【ザ・ハント】VD-556

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アクション

作品データ

公開年月 2020/10/30
ジャンル アクション/サスペンス
原作 なし
監督 クレイグ・ゾベル
脚本 ニック・キューズ、デイモン・リンデロフ
製作 ジェイソン・ブラム、デイモン・リンデロフ
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

広大な森の中で目覚めた12人の男女は、ここがどこかも分からず、どうやって来たのかも分からなかった。
そこに見えたのは巨大な木箱に納められた一匹の豚と数々の武器で、12人は状況が掴めないまま呆然としていた。
すると、突然銃声が鳴り響き何者かに狙われていると気付くと、それはネット上で噂される「人間狩り計画」と知るのだった。

登場人物&出演者

クリスタル・クリーシー(演:ベティ・ギルピン)

代表作に『ロマンティックじゃない?』、『ザ・グラッジ/死霊の棲む屋敷』などがあります。

主人公。連れて来られた男女12人の一人。みんなが箱に近寄る中で、猿ぐつわを取ると単独で動く。

他の人間が箱に集まってくる中で、一人だけ離れた場所にいて、銃撃を受ける前から消えた。
雑貨店までやって来るが、オーナーが偽物と判断して処分し、ゲイリーと合流していった。
居場所がクロアチアだと分かり、アメリカに帰るべく大使館に連絡するも偽物と気付いた。
途中でドンと合流するが、アシーナの策略で敵と間違えて認識して殺すも後悔はしていない。
ようやくアシーナと対峙して人違いだと話すが、攻撃されたので当然のように反撃した倒す。
最後はケガを治療してドレスを拝借し、アシーナの飛行機に乗ってアメリカへ帰っていく。

ゲイリー(演:イーサン・サプリー)

近年の出演作に『マザーレス・ブルックリン』、『バーニング・オーシャン』などがあります。

連れて来られた男女12人の一人。体格の良い男性。移民嫌いの保守派「南軍ファイル」というラジオのDJ。

リベラル派の上流階級をボロクソに言っていたせいで、高ポイントで候補に挙がっていた。
雑貨店にやって来ると、様子を見ていたクリスタルから警告を受けて死なずに済んだ。
列車に乗り込むが、同乗していた難民をボロカスに言って、全員が役者だと言い放った。
最後はマナーゲートの一人を爆死させ、逃げ出すも結局は捕まって殺されてしまっていた。

ドン(演:ウェイン・デュヴァル)

代表作に『アポロ13』、『エボリューション』などがあります。

連れて来られた男女12人の一人。キャップを被った中年の男性。箱にある武器を女性に渡していた。

人間狩りによって銃撃されてしまい、危険だと察知していち早くその場から逃げ出した。
クロアチア軍に助けを求めるが、誰にも信じてもらえず、危険人物として拘束されていた。
連行されてきたクリスタルの話しにより、ようやくクロアチアの兵士たちに信じてもらった。
最後はマナーゲートのアジトに乗り込んだが、アシーナの罠でクリスタルによって殺された。

マー(演:エイミー・マディガン)

代表作に『ストリート・オブ・ファイヤー』、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』などがあります。

秘密組織「マナーゲート」のメンバー。夫のポップともに地位と名声をすべて失っている。

実際に保守派の人間を狩る為、アシーナの呼びかけに応じて夫とともに参加をしていた。
雑貨店を経営する夫婦役をして、逃げてきた三人を出迎えるも反撃して死体を片付けていた。
あとからやって来たクリスタルにタバコを渡して、お釣りも渡して笑顔で会話していた。
最後はお釣りの間違いを指摘されると、夫を殺されて命乞いするもクリスタルに殺された。

ポップ(演:リード・バーニー)

代表作に『ダイヤルM 』、『ロストガールズ』などがあります。

秘密組織「マナーゲート」のメンバー。妻のマーとともにすべての財産を失っていた。

保守派の人間に復讐がしたくて、アシーナの呼びかけに応じて喜んで参加する意思を表明。
妻のマーとともに雑貨店の経営者を演じると、やって来た三人組のうち一人を射殺した。
飛び散った血を掃除すると、あとからやって来たクリスタルと談笑して銃に手をかけていた。
最後はお釣りの間違いがバレて、クリスタルの攻撃に対応できず、銃を奪われて殺された。

アシーナ・ストーン(演:ヒラリー・スワンク)

近年の出演作に『アイ・アム・マザー』、『権利への階段』などがあります。

秘密組織「マナーゲート」の首謀者。元々は大企業のCEOで上流階級のリベラル派として人生を謳歌していた。

同じく上流階級の仲間と遊び感覚でやっていた掲示板が公表され、名声と地位を失った。
掲示板では人間狩りをしていると冗談で言っていたが、そのせいで仕事を失う事になった。
自分たちを陥れた貧乏人の保連れて来られた男女12人の一人。守派に怒りを持ち、そういう人間を12人集めて人間狩りを敢行。
クリスタルによって仲間をすべて殺されると、直接対決する為に別荘まで彼女を案内した。
陥れた主犯格だと確信していたが、人違いだと言われるが、納得できずに攻撃を繰り出した。
最後はクリスタルの一撃で致命傷を負い、人違いだと再確認してそのまま呆気なく死んだ。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はアメリカで物議を醸し出した作品となっています。
特に当時、アメリカの大統領だったドナルド・トランプから痛烈な批判を受けました。
更に公開される時期にちょうどアメリカで銃乱射事件が起きて、延期されるもなんとか公開に至っています。
それぐらい話題性のあった作品となったが、実際に公開されると、トランプ大統領のように大きな反応がありました。
この作品は単なるサバイバルアクションではなく、90分程度の内容ながら、色々と工夫されていると分かります。
まず、こういう作品では主人公の目線で物語が進んで、状況の分からない中で段々と把握していくパターンがほとんどです。
しかし、本作はその王道を敢えて外して、冒頭の20分ぐらいは状況を把握しないままドンドン進んでいきます。
何より本作の面白いところは、なんと言っても主人公だと思ったら、次の瞬間に死んでしまう展開の早さだと言える。
普通は主人公目線で物語を追っていくが、それをとことん裏切っていくスピーディな冒頭の演出は非常にインパクトが強いです。
そして、満を持して主人公であるクリスタルが登場すると、本来なら劣勢の立場である狩られる側として圧倒する戦闘力を見せていきます。
細かい設定などすべてを吹き飛ばすほど敵を片付けているのは、モタモタして葛藤する他の作品に問いかけるような印象すら持たせます。
主人公は大抵の場合、人を殺す事に躊躇いを持ち、平和的に解決しようとするが、本作の主人公は躊躇わないところに素晴らしさを感じさせる。
今までありそうでなかった手法で、相手の事情など関係なく、あくまで自分が生き残る為に行動へ移す潔さにスッキリさせられる。
それと、この人間狩りが始まった理由自体がアメリカにおける人種差別、上流階層や下流階層、リベラルと保守などの社会風刺が込められています。
その原因について物語の終盤で語られているが、本作はそのような細かい事などどうでもいいぐらい、ラストの決着は非常に分かりやすい。
正直、人間狩りをする理由はどうでも良くて、クリスタルという主人公の設定だけでも充分に面白い作品だと感じました。

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