【アントラム/史上最も呪われた映画】RE-3297

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あ行

作品データ

公開年月 2020/02/07
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 マイケル・ライシーニ、デヴィッド・アミト
脚本 デヴィッド・アミト
製作 マイケル・ライシーニ、デヴィッド・アミト
製作国 カナダ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

1979年にアメリカで撮影された映画「アントラム」には、映ってはいけない恐ろしいモノが映り込んでいたという。
そんな呪われた映画を上映しようとした者たちも次々と謎の死を遂げ、結果的にフィルムも行方不明となってしまう。
ドキュメンタリー作家のマイケル・ライシーニとデヴィッド・アミトは、ついにフィルムを発見し、驚愕の本編をノーカットで世界に公開しようとするのだった。

登場人物&出演者

オラリー(演:ニコール・トンプキンス)

代表作に『Cher Ami… ¡y yo!』、『Cats and Peachtopia』などがあります。

主人公。弟のネイサンが愛犬のマキシンを亡くし、落ち込んでいる姿をずっと心配している。

ネイサンの為に地獄へ堕ちたマキシンの魂に会うべく、山奥まで行って儀式を行うとする。
地獄と繋がる為に地面を掘るが、近くに民家を見つけて覗くと人を食う男たちを目撃する。
ネイサンにすべてウソだと行って慌てて逃げ出すが、なぜかキャンプに戻って捕まった。
最後は男たちを拾った銃で殺し、テントで呆然としていると戻るネイサンに銃口を向けた。

ネイサン(演:ローワン・スミス)

代表作に『Fake』、『A Psycho’s Path』などがあります。

ヒロイン。愛犬のマキシンに腕を噛まれてしまい、母親の判断で安楽死させられてしまう。

ずっと寂しい思いをしていたが、姉のオラリーからマキシンの魂に会えるとして山奥へ行く。
オラリーが儀式を執り行う間は大人しく従っていたが、ケルベロスを知って徐々に豹変する。
森に何かいると気付くが何も言わず、人を食う男たちに立ち向かおうとして姉と捕まった。
最後はオラリーのおかげで逃げ出して、罠にかかった犬を助け、テントに戻っていった。

ハルキ(演:シュー・サキモト)

代表作に『In Full Bloom』、『Lil Tokyo Reporter』などがあります。

山奥に来ていた中年の日本人男性。食事をしていたオラリーとネイサンたちに見られていた。

服を脱いでトランクだけとなって、カバンからぬいぐるみを出して何かを祈っていた。
短刀を取り出して切腹しようとした瞬間、叫んだネイサンのおかげで決意が揺らいでしまう。
ずっとオラリーとネイサンに見られ、自殺する決意をなくし、服とカバンを拾って去った。
最後はカシウスとバンジーに捕まってしまい、バフォメットの窯でじっくりと焼かれていた。

カシウス(演:ダン・イストラーテ)

代表作に『Dublu extaz』、『Pop Verve』などがあります。

山奥の民家で人を捕まえて食っていた二人組の一人。捕まえてきた鹿などを捌いている。

黙々と解体作業をしている中、鹿の死体とファックしていたバンジーに指示を送っている。
オラリーとネイサンたちの存在に気付き、近くにあったテントをバンジーと調べていた。
立ち向かうネイサンと助けようとしたオラリーに麻酔銃を撃ち、檻に入れて食べようとする。
最後はネイサンを窯に入れると、脱出したオラリーが銃を拾って撃たれてそのまま死亡した。

ハンジー(演:サーカス=サレフスキ)

代表作に『Zombies vs. Strippers』、『Killer Eye: Halloween Haunt』などがあります。

山奥の民家で人を捕まえて食っていた二人組の一人。雨靴、ブリーフ、ジャケットという姿。

オラリーたちが覗いていると、鹿の死体とファックをし終えて、窯のチェックをしていた。
その中には謎の日本人が入っていて、当然のように食べようとして待ちかねていた。
オラリーたちを捕まえると、まずはネイサンからバフォメットを模した窯に入れていた。
最後はネイサンを助けようと檻から脱出したオラリーに撃たれ、カシウスとともに死んだ。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『ファンタフェスティバル・ローマ映画祭』、『ブルックリン・ホラー映画祭』、『ハミルトン国際映画祭』にて正式出品された作品となります。
いわゆるフェイク・ドキュメンタリーという作品であり、同系統には『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や日本だと白石晃士の作品群なんかがあります。
とにかく、本作は危険だという認識を与える為に冒頭で色々と材料を揃えて、胡散臭い専門家たちも口を揃えて警告していきます。
こういう作品はどれだけ信じ込ませるのではなく、どれだけ不気味に作れるかがポイントになると思います。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は低予算ながら、プロモーションや作品の不気味さを上手くビジネスに繋げて大ヒットしました。
その影響でフェイク・ドキュメンタリーは流行ってしまい、似たような作品がバカの一つ覚えみたいに多く作られました。
白石晃士の作品では『オカルト』や『ノロイ』に関しても徹底したプロモーションを行い、日本版『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』とも言われています。
このようにリアルな世界で起きる不可解な現象を低予算で演出していくのですが、本作の「アントラム」も同じような手法です。
ただ、決定的に上記の作品たちと比べて面白くないし、不気味さもあまりなく、まったく怖くないという煽ったワリにガッカリするような内容でした。
実際の「アントラム」は愛犬を亡くした姉弟が山奥で儀式をして魂に会うという内容で、なぜか人を食う二人組に遭遇する展開を見せていきます。
一応、この「アントラム」自体は怖くないと専門家が言っていて、問題なのは人為的に何者かが悪魔を召喚するサブリミナル効果を与えている点だという。
これに関しても特別珍しい演出じゃないし、効果的な不気味さもなく、ラストのオチもフワッとしていてインパクトに欠ける。
もっと姉弟を悪魔的な何かが追い詰めると思ったら、途中で出てきた人を食う二人組の安易な恐怖に限界を感じました。
すべてにおいて薄っぺらい感じで、どうせやるなら徹底に不快感を与えて記憶に残るほどのインパクトを与えても良かったんじゃないかと思います。

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