作品データ
| 公開年月 | 2019/12/06 |
|---|---|
| ジャンル | アクション/アドベンチャー |
| 原作 | モンキー・パンチ 『ルパン三世』 |
| 監督 | 山崎貴 |
| 脚本 | 山崎貴 |
| 製作 | 竹崎忠、沢圭一、ほか |
| 製作国 | 日本 |
| 鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
20世紀最高の考古学者ブレッソンが遺した秘宝「ブレッソン・ダイアリー」をあのアルセーヌ・ルパンですら盗み出す事に失敗していた。
そんな因縁のお宝を狙うルパン三世は、考古学に精通した少女レティシアと出会い、彼女と手を組んで「ブレッソン・ダイアリー」の謎を解く事になる。
しかし、同じく「ブレッソン・ダイアリー」を狙う秘密組織の研究者ランベールと謎の男ゲラルトがルパン三世たちと激しいお宝争奪戦を繰り広げるのだった。
登場人物＆出演者
代表作に『LUPIN THE IIIRD/峰不二子の嘘』、『LUPIN THE IIIRD/血煙の石川五ェ門』などがあります。
主人公。爺さんが唯一盗めなかったブレッソン・ダイアリーを狙いレティシアと遭遇した。
ブレッソン・ダイアリーに不思議な縁を持っていて、レティシアと他人事じゃないと気付く。
レティシアを調べて一緒にエクリプス遺跡を突き止めると、仲間たちと向かっていく。
ブレッソンの孫娘だとレティシアに話し、爺さんがパートナーで自分の運命だと気付いた。
最後はゲラルトたちを罠にハメて、エクリプスを破壊し、銭形警部に追われる日常に戻った。
代表作に『バケモノの子』、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』などがあります。
ヒロイン。ブレッソン教授の孫娘。考古学者を目指す。ランベールに引き取られて育った。
育ててもらったランベールに頭が上がらず、ボストン大学への入学を認めてもらおうとする。
ランベールに利用されている事を知らず、ブレッソン・ダイアリーを盗むところまでいく。
ルパンと行動しているうちに真実を知っていき、エクリプスの兵器までたどり着いた。
最後はルパンがエクリプス兵器を破壊し、念願のボストン大学への招待状を手に入れた。
近年の出演作に『LUPIN THE IIIRD/峰不二子の嘘』、『LUPIN THE IIIRD/血煙の石川五ェ門』などがあります。
ルパン一味のガンマン。何かと問題を起こすルパンをサポートし、早撃ちで助けていた。
ルパンがブレッソン・ダイアリーを狙っていたが、興味がなくて一切手伝う事をしなかった。
銭形警部に捕まったルパンを助け出すと、結局はいつものように手伝う羽目になってしまう。
エクリプス遺跡の第一試練でソフト帽がボロボロになるが、拾って頑なに被り続けていた。
最後は銭形警部たちとアーネンエルベを襲撃し、解決するとルパンたちと逃げていった。
近年の出演作に『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、『子供はわかってあげない』などがあります。
ルパン一味の剣士。今回も寡黙で多くを語らないが、斬鉄剣で邪魔するモノを斬り捨てる。
ブレッソン・ダイアリーに興味がなかった次元と同じく、今回は手伝わない態度を取る。
捕まったルパンを助ける為に駆けつけ、追ってくる相手を斬鉄剣によって斬り捨てていた。
エクリプス遺跡では第二試練を突破する為、同じ隕石の金属でできた斬鉄剣を置いていく。
最後は銭形警部たちとアーネンエルベを襲撃し、解決するとルパンたちと逃げていった。
近年の出演作に『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編Wandering; Agateram』、『PSYCHO-PASS サイコパス ３ FIRST INSPECTOR』などがあります。
ルパン一味の紅一点。今回はランベールたちに雇われ、ブレッソン・ダイアリーを狙った。
警備員に扮したレティシアが失敗した時、そのカバーとして待機して見事に任務を果たした。
ブレッソン・ダイアリーに発振器の仕込みがバレて、捕まるもルパンのおかげで脱出した。
報酬を手に入れるべくルパンの味方になって、エクリプス遺跡までヘリコプターを操縦した。
