作品データ
あらすじ
アレックスは妻メグとの冷え切った関係を修復する為、夫婦水入らずで田舎町の別荘を訪れる。
翌朝、一人でジョギングしていたメグだったが、血相を変えて別荘に戻ってくる。
メグは血まみれで足には無残にも噛まれた跡を見たアレックスに、妻から凶暴な男に襲われたと説明を受けて困惑するのだった。
登場人物&出演者
・アレックス(演:ドミニク・ブラント)
代表作に『インブレッド』、『スカイ・シャーク』などがあります。
主人公。失業中で妻のメグとは微妙な関係になっている。義母からも冷たい態度を取られている。
子供たちを義母に預けて、田舎にあるコテージに妻と出かけて関係修復を図ろうとする。
妻の機嫌を取ろうとするが、過去に不倫していた事実で以前のような関係には戻らない。
ジョギングしていた妻がゾンビに襲われ、警察や義母に電話するも電波が悪く切断される。
ブレーカーが落ちて車庫に行くとゾンビに襲われ、妻も変異して監禁すると頭を抱えた。
逃げてきたステファンから話しを聞くと、彼を使えば妻が戻る可能性を知ってエサにする。
最後は子供たちがゾンビに襲われたと知り、妻と侵入したゾンビたちに食われ仲間となる。
・メグ(演:ジョアンヌ・ミッチェル)
代表作に『White Settlers』、『バッド・ローン/借りすぎた女たち』などがあります。
ヒロイン。失業中の夫に代わって家計を支えている。トレーニングにも精を出して体を鍛えている。
夫が過去に不倫していた事と失業中していて夫婦としての関係がすでに終わっている。
関係修復を図った夫に田舎のコテージへ誘われるが、携帯電話から入る連絡を優先した。
愛情を求められても応える事ができず、ジョギング中にゾンビがやって来て足を噛まれた。
翌日にはゾンビ化して夫を襲おうとするが、上手くかわされて地下室に閉じ込められていた。
元に戻る可能性に賭けた夫がステファンをエサにすると、食欲が満たされて大人しくなる。
最後は夫に声をかけられ暴れ出して監禁されるが、ドアを破ってゾンビ化した夫を見ていた。
・ステファン(演:ニッキー・エヴァンス)
代表作に『バッド・ローン/借りすぎた女たち』、『ナイトシューターズ/処刑遊戯』などがあります。
田舎のコテージに逃げてきた男。食事の為に店へ行ったが、ゾンビに襲われそうになって慌てて中へ避難した。
ゾンビ化したメグを部屋に監禁して呆然としたアレックスに助けを求め、中に入れてもらう。
状況が分からないアレックスの為に自分が見た悲惨な光景を説明し、世界の終わりと告げる。
店員が人を襲って内蔵を食べている光景を見ていると、一瞬だけ正気に戻ったと説明した。
妻の事しか考えられないアレックスに対して、生き延びる為に島へ避難するべきと進言した。
最後は妻が元に戻ると信じたアレックスに襲われ、そのままメグのエサにされてしまう。
・アイリーン(演:アイリーン・オブライエン)
代表作に『最強最後の晩餐』、『ひと月の夏』などがあります。
メグの母親でアレックスの義母となる。失業中で不倫していたアレックスに冷たい態度を取る。
子供たちを預けるメグと出かけるアレックスを快く思わず、挨拶せずに彼らを見送っていた。
何度もメグに電話を入れていたが、話し合いがしたいアレックスに電源が切断されていた。
アレックスから電話がかかり、状況を分かっていない彼に話ししようとして切断された。
最後は留守電からゾンビ化した事が判明し、アレックスたちの子供を襲っていたと分かった。
感想
[個人的な評価]
本作はドミニク・ブラントが監督と主演を務めています。
低予算のゾンビ映画となりますが、王道とは少し違ったドラマ性のある作品となっています。
物語は基本的に主人公と妻の二人が半分ぐらい進んで、その後は逃げてきた男との会話劇が展開されていきます。
低予算なので派手な事ができず、ゾンビが世界を侵食している設定だけで実際は片手で数えるぐらいしか出てきません。
まず、主人公が仕事ばっかりしている妻との関係修復をしたいという始まりになるが、徐々に二人が仲違いした理由が分かってくる。
どうやら主人公が失業中の上に不倫した最低のクズで、当然ながら妻が再び愛するはずがないと分かります。
最初は夫に非がないと思わせるが、物語が進んでいくと明らかに彼がクズで、妻が子供たちの為にガマンしているのが分かる。
本格的にゾンビが出てくるのは中盤以降で、それまでは微妙な関係である主人公と妻の溝が埋まらないドラマを見せられる。
このドラマは主人公が全面的に悪いと分かってくると、妻の方が嫌がる意味が分かって元に戻らないとも分かります。
終盤に差し掛かって妻がゾンビ化すると、今度は夫が彼女を取り戻そうと逃げてきた男を襲ってエサにする展開は狂気じみている。
確かに主人公は妻の為になんでもやると話したが、根本的な考え方がクズなので、どうしようもないと言えるだろう。
絶望しかない物語となっているのは良いとして、結果的に何がしたかったのかよく分からないまま終わりました。
多分、ゾンビ化してようやく夫婦が分かり合うようになったと見せたいだろうが、今ひとつメッセージが伝わらなかったです。
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