作品データ
あらすじ
全米各地の銀行を襲い、どんな金庫も爆破の技術で突破してきた凄腕の強盗トム・カーター。
証拠を遺さず、死傷者も出さない華麗な手口で、今や伝説的な存在となったトムだったが、運命の女性アニーとの出会いで償いの為に自首を決意する。
しかし、二人のFBI捜査官がカーターを罠に陥れ彼が保管する現金の横領を画策され、アニーに危害が及ぶと彼の怒りは頂点に達するのだった。
登場人物&出演者
・トム・カーター/トーマス・ドーラン(演:リーアム・ニーソン)
近年の出演作に『アイス・ロード』、『オーディナリー・ラブ』などがあります。
主人公。証拠を残さず死傷者も出さない伝説的な銀行強盗犯“速攻強盗”として知られる男。
倉庫を借りる時にアニーと出会った事で、自分が求めていた刺激を満たされて強盗稼業を止める。
ケジメをつける為に自首を考えるが、ニベンスとホールに金を奪われベイカーの殺人犯にされる。
アニーも傷つけられた事から自分のやり方で報復を決意し、説得するマイヤーズを無視した。
最後はニベンスの犯行を記録した映像と音声を揃え、逃げる彼を足止めして当初の自首をした。
・アニー・ウィルキンス(演:ケイト・ウォルシュ)
代表作に『天使のくれた時間』、『ザ・シークレットマン』などがあります。
ヒロイン。貸倉庫の店長を務めている。心理学を専攻する大学生で、過去の離婚で恋愛に嫌悪感を持つ。
倉庫を借りに来たトムと出会った事で恋愛をするようになり、彼の正体を知らないまま付き合う。
トムから同棲を求められて応じるが、彼の自首とニベンスたちのやり取りで真実を知った。
証拠となる映像を取りに行くと、ニベンスによって昏倒されるも助かり、トムに協力をした。
最後はニベンスを捕まえる計画に参加し、見事に逮捕させると、トムの出所を待つ事になった。
・ショーン・マイヤーズ捜査官(演:ジェフリー・ドノヴァン)
近年の出演作に『キャッシュトラック』、『すべてが変わった日』などがあります。
FBI特別捜査官。ベイカーの相棒。妻との離婚がようやく成立し、家を失う代わりに犬を手に入れた。
トムから自分が速攻強盗だとして自首の電話をするが、ベイカーとともにまったく信じない。
ベイカーがトムの元にやって来るも、証拠隠滅の為にニベンスに殺されて悔しい思いをした。
トムが犯人だと信じて追いかけていたが、彼からニベンスが犯人だと言われて自首を説得した。
最後はニベンスが犯人だと決定づける映像と音声の証拠をもらい、金を返してトムを逮捕した。
・サム・ベイカー捜査官(演:ロバート・パトリック)
近年の出演作に『ポイズンローズ』、『アスク・ミー・エニシング/彼女の告白』などがあります。
FBI特別捜査官。マイヤーズと組んでいるベテラン。離婚問題が解決したマイヤーズを励ましていた。
家庭の方は順調で何も問題ないクリーンな捜査官だが、トムの自首についてまったく信じない。
二度目のトムからの電話をかけられると、ニベンスとホールが担当するはずだと思っていた。
最後はトムがいるホテルに行くが、ニベンスたちと鉢合わせして、彼に射殺されてしまう。
・ラモン・ホール捜査官(演:アンソニー・ラモス)
代表作に『アリー/スター誕生』、『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』などがあります。
FBI特別捜査官。ニベンスと組んでいる妻子持ち。家のローンなどが残っていて将来に不安を持っている。
自首したいトムの元にやって来ると、ニベンスと同じく信じず倉庫で金を見つけて信じた。
ニベンスが退職金だとして勝手にもらい、彼を始末する計画に熟考した末に首を縦に振った。
自責の念からニベンスの暴走に戸惑ってしまい、倒れたアニーを助けて証拠の映像を手にした。
最後はトムから協力を要請され、二ベンスを説得しようとするが、暴走した彼に殺害された。
・ジョン・ニベンス捜査官(演:ジェイ・コートニー)
近年の出演作に『ザ・スーサイド・スクワッド/“極”悪党、集結』、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒/BIRDS OF PREY』などがあります。
FBI特別捜査官。独身でホールと組んでいる若手コンビ。ベテランたちが面倒臭がる仕事を引き受けた。
自首したいトムの元にやって来ると、速攻強盗だと言われても信じず、金を見てようやく信じた。
退職金として金をもらおうとするが、遭遇したベイカーを仕方なく殺害してトムに擦り付ける。
アニーが証拠の映像を手に入れた時に来ると、暴力によって病院送りにしてホールを脅迫した。
最後はトムの反撃で逃げ出すが、映像と音声の証拠を揃われて、殺人犯として逮捕される事に。
感想
[個人的な評価]
本作はプロデューサとして活躍し、長編映画が二本目となるマーク・ウィリアムズが監督を務めています。
この作品はリーアム・ニーソンが銀行強盗として完璧な仕事をしていたが、ある女性と出会った事で人生が変わる物語。
リーアム・ニーソンはすっかりとアクション俳優として認知されるようになって、圧倒的な戦闘力で敵を倒していく。
そのような作品が多くなっていますが、本作については一切の殺人をせず、金だけを奪う銀行強盗を演じます。
とは言っても、銀行強盗の仕事はダイジェストで描写され、中盤までは恋人との生活について描かれていました。
やはり、リーアム・ニーソンが主演ならば、敵を追い詰めていく印象が強く、本作は少しばかり甘いような印象でした。
本作では主人公は一切の殺人をしないせいもあって、アクションの方は期待しているよりは少なかったと思います。
それなりの形になっていますが、従来のリーアム・ニーソンのアクション作品と比べて、幾分かインパクトに欠けると感じました。
確かに女性との出会いで人生が変わるだろうけど、残念ながら鑑賞する側はそのような甘ったるい物語は見たいと思っていない。
だからこそ、本作における主人公の立ち回りにインパクトがなく、悪役についても振り切れない部分が多かったです。
『スーサイド・スクワッド』でキャプテン・ブーメランを演じたジェイ・コートニーが良い小悪党を演じたのに、本作ではそれをまったく活かせていない。
本来ならジェイ・コートニーは小悪党を演じさせると面白いが、本作はシリアスにしてしまったのは使い方が間違っていたと思いました。
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