【インビジブル・シングス/未知なる能力】RE-3331

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あ行

作品データ

公開年月 2020/07/10
ジャンル SF/アクション
原作 なし
監督 マルクス・ディートリッヒ
脚本 マルクス・ディートリッヒ
製作 ギード・シュヴァーブ、マルセル・レンツ
製作国 ドイツ、ルクセンブルク
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

12歳のスーは学校に友達がおらず、忙しい両親にもかまってもらえない孤独な少女。
ある日、母の誕生日にサプライズをしようと研究所に忍び込むが、誤って開発された薬品を浴びてしまい、温かいモノを触ると透明人間になる力を手にする。
性器の発明を狙う組織に母親が誘拐され、スーは仲良くなった転校生とメカオタクの友達と助ける為に立ち上がるのだった。

登場人物&出演者

スー/スザンネ・ハートマン(演:ルビー・M・リヒテンベルク)

代表作に『Angst in meinem Kopf』などがあります。

主人公。マンガ好きの少女。スーパーヒーローに憧れるが、存在感がなくて孤独に過ごす。

母親の誕生日を祝おうとして計算式を勝手に消し、怒られてリアクターを爆発させてしまう。
なぜかトビーやアプリという協力者が現れて、誘拐された母親を助ける為に奮闘する。
顔出しの為にアプリの叔母と出会って、母親と因縁がある事を言われてラストボスの伏線に。
最後はロアに血清を渡さない為に解毒剤を打つが効かず、アプリやトビーとチームを結成。

アプリ/カヤ・ウェルズ(演:アンナ・シリン・ハーベンダンク)

代表作に『Leberkäseland 』、『Heroes (of a new Generation)』などがあります。

スーと同じ学校に通う女子生徒。学校の地下室にある発明クラブに所属している。

独自の発明品で大人以上のモノを作り出せる天才で、叔母は有名な研究者で大金持ち。
何者かに狙われるスーたちをなぜか助けてくれて、彼女にスーツまで作ってくれた。
トビーとケンカ別れしてマリアの元に行くと、スーが自宅にいるとして一緒に帰っていった。
最後はパーティに潜り込んだレニアたちを倒して、スーたちとチームを結成していた。

トビー/トビアス・グリム(演:ルイ・エクハルト)

代表作に『Conni & Co.』、『Hot Dog』などがあります。

スーの学校に転向してきた男子生徒。自転車が得意で転向してすぐに技を披露していた。

スーをいじめるグループから誘われるが、なぜか彼女たちを無視してスーが気になる。
母親を誘拐されて頼る人がいなかったスーが来ると、悩んでいた彼女を励ましてくれた。
スーの母親が悪い人間じゃないかと疑い、そのせいでなぜかみんなとケンカして別れていた。
最後パーティに乗り込んだレニアに捕まるが、スーたちと和解してチームを組んだ。

マリア・ハートマン博士(演:ヴィクトリア・マイヤー)

代表作に『君がくれたグッドライフ』、『欲望の行方』などがあります。

スーの母親。遺伝子学の第一人者。「MT26D」という開発した薬でノーベル賞を狙っていた。

大事な発表が誕生日と重なってしまい、スーたちが研究室に来て壊されて上司から怒られる。
スーが透明になれると知ると、なんかと解明しようとレイナと必死にデータを取っていた。
研究がドリル博士にバレてしまい、誘拐されるがスーに頼れる人物とヒントを与えた。
最後はレニアとロアが黒幕だと分かり、ドリス博士たちとスーたちを助け出していた。

クリストフ・ハートマン(演:リュック・シルツ)

代表作に『蝶のシンメトリー』、『明日、戦争の後で』などがあります。

スーの父親。ミュージシャン。いつも家にいない母親に代わってスーの面倒を見ていた。

マリアの誕生日を祝おうと研究室に来るが、そのせいで怒られた上にスーが破壊してしまう。
バンドのツアーがあって数日家を空ける事になるが、それでもスーとの絆は変わらない。
マリアが誘拐され、スーが透明になっている事を知らず、のん気にリハーサルをしていた。
最後は家に帰ってから事実を知って、ドリス博士たちと合流してスーたちを助け出した。

