【アントマン&ワスプ】MY-278

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アメコミ

作品データ

公開年月 2018/06/28
ジャンル SF/アクション/コメディ
原作 スタン・リー(原作)、ジャック・カービー(作画) 『アントマン』
監督 ペイトン・リード
脚本 クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ、ほか
製作 ケヴィン・ファイギ、スティーヴン・ブルサード、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入Blu-ray

あらすじ

ピム博士が開発した特殊スーツでアントマンとして活躍するスコットだが、ある事件のせいでFBIの監視下に置かれていた。
そんな中、スコットはアントマンの秘密が詰まったピム博士の研究所があらゆるモノをすり抜ける謎の美女“ゴースト”に狙われていると知る。
博士の娘で自ら特殊スーツを着込んで“ワスプ”となったホープと力を合わせ、スコットは研究所を守るべくゴーストと立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

スコット・ラング/アントマン(演:ポール・ラッド)

近年の出演作に『Mute/ミュート』、『ソーセージ・パーティー』などがあります。

主人公。元電気技師で一流の泥棒。アベンジャーズの内乱でFBIの監視下に置かれている。

あと数日で解放される時、ホープに誘拐されてピム博士と暮らす研究所に連れ出される。
ジャネットを救う唯一のカギとして振り回されるが、罪の意識で自ら協力を惜しまず。
警察に捕まったホープたちを助け出し、キャシーとの約束を破る事になるも覚悟を決める。
最後はジャネットが量子世界から帰還して、それを繋げた役として彼女から感謝された。

ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ(演:エヴァンジェリン・リリー)

近年の出演作に『リトルデビル』、『アントマン』があります。

ヒロイン。ピム博士の一人娘で2代目ワスプ。ピム博士から母親の遺志を引き継いだ。

量子世界にいる母親のジャネットを助けるべく、一度生還しているスコットを連れ出す。
スコットが勝手な行動をしたせいで逃亡生活を送るが、それについてはあまり怒っていない。
一緒に行動しているうちに昔の感情を思い出し、スコットと息の合った連携を魅せていく。
最後はジャネットが量子世界から帰還し、30年ぶりの再会に感動してスコットにも感謝した。

ルイス(演:マイケル・ペーニャ)

近年の出演作に『エクスティンクション/地球奪還』、『ホース・ソルジャー』などがあります。

ポールの親友で元泥棒仲間。現在は警備会社「エックス・コン・セキュリティ」の社長。

スコットと同居していて、ようやく堅気の仕事に定着して社長業をしっかりとやっている。
実際は会社の資金が底をついていて、最後ともなる契約を成功しないと倒産する危機に陥る。
その為、忙しいスコットを駆り出そうとするが、そのせいでピム博士たちの居場所がバレる。
最後はホープと協力して研究所を取り戻し、泥棒仲間によってソニーたちを逮捕させた。

キャシー・ラング(演:アビー・ライダー・フォートソン)

代表作に『フォーエヴァー・マイ・ガール』があります。

スコットとマギーの娘。スコットにとって最大の理解者。義父のパクストンとも仲が良い。

軟禁状態で退屈な日々を送っているスコットの為に、何度も会いに来て楽しませている。
なぜかスコットがもらったトロフィーを気に入り、勝手に学校へ持ち出してしまっていた。
その中に旧式のアントマンのスーツが収容されていて、スコットたちが忍び込んで取り戻す。
最後は約束を破るか悩むスコットに正しい道を示し、巨大化したアントマンに喜んだ。

ジャネット・ヴァン・ダイン/初代ワスプ(演:ミシェル・ファイファー)

近年の出演作に『オリエント急行殺人事件』、『マザー!』などがあります。

ハンクの妻で初代ワスプ。30年前ソ連の核ミサイルを止めるべく量子世界で行方不明になる。

一度量子世界へやって来たスコットに接触し、メッセージを渡してハンクにヒントを与える。
実際はスコットにアンテナのようなモノを植え付け、居場所を知らせるべく彼を利用した。
量子世界へ迎えにやって来たハンクが苦しんでいるところで、不思議パワーで正気にさせる。
最後は現実世界に戻ってエイヴァの苦痛を取り払い、彼女の治療の為に研究をしていく。

ハンク・ピム博士/初代アントマン(演:マイケル・ダグラス)

近年の出演作に『アンロック/陰謀のコード』、『アントマン』などがあります。

初代アントマン。ピム粒子の発見者で天才科学者。再び量子トンネルの研究を進めている。

勝手にスーツを持ち出した上に捕まったスコットを許さないが、彼の経験は必要だと知る。
ホープが実際に動いている間、縮小する研究所で場所を変えながら研究を続けている。
過去の自分が傲慢で周囲の人間を遠ざけた事を痛感し、自ら量子世界へ行く事を告げる。
最後はジャネットを量子世界から救い出し、エイヴァを治療するべく家族で研究に取り組む。

