作品データ
あらすじ
2040年、人類は「青梅毒」という病原菌の蔓延により、死滅を迎えようとしていた。
タイムマシンの開発に成功した小田切博士は、1体のヒューマンギアを青梅毒の発症になったエイリアンと人間が接触した2020年に送り出した。
その一方では、ヒューマンギアを開発した田所博士は、未来は変えられないと信じ、小田切博士が送ったヒューマンギアの行動を阻止する為に別の1体を送り出すのだった。
登場人物&出演者
・加古川飛流(演:猿山智也)
本作が長編映画デビュー作となります。
常磐に誘われて埼玉県の山中までやって来た。山登りが得意という事から常磐に誘われてなぜか来た。
アオスジキノコが山のどこかにあると常磐に言われるが、なかなか見つからず文句を垂れる。
未来から来たゴリにいきなり襲撃されて常磐が撲殺され、ルネになんとか助けられていた。
エイリアンとの性交で人類の80%を死滅させる原因と聞くと、乗り移られた女性に欲情した。
最後はゴリとルネが機能停止し、エイリアンの血を陰部に塗って、田所博士に助けられた。
・ヒューマンギア・ルネ(演:竹内菜奈)
代表作に『心霊キャノンボールガールズ』、『埼玉喰種』などがあります。
田所博士によって開発された女性型のヒューマンギア。その姿は田所博士の亡くなった妻に似せられている。
誕生したばっかりのせいか、田所博士が時折見せる性的な視線に対して疑問を持っていた。
家に帰ると、小田切博士が過去を変えようと田所博士と揉み合って手刀を繰り出して止めた。
未来を変えない為に過去へ飛ぶと、ゴリが加古川を抹殺する場面に出くわして力で止めた。
最後はゴリに頭部を破壊されても加古川を助け、任務失敗にガッカリして機能停止した。
・常盤宗吾(演:甲斐大海)
代表作に『樹海鬼ごっこ』、『埼玉喰種』などがあります。
加古川と一緒に埼玉県にある山へやって来た医学博士。目的は「アオスジキノコ」を探そうとしていた。
アオスジキノコを手に入れて、ガンを治療する為の特効薬にできるとして加古川を誘っていた。
ずっと研究漬けだったせいで今まで女性と付き合った事がなく、加古川にバカにされていた。
未来から現れたゴリにいきなり襲撃されると、加古川と一緒に抵抗するも怪力に阻止された。
最後は狙われた加古川を助けようとするが、邪魔と判断したゴリによって撲殺されてしまう。
・ヒューマンギア・ゴリ(演:横堀宇太郎)
本作が長編映画デビュー作となります。
田所博士によって開発された男性型のヒューマンギア。旧式で命令以外の事は一切受け付けない。
小田切博士のタイムマシンによって過去に送り込まれ、エイリアンと接触する加古川を探す。
加古川を見つけると抹殺にかかるが、一緒にいた常磐に邪魔されたせいで彼を撲殺した。
今度はルネに邪魔されて一度は機能停止してしまうが、またしても蘇ってエイリアンを殺害。
最後は邪魔するルネの頭部を破壊するが、背後から加古川の攻撃を食らって機能停止した。
・田所博士(演:出月勝彦)
代表作に『パラノーマルサイキック』シリーズ、『樹海鬼ごっこ』などがあります。
2040年にヒューマンギアを開発した博士。妻を青梅毒で亡くし、彼女に似せたヒューマンギアを開発した。
残り少なくなった人類をサポートする為にヒューマンギアが活躍し、文明レベルを保っている。
小田切博士が過去を変えようとしてヒューマンギアを送ると、間違っているとして対立した。
ルネが過去に送られたヒューマンギアを止めると申し出て、仕方なく彼女を送っていた。
最後は2020年に隕石が堕ちた山中で加古川を助け、たまたま来ていた妻と出会う事になる。
・小田切博士(演:野村達也)
代表作に『あしたはどっちだ、寺山修司』などがあります。
2040年にタイムマシンの開発をした博士。以前からタイムマシンについての研究をして、ついに完成させる。
別の博士に研究を注意されてしまい、逆上して気絶させると、人体実験の為に使ってしまう。
タイムトラベルに成功すると、エイリアンと接触した人間を抹殺させる為に過去へ送り込んだ。
帰ってきた田所博士に事実を話すと、揉み合いになってルネに気絶させられて縛り上げられた。
最後は過去に希望を持つ自分と、未来に希望を持つ田所博士とどっちが正しいか見守った。
・エイリアン(演:姫咲☆兎ら)
代表作に『餌狼/そして誰もいなくなった』などがあります。
埼玉県の山中を兄とドライブ中に隕石が落下して様子を見ていた。兄と車を降りて近寄っていた。
兄が光に包まれて消え去ってしまうと、呆然と突っ立っていて同じ光に乗り移られてしまう。
その正体は人類の80%を死滅させる青梅毒を媒介する存在となり、人間の男との性交を目指す。
未来から来て阻止するゴリ、それを止めるルネ、本来性交するべき加古川たちと遭遇した。
最後は暴走するゴリの一撃で死亡するが、未来を変えない加古川が青梅毒に感染して目的達成。
感想
[個人的な評価]
本作は『ゾンビ・オブ・ザ・デッド』シリーズなどで知られる岡崎喜之が監督と脚本を務めています。
この作品はいわゆる低予算のSFホラー映画となっていて、情報を集めるのが非常に大変でした。
そもそも、SF映画というのは予算があってギミックをしっかりと作り、舞台もちゃんとした場所を選ばないといけない。
安易にできるようなジャンルじゃないが、なぜか低予算映画を作る場合にSFというジャンルを使いたがります。
多分、荒唐無稽な世界観や設定になってしまうと、SFやファンタジーじゃないと整合性が取れないから使うのあろうと思います。
本作の出発点が誰かの自宅にある一室で、とても2040年の未来とは思えないぐらい現代チックな見た目でした。
しかも、人類の80%が死滅しているはずなのに、電気の供給やパソコンがアップルというツッコミは入れちゃいけないだろう。
更に主演のような感じでクレジットしている姫咲☆兎らは合わせても1分程度しか出ておらず、セリフも一言だけでした。
その代わり露出狂の変態と言っても過言じゃない格好で登場して、ストーリーをぶっ飛ばすだけの破壊力がありました。
アンドロイドをタイムマシンで過去に送って変える設定は完全に『ターミーネーター』で、監督はそれがやりたかったのだろう。
そこにエイリアンという便利な設定を盛り込んで、埼玉県にある山で人類の運命を決める揉み合いをしていくだけでした。
演技も全体的に素人感があるけど、やはり、こういう低予算の邦画はメイキングでみんなが楽しそうにやっているところが一番面白いです。
確かに低予算で尺も1時間程度しかないが、これまで観てきた似たような作品と比べてシンプルで悪くないと感じました。
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