作品データ
あらすじ
カリフォルニア州のサンディエゴのビーチはいつも賑わいを見せるが、突如として焼かれた魚の死骸が打ち上げられる。
ライフセーバーのジーナとカプランはその謎を追うと、それが核実験の影響で進化したサメの仕業だと突き止める。
体内に核エネルギーを持つ進化したサメは口から火炎を放ち、次々とビーチへやって来た人を襲っていくのだった。
登場人物&出演者
・ジーナ(演:レイチェル・ブルック・スミス)
代表作に『センターステージ2/ダンス・インスピレーション!』、『エクソシスト・キルズ』などがあります。
主人公。環境学を研究しながらビーチの監視をするライフガードとして活躍している。
普段はビーチを歩きながら監視しているが、鍛えた肉体がライフガードとして説得力を持つ。
それなのに顔が小さくて可愛いタイプなので、そのギャップがかなり印象的でした。
異様なサメについて何かを掴み、知っているロドガーに対処法を尋ねる鋭い勘の持ち主。
最後はシン・ジョーズを倒す作戦を立案し、発狂したフェリスにも動じず目的を達成する。
・カプラン(演:ボビー・カンポ)
代表作に『ヴァンパイア・バット/死蝙蝠の町』、『ファイナル・デッドサーキット』などがあります。
左足のヒザをケガしてライフガードの仕事ができない。代わりにドローンを使って監視する。
勝手にドローンを人命救助に使った事で上司のリースからブチ切れられるも気にしない。
環境学者を目指すジーナの為に有名な環境問題を追う有名人を紹介してくれていた。
海の魚が核エネルギーによって変異している事を突き止め、ジーナと解決しようと奔走。
最後はジーナの作戦に賛同するが、ロドガーが父親だと驚きつつもしっかりと協力していた。
・フレッチャー(演:デヴィッド・ファウスティーノ)
代表作に『ミスター・ブガディ/我が家はおばけ屋敷』、『甘いまなざし』などがあります。
ビーチでドローンを勝手に飛ばして、本人はあくまで合法的に女性たちを映していた。
自分のドローンが壊れて代わりとしてカプランが彼のドローンを借りる事になる。
更に奇妙なサメの姿を見て、独自に調べるも実態が分からず気になっていたという。
ジーナとかプランがやって来ると、撮影した映像からサメの存在を彼らに伝えて協力する。
最後はジーナの作戦に半ば強引に参加するが、ボンベを投げて爆発した勢いで死んでしまう。
・フェリス(演:マライア・ボナー)
代表作に『ユニバーサル・ソルジャー/殺戮の黙示録』があります。
環境問題についてトロイと組んで取材して記事をブログにアップしている。カメラを担当する。
環境問題に取り組むジーナに注目して、トロイとともに彼女の取材にやって来ていた。
実際は危険なサメがいるという噂を聞きつけていて、ジーナとカプランに協力していた。
核エネルギーで変異した魚を見ると、トロイの出した船とともにサメの撃退に向かう。
最後はトロイが死んでジーナのせいと発狂して自爆を試みるも、すぐに反省するが食われる。
・トロイ(演:イザイア・ラボード)
代表作に『Cold Moon』、『Bomb City』などがあります。
環境問題について取材して記事をブログにアップしている。インタビューを担当する。
フェリスとともに環境問題を調査するジーナに注目し、取材の為にビーチへやって来た。
海に打ち上がった変死した魚から汚染されれいる事を突き止め、ジーナたちと協力する。
大金をはたいて買った高速の船を持ち、それによってシン・ジョーズを倒そうとする。
最後は突然現れたサメの大群の取材に集中して海に落ちて、シン・ジョーズに食われる。
・リース(演:アダム・アンブロスコ)
代表作に『Killer Cop』、『Trafficked』などがあります。
ライフガードの責任者。海に潜れずドローンを使うカプランに対して何かと強く当たる。
自分の武勇伝を子供に誇らしく語っていて、ビーチこそ自分のナワバリと言い張っている。
カプランにビーチを任せると、死者とケガ人が出てブチ切れてクビにすると脅していた。
勝手な行動をするカプランをクビにすると、サメは絶対にいないとなぜか頑なな態度を取る。
最後はようやくシン・ジョーズがいると知って、排除しようとするがあっさりと蒸発する。
・ロドガー(演:ジェフ・フェイヒー)
代表作に『ワイアット・アープ』、『グラインドハウス』があります。
自分の船で水上スキーの商売をしているオッサン。冒頭でシン・ジョーズに客を食われる。
水上警察にサメの存在を訴えるが、そんなモノはいないと否定されても主張を曲げない。
海を巡回している時に溺れている子供を助けるなど、見た目に反して良い事をやっている。
実はジーナの父親であるが、離婚して事で娘とは他人のような一定の距離を保っていた。
最後はジーナの作戦で父と娘の関係を取り戻し、勇敢にもシン・ジョーズと戦って死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はサメ映画の新たなる可能性を追求した貪欲な作品となっています。
サメ映画は低予算の作品では人気のジャンルとして様々な設定で製作されています。
時には巨大化し、時には頭が二つ、時にはタコと合体、時には砂浜を泳ぎ、時にはゾンビと化し、時には竜巻とともにやって来る。
サメをメインとした作品が多い中で、本作は核エネルギーと合体してしまいました。
タイトルは完全に『シン・ゴジラ』を意識しているが、この邦題は間違っていないと思う。
海にいるサメが臨界点に達するほど核エネルギーを発する異様な姿となっています。
高温になっている時点で無茶な設定だが、それはそれで本作なら許されると思う勢いです。
主人公であるジーナを演じるレイチェル・ブルック・スミスの鍛えた肉体が素晴らしい。
それだけでも本作は他の低予算サメ映画と比べて、主人公に魅力があると感じさせる。
そして、本作はシリアス一辺倒の演出だと思ったら、途中からギャグシーンを入れている。
シリアスだけのサメ映画というのは微妙だが、本作のギャグは紙一重でいい感じです。
1ミリでもズレたら最悪の演出になるが、本作はギリギリのところで踏ん張っています。
緊張感を煽る場面で敢えて外す演出は笑いを誘うには充分なギミックだったと思う。
そのおかげで本作は面白くなっていて、ギリギリのギャグシーンは悪くないと感じました。
しかも、シン・ジョーズは臨界点を突破して爆発するが、その時に歯形の影を出すセンスも悪くないと感じました。
本作は低予算サメ映画であるけど、楽しませるだけの余裕が製作陣から感じられました。
リンク
コメント