ビル・フォスター(演:ローレンス・フィッシュバーン)

近年の出演作に『30年後の同窓会』、『ジョン・ウィック:チャプター2』などがあります。

かつてS.H.I.E.L.D.でピム博士とジャネットの研究仲間。現在はバークレー大学の教授。

30年に渡ってピム博士を憎んでいたが、研究所を取り戻す為に来た彼らにヒントを与えた。
実際はエイヴァを匿い、彼女の苦痛を取り払う為にはピム博士の研究所が必要だと説く。
一度は出し抜かれてしまうが、研究所を取り戻すもピム博士の強い願いを聞いて明け渡す。
最後はジャネットによってエイヴァの苦痛が取り除かれ、彼女と一緒に逃亡する事を決意。

エイヴァ・スター/ゴースト(演:ハナ・ジョン=カーメン)

代表作に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『レディ・プレイヤー1』などがあります。

ピム博士の研究所と量子に冠する研究を狙う謎の女。あらゆる物質を透過する能力を持つ。

父親は元々S.H.I.E.L.D.で働く科学者だったが、責任者で傲慢だったピム博士に解雇される。
その間も父親は研究を続けるも失敗し、爆発に巻き込まれて分子が不安定になってしまう。
フォスターに拾われ治療を実現しようと、ピム博士の量子トンネル装置を盗みだそうとする。
最後は量子世界から帰還したジャネットの力で苦痛がなくなり、フォスターと逃亡する。

ジミー・ウー(演:ランドール・パーク)

代表作に『SEXテープ』、『アクアマン』などがあります。

FBI捜査官。政府から監視されるスコットを担当する。スコットが敷地から出る度に様子を見に行っていた。

キャシーからクレームを食らうと、大人の言葉でスコットの監視を説明するも理解されず。
マギーやパクストンからもクレームを言われるが、仕事だとして仕方なくやっていると話す。
外でアントマンとなったスコットを追っていき、彼の作戦に振り回され逃げられてしまう。
最後は無事に約束の2年間が経過し、スコットのモニター装置を外して彼の監視から外れた。

ソニー・バーチ(演:ウォルトン・ゴギンズ)

近年の出演作に『トゥームレイダー/ファースト・ミッション』、『メイズ・ランナー:最期の迷宮』などがあります。

ブラックマーケットで暗躍するテクノロジーを違法で取引する。ホープたちにパーツを渡す。

完成間近となった量子トンネル装置のパーツを取引するが、縮小する研究所に目をつける。
一度はホープとの取引を持ちかけるも失敗するが、それでもしつこくピム博士たちを狙う。
FBIの知り合いから情報でスコットたちを追い詰めていき、ルイスから居場所を聞き出す。
最後は巨大化したスコットに倒され、ルイスに打たれた自白剤で罪を自白して逮捕された。

感想

[個人的な評価]

評価 :4/5。

本作は「マーベル・シネマティック・ユニバース」として第20作目となります。
物語は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』よりも以前の時間軸となっています。
基本的に「マーベル・シネマティック・ユニバース」の世界はシリアスだが、本シリーズだけは軽いノリで展開される。
これは今までにない雰囲気を作り出していて、主人公のスコットや友人のルイスによって実現している。
本来なら堅い雰囲気で展開されてもおかしくないけど、そこは『アントマン』というキャラクターだから許される軽さである。
前作ではスコットを中心に物語が広がっていたが、本作のタイトルの意味合いとして初代のアントマンとワスプについての物語とも言える。
初代のアントマンとワスプはジャネットが量子世界で行方不明になってから時間が止まっているような感じである。
そこにスコットが現れて、不可能だと思っていた量子世界からの生還でピム博士は希望を持つ事となる。
本作は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の後の出来事なので、勝手にスーツを持ち出したスコットは軟禁状態にある。
だからこそ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場する事ができなかった。
その裏側で何が起きていたのか本作で語っていて、スコットとホープ、それにハンクとジャネットが絆を取り戻す展開も熱い。
前作では親子の絆がテーマにあったが、今回はパートナーとの絆がテーマになっていて、それぞれが元通りになるラストは心温まる。
更にずっと敵対していたゴーストが普通の体を取り戻し、面倒を見ていたフォスターと親子のような縁で結ばれる展開は前作を彷彿とさせる。
何より本作はマイケル・ダグラスがハンク・ピムを演じているのが大きいけど、ジャネットをミシェル・ファイファーが演じているのも素晴らしい。
元キャットウーマンが初代ワスプになって、かつてのイケメン俳優で今は渋い俳優のマイケル・ダグラスの妻として申し分ない。
確かに他のマーベル映画と比べてスケールは小さいが、量子世界という別の可能性を示唆する意味で重要な作品でもある。
そして、今後は『アベンジャーズ/エンドゲーム』でアントマンはどんな活躍をするか、非常に楽しみとなるエンドロール後のシーンでした。

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