【フェーズ6】VD-774

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洋画

作品データ

公開年月 2010/04/24
ジャンル ホラー/サスペンス
原作 なし
監督 アレックス・パストール、ダビ・パストール
脚本 アレックス・パストール、ダビ・パストール
製作 レイ・アンジェリク、アンソニー・ブレグマン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

荒野を走る一台のベンツに兄ブライアンと弟ダニー、それにブライアンの恋人ボビーとダニーの女友達ケイトの4人が乗っていた。
ブライアンたちは感染者との接触を避け、兄弟が子供時代に過ごした事がある人のいないメキシコ湾のビーチへ向かっていた。
その道中、ブライアンたちは一組の親子に出会うと、娘が感染している事に気づいた一行は彼らを置き去りにして立ち去ろうとするのだった。

登場人物&出演者

ダニー・グリーン(演:ルー・テイラー・プッチ)

代表作に『サムサッカー』、『死霊のはらわた/2013年版』などがあります。

主人公。ブライアンの弟。イェール大学への入学が決まっていたが、感染拡大によって休校となって行けなくなった。

短気な兄と違って冷静に物事を判断し、車の故障からフランクとの交換条件を提示していた。
ボビーが感染していると分かってケイトに言われると、兄が彼女を置いていく事に沈黙する。
今度は兄が感染していると判明し、ケイトの助言を受けて一緒にいたい彼を射殺して焼いた。
最後は目的だったビーチに到着して、感染していない事が分かってケイトと一緒に過ごす。

ブライアン・グリーン(演:クリス・パイン)

近年の出演作に『オールド・ナイブス』、『ザ・コントラクター』などがあります。

弟のダニーや恋人のボビーとメキシコ湾にあるビーチに向かっていた。3つのルールを作って感染者との接触を避ける。

感染が始まった当初は死体を埋める穴を掘る仕事をしていたが、彼らへの敬意を向けていた。
フランクとの交換条件で車を手に入れ、学校に行くも事実ではなく、再びビーチに向かう。
感染したボビーを置いていくが、自身も感染していた事が判明するも弟たちを警戒していた。
最後は車の鍵を所持するも弟に奪われ、助けを求めるも自らのルールで射殺されてしまう。

ボビー(演:パイパー・ペラーボ)

代表作に『地獄の変異』、『エンド・オブ・ステイツ』などがあります。

ブライアンの恋人。考え方が短絡的なブライアンを理解するが、調子に乗って悪ふざけすると手を出す。

フランクと交換条件で新たな車を手に入れ、ブライアンに手を出し事故を起こしそうになる。
学校に到着してジョディの面倒を見るが、発作を起こして血を浴びたせいで感染してしまう。
ずっとブライアンたちに言わず隠していたが、ホテルの住人に言われて服を脱いでバレる。
最後はブライアンから車を降りるように言われ、懇願するも聞いてもらず置いていかれた。

ケイト(演:エミリー・ヴァンキャンプ)

近年の出演作に『ザ・リング2』、『キャプテン・アメリカ』シリーズなどがあります。

ダニーに誘われてメキシコのビーチを一緒に目指していた。当初は船で隔離生活して両親と離れ離れになっていた。

立ち寄った場所で電話を確認して、両親との連絡を取ろうとするもボビーに現実を言われた。
感染したジョディに嫌悪感を持っていて、ボビーの事実も知って置いていくべきだと話す。
今度はブライアンが感染したと分かり、置いていくべきとダニーに言って彼に行動をさせた。
最後はダニーによってブライアンが射殺され、感染せずにビーチへたどり着く事になった。

ジョディ・ハロウェイ(演:キーナン・シプカ)

代表作に『フェブラリィ/悪霊館』、『ザ・サイレンス/闇のハンター』などがあります。

父親のフランクと治療を行っている学校まで向かっていた。すでに感染しているが状況をあまり理解していない。

父親が通りかかったブライアンにガソリンを頼むが、マスクの血を見られて逃げられていた。
車が故障したブライアンが戻って車内で隔離され、父親と治療できる学校へ向かおうとした。
学校に到着してボビーと車で待っていると、発作を起こして彼女に血を浴びせて感染させた。
最後はトイレに行きたいと父親に話し、学校に残る事になってブライアンと別れてしまう。

フランク・ハロウェイ(演:クリストファー・メローニ)

代表作に『マン・オブ・スティール』、『リベンジ・リスト』などがあります。

感染した娘と治療を求めて旅をしていた。学校でワクチンがあると希望を持つが、ガス欠となって立ち往生していた。

ブライアンたちに強く迫るも逃げられるが、彼らの車が故障して戻って交換条件を飲んだ。
車内で隔離された状態で娘といて、発作を起こす彼女の為に酸素ボンベを与えて待っていた。
学校に到着してワクチンを期待するが、医師から効果はないと聞いて愕然としてしまう。
最後は娘を治療できないと悟って、一緒に車を降りてブライアンたちと別れる事になった。

医師(演:マーク・モーゼス)

代表作に『プラトーン』、『フィアーインク』などがあります。

郊外にある小学校で感染者を集めて治療していた。ラジオでワクチンが完成したとして呼びかけをしていた。

ブライアンたちがやって来ると、生き残っていた子供たちを隔離した状態で治療をしていた。
実際はワクチンの効果が3日しか持たず、感染を根本的に治療できずに諦めた状態となる。
フランクに娘の治療を頼まれるが、もうできないと説明してから子供たちと心中を覚悟した。
最後はフランクに銃を向けられるが、それでも決意を変えず運命の残酷さを語って実行した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はスペイン出身のパストール兄弟による長編映画デビュー作となります。
この作品は2007年に完成していたが、諸事情で公開されず、クリス・パインが有名になった事から公開されたようです。
一見してゾンビ映画のような印象であるが、実際は感染系ホラー映画という内容で感染者が人を襲うような場面がありません。
あくまで主人公たちが向かうビーチまでの物語であり、そこで文明社会がすでに崩壊し、人が生きる為に殺し合うような状況を描写しています。
つまり、いわゆるゾンビ映画などでよくある一番怖いのは人間というオチだが、個人的にはこういうタイプの展開はもう辟易しています。
感染系ホラー映画だと感染者が人を襲うよりも、感染を恐れる人々が攻撃的になって、ルールもないような状況になってしまう。
そうなってくると、肝心の感染はどこかに飛んでしまい、根幹から大きく外れた人間同士の抗争が物語の中心になる展開は好きではない。
ただ、本作ではそこをメインに持っていっているから嫌悪感は減っていますが、主人公たちの言動に対して同情するところがありません。
まず、中途半端な優しさほど残酷なモノがなく、正義を口にしながら切羽詰まった状況では沈黙するような人間は一番のクズだと思います。
これは主人公が中途半端な思いやりを持ってしまい、仲間の感染を知ると、降ろされるような状況でも沈黙シているのは本当にずるいと思います。
追い込まれた状況で人間性が出るという事をやっていますが、最初から悪い言動を見せる主人公の兄の方が一貫しているように感じました。
結局、弟と友人が生き残る事になるが、その友人も最初から感染者に対して冷たい態度を取っているところも一貫している。
そうなれば、主人公の中途半端さが悪目立ちしてしまい、生き残ってもハッピーエンドとは思えない印象を持ちました。
クリス・パインがまだ世界的に有名となる前の作品という意味で貴重で、無名だったエミリー・ヴァンキャンプも見られただけでも充分だろうと思います。

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