作品データ
あらすじ
2156年、地球の食糧が底を尽き、人類は地球外生命体を食糧源として捕獲していた。
惑星間漁船の船長リチャードは謎の空間「ホワイト・スペース」に潜むドラゴン型エイリアンの天龍と遭遇する。
天龍に父を殺された過去を持つリチャードは復讐を果たそうと捕獲に挑むが、寄生虫型のエイリアンが船内に侵入するのだった。
登場人物&出演者
・リチャード・ベントレー船長(演:ホルト・マッキャラニー)
代表作に『エイリアン3』、『ブラッド・スローン』などがあります。
主人公。惑星間漁船「エセックス」の船長。過去に父親を天龍によって殺されて復讐を誓う。
数々の武勲を持っているが、キレやすい性格が災いして上官を殴って不名誉除隊をした。
アンバーコープ社からの護衛であるリンを同行させるが、その正体にまったく気付かない。
途中で宇宙の海賊であるブーマーに収穫した獲物をすべて盗られ、天龍を狙う事になる。
最後は乗組員の暴走を無視して勝手に天龍へ挑むも、結局は勝てずすべてを失ってしまう。
・リン・ナヴァロ(演:ズライ・エナオ)
代表作に『テイカーズ』、『ホステル3』などがあります。
リチャードの船に護衛として搭乗する。実は浸潤型膠芽腫という病気で余命半年しかない。
病気を治せると思っている「ホワイト・スペース」を求めてリチャードの船に乗っている。
正体を偽っていた事が海賊たちによってバレてしまい、船長たちによって監禁される。
スタブズが寄生虫に感染して始末を任されるが、女性乗組員が犠牲になってから倒した。
最後は冷蔵庫になっていたポッドを使ってホワイト・スペースに入って一人だけ助かった。
・オーウェン・ベントレー(演:ジェームズ・デヴォッティ)
代表作に『レイク・デッド/ケインとアベル』、『ホームラン/人生の再試合』などがあります。
リチャードの弟。惑星間漁船「エセックス」の副船長。優秀な操縦士だが性格のせいで除隊。
新たに船へ護衛として同行するリンを気に入って、何かと彼女に話しかけようとしていた。
父親が天龍によって殺された事に怒りを持っておらず、あくまで収穫を優先している。
海賊によって収穫した獲物が盗られると、リチャードの言葉に従って天龍の捕獲に賛同した。
最後は暴走する兄を止められず、単身で天龍に挑むもあっさりとバラバラにされて死亡。
・ベン・ホーソン(演:マイク・ジェノヴィーズ)
代表作に『野獣捜査線』、『ハートブルー』などがあります。
惑星間漁船「エセックス」の一等航海士。名誉除隊しているが密輸してアル中になっている。
過去にリチャードの父親と天龍を捕獲しよとして失敗し、目の前で船が破壊されてしまう。
リチャードの意見には一切反対しないが、父親の歩んできた道について助言をしていた。
天龍を捕獲する事がリチャードの運命だと語っていて、無茶でも彼の言葉に従う事にする。
最後は天龍に挑むリチャードを助ける為にハーポを殺害するも、船は破壊されて死亡。
・サラ・ラグズランド(演:ティファニー・ブラウワー)
代表作に『ヘルプ/心をつなぐストーリー』、『アクト・オブ・バイオレンス』などがあります。
惑星間漁船「エセックス」の操縦士。数人の士官と関係を持ち軍法会議で問題となった。
リチャードから絶大な信頼を寄せられ、優秀な操縦士のオーウェンを押しのけて操縦する。
実はずっとハーポと肉体関係を持っていて、秘密の部屋でいつものように情事に更けていた。
船長が天龍に復讐しようと巻き込まれる事を危惧したハーポの言葉に賛同するも何もせず。
最後はシャワーを浴びて着替えようとして、寄生虫に感染したスタブズに刺されて死亡した。
・パイパー・バタリ(演:コディ・キッチン)
代表作に『17 Again』、『Crosshairs』などがあります。
惑星間漁船「エセックス」の料理人。嫉妬心からフライパンで暴行事件を起こしている。
料理と恋人に手を出したら許さないとリンに宣言し、料理人とは思えない調理をしている。
ハーポとの間に子供ができていたが、ずっと話す機会がなくてようやく話して安心する。
ラグズランドとハーポが浮気している事を薄々勘づくも何も言わずにガマンしていた。
最後は感染したスタブズに腹を刺されてしまい、天龍による攻撃で船とともに爆死した。
・ハーポ(演:ジョッコ・シムズ)
代表作に『ジェーヘッド』、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』などがあります。
惑星間漁船「エセックス」の乗組員。パイパーの恋人。ギャンブルで多額の借金を抱える。
実はずっとラグズランドと肉体関係を持っていて、嫉妬深いパイパーには気付かれていない。
収穫をすべて海賊たちに盗られると、リンの提案した天龍を捕まえる船長に賛同した。
パイパーが妊娠したと知って、自分たちだけが助かろうと船長を裏切る暴走を始める事に。
最後は天龍と戦う船長を助けようとするホーソンと戦うが、発射された銛に貫かれて死んだ。
・ウィリアム・スタブズ(演:デイヴ・シェリダン)
代表作に『モンスター上司』、『ウォーキング・ゾンビランド』などがあります。
惑星間漁船「エセックス」の整備士。プラズマ・カッターの使い手で貨物船を破壊している。
ずっと風呂に入っておらず、見た目からしても汚くて悪臭がしていても仲間たちは注意せず。
パイパーに頼まれて妊娠検査薬を手に入れて渡した事で彼女が妊娠していると知っていた。
天龍の一部に触れたせいで寄生虫が体に入り込むと、洗脳されて仲間を殺そうと暴走をする。
最後はラグズランドとパイパーを刺すが、追っていたリンに首を刎ねられて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は視覚効果のスタッフとして活躍したケン・ロクスマンディの映画監督デビュー作です。
さすがに本作は映像に力を入れているだけあって、低予算映画とは思えないほどCGのクォリティが意外にも高かった。
本作の映像はかなりいい感じであり、天龍は「ドラゴン」には見えないが、動きは滑らかで低予算だと思えない。
宇宙での映像やパワードスーツなども悪くないけど、本作は致命的に脚本がクソすぎました。
94分と決して長くない作品であるが、なぜかもの凄く長く感じるほどストーリーに面白さがまったくなかったです。
というよりはいろんな要素を詰め込みすぎてしまい、せっかくの良い映像をまったく活かせていなかった。
乗組員が暴走して船長を裏切る行為、寄生虫による暴走の行為、船長の勝手な暴走で全員を巻き込むなど後半はグチャグチャでした。
まず、乗組員が船長を裏切って暴走する展開はいらないし、寄生虫での暴走もいらなかったと思います。
こういう作品はもっとシンプルに作るべきであり、詰め込みすぎたのは否めなかったです。
全員が自業自得で死んでいるようなモノで、特に船長が暴走するのは死へのカウントダウンにしか感じなかった。
ヒロインが一人だけ助かって「ホワイト・スペース」から生還するのはいいが、あまりにもご都合主義だったのでよろしくない。
全体的にちゃりたい事を詰め込みすぎたせいで、肝心の天龍や寄生虫のエピソードがかなり薄まってしまっている。
やはり、こういう作品は簡単な構図にするべきであり、仲間の裏切りで暴走するエピソードが非常にくらだないと感じました。
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