レニア(演:ジャンヌ・ヴェルナー)

代表作に『Une histoire d’amour』、『コロニア』などがあります。

ドリル・エナジー社の研究員。マリアの助手で彼女と一緒に「NT26D」の開発をしてきた。

スーが研究室を爆発させてしまうと、誕生日のサプライズが残念だと見送ってくれた。
薬品と爆発で透明になれるスーが研究室にやって来ると、マリアとともに原因究明する。
実はロアの手下でずっとスーの血清で変身能力を手に入れて、ずっと彼女を追跡していた。
最後はパーティに潜り込んでトビーを捕まえるが、スーたちの活躍で気絶させられる。

 ・ジョナス・ドリル博士(演:パトリック・ハスタート)

代表作に『コンフェッション/時効前夜の告白』、『ヒトラーへの285枚の葉書』などがあります。

ドリル・エナジー社の社長。ハートマン博士が開発した「NT26D」に多大な資金を投じる。

スーのせいで研究室が爆発してしまうと、母親だったハートマン博士に厳しい態度を取る。
ハートマン博士が隠れて透明になるスーの研究している事を知り、何か手を打とうとする。
実はスーたちに黒幕だと思われていたが、実は誠実な人で誘拐されたマリアを助けてくれた。
最後は危険な人物たちからスーを守るとしたが、勘違いされたまま逃げられてしまう。

ロア(演:タチア・ザイプト)

代表作に『ワーグナーとコジマ』、『陽だまりハウスでマラソンを』などがあります。

アプリの叔母。下半身不随で車椅子生活を送る。大富豪でアプリたちを豪邸に生活させる。

大学時代はマリアやレニアと同じく研究室にいたが、意見の相違からケンカ別れをしている。
マリアが開発した「NT26D」にずっと注目して、ドリル・エナジー社へ売る事を止めた。
実はスーが透明になる映像を手に入れていて、健康体になれるとしてずっと狙っていた。
最後は黒幕として登場するが、解毒剤をスーが打ち、何もできないまま呆気なく退場した。

感想

[個人的な評価]

評価 :1.5/5。

本作はドイツとルクセンブルクという珍しい組み合わせの合作となります。
特にルクセンブルクが映画を作るというイメージがなくて非常に興味深いです。
この作品はかなり「マーベル」の影響を受けている印象で、特にオープニングはMCUシリーズと思わせるような感じでした。
ただ、大きく違うのは主人公たちが小学生であり、世界の命運をかけた戦いとは違っている。
あくまで内輪揉めみたいな感じでスケールが小さく、その理由は主人公がまだ子供だからだと思われます。
ですが、マーベル・コミックを意識しているので、主人公が恋人候補や友人と出会う展開は大人の世界に見えます。
ドイツやルクセンブルクの小学生はどんな感じなのか知りませんが、どう考えても演出にムリがあるように思えました。
これが高校生ぐらいならば納得できるけど、設定では12歳の小学生たちなので、背伸びするにしてもやり過ぎだと感じました。
ドイツやルクセンブルクの12歳はDJがいるクラブでパーティしていたが、アメリカですらそんな事はしないのです。
やはり、どう考えても年齢設定を5年も間違えていて、小学生や中学生だとしても大人すぎる展開に疑問しか残りません。
それに主人公の特殊能力は自在に使えるワケじゃなく、条件を満たさないと発動しないし、透明化するだけでアクションの面では迫力が足りない。
問題はサポートしてくれる発明家の友人で、トニー・スタークも真っ青になるぐらい度が過ぎた天才に設定してしまっている。
ラストで実は黒幕が違う人というミスリードに関しても、ほとんど意味がなくて、ムリヤリ登場させている演出が微妙です。
とにかく、すべてがご都合主義な展開で、それを上手く演出しているならいいけど、本作はヘタクソすぎて気に食わなかったです。
作品としてはそこまで悪くないでしょうが、年齢の設定を間違えている時点でおかしいし、そのワリにアクションの部分だけが実年齢に合わせているのも都合が良すぎる。
マーベル・コミックへのオマージュがあるならば、もっとリアリティのある作品を作って欲しいと思いました。

コメント

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