最後はエクリプス兵器が破壊される間、アーネンエルベのお宝を奪って一人で逃げ出した。
近年の出演作に『劇場版ポケットモンスター/ココ』、『君の彼方』などがあります。
警視庁の警察官。インターポールに出向して、長年に渡ってルパンと仲間たちを追っている。
ブレッソン・ダイアリーを盗もうとしたルパンを追いかけるが、結局は逃げられてしまう。
エクリプス遺跡に向かうルパンたちを得意の手錠縄でヘリコプターに乗り込むも捕まる。
事情を知ってレティシアからのお願いされて、断るはずもなくルパンたちと協力をしていく。
最後はアーネンエルベのブラジル支部を制圧し、逃げたルパンと仲間たちを追いかけた。
代表作に『くるみ割り人形/2014年版』、『ドラゴンクエスト/ユア・ストーリー』などがあります。
考古学者。アーネンエルベの創設メンバー。ブレッソン教授に対して劣等感を持っている。
エクリプス兵器をずっと狙ってカギを手に入れ、長年に渡って研究して日記を欲していた。
ブレッソンの孫であるレティシアに利用価値を見出して、育てるも知らずに情が湧いていた。
ゲラルトがレティシアを処分しようとして必死に止めるが、兵器を手にして暴走してしまう。
最後はゲラルトに撃たれるレティシアの代わりに弾を受けて、後悔しながら死んでいった。
代表作に『ラマになった王様』、『BATON/バトン』などがあります。
アーネンエルベのメンバー。生きているかもしれないヒトラー総統の復活を願っている。
世界を支配できるエクリプスの兵器を手に入れるべく、ランベールを使って捜索していた。
あくまで生きているかもしれないヒトラー総統に忠誠を誓い、私利私欲より優先させる。
エクリプス兵器を手に入れ裏切るランベールにブチ切れ、二度もレティシアを殺そうとする。
最後はヒトラー総統に化けたルパンに騙され、エクリプス兵器の破壊に巻き込まれて死亡。
感想
［個人的な評価］
本作はモンキー・パンチの原作アニメである『ルパン三世』のシリーズ初のフル3CGアニメーション作品となります。
2Dアニメーションのイメージが非常に強い作品んですが、フルD3CGアニメーションとして生まれ変わった本作はかなりスゴイと感じました。
従来のアニメは味があって良かったのですが、動きがリアルで表情の移り変わりがハッキリと分かる本作のインパクトは強烈です。
質感としてはディズニーよりドリームワークスに近いが感じがして、ところどころでは不自然な動きが気になりました。
しかし、本作から受け継げられる表情豊かなキャラクターたちの顔が如何にも『ルパン三世』シリーズらしい雰囲気です。
物語に関しては全世代に向けたマイルドな内容になっていて、過激なところは極力見せないという方針が伝わります。
原作を含めた作品はどっちかと言えば、大人向けな内容ですが、本作は子供でも安心して鑑賞できる印象を持ちました。
その分、ルパンの仲間である次元、五エ門、不二子、銭形警部たちの活躍が少なく、ラストではかなり省略されていました。
どうしても彼らの活躍や見せ場を期待していましたが、マイルドな内容の本作はルパンとヒロインのレティシアに焦点を絞った感じとなりました。
本作のメインとなるエクリプス遺跡では、既視感たっぷりの『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』を彷彿とさせる軽い謎解きは悪くないと思いました。
実際にエクリプスの兵器が登場すると、今度は『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のぶっ飛んだSFになって首を傾げる事になりました。
多分、製作側は『インディ・ジョーンズ』シリーズが好きでオマージュを込めた要素を取り入れたのかもしれない。
ですが、ルパンの仲間たちがオマケみたいな感じになってしまったのは物足りなかったです。
ヒロインとなるレティシアと引き取ったランベールの絆は中途半端で、悪役となるゲラルドも深みがあまりなかったです。
つまり、本作は『ルパン三世』の初心者に向けた作品であり、これまでの原作ファンにとっては物足りないかと思いました。
それでも、フル3DCGアニメーションとして成功していると思いますし、今後はもっとキャラクターに重点を置いた作品になれば確実に良作が生まれると思います。
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