【ウルトラヴァイオレット】MY-48

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あ行

作品データ

公開年月 2006/03/23
ジャンル SF/アクション
原作 なし
監督 カート・ウィマー
脚本 カート・ウィマー
製作 ジョン・バルデッチ、ルーカス・フォスター
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

21世紀末、新種のウイルスが蔓延し、感染した人間は“ファージ”と呼ばれ、超人的な知能と運動能力を身につける代わりに寿命が12年となる。
社会から恐れられたファージたちは地下組織を結成するが、掃討作戦を開始した政府は殲滅の切り札となる最終兵器の開発に成功する。
かつて、感染した夫と子供を政府に殺され復讐に燃えるヴァイオレットは、兵器の入ったケースを奪うも、それが9歳の少年だと知るのだった。

登場人物&出演者

ヴァイオレット・ソン・ジャット・シャリフ(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)

近年の出演作に『THE 4TH KIND/フォース・カインド』、『パーフェクト・ゲッタウェイ』などがあります。

主人公。妊娠中に新種のウイルスに感染して人体実験によって子供を失う。政府への復讐を果たすべく最強の殺し屋と

ナーヴァの調査で政府の最終兵器を奪うべく、体内の血を入れ替えて余命が残り36時間となる。
最終兵器を奪い去るが、中身がシックスだと知ってナーヴァに渡さず勝手に持ち去ってしまう。
政府と仲間から追われる身になり、シックスが体内の抗体で余命を使い切って希望を失う。
最後は政府に奪われたシックスを取り戻すべくダクサスを倒し、ファージの治療の可能性を待つ。

シックス(演:キャメロン・ブライト)

近年の出演作に『ニュームーン/トワイライト・サーガ』、『ザ・ウォール』などがあります。

政府が開発した最終兵器。ダクサスの遺伝子を元に作り出された9歳になる少年で実験体として6番目である。

ヴァイオレットが政府から奪われた時、ケースの中で仮眠状態で発見されて目覚めさせる。
当初は言葉を話さなかったが、ヴァイオレットがイライラしたところで初めて声を出した。
ガースの研究室に連れ出されると、体を調べられ、その時に不思議な数式を書き残していた。
最後は寿命で死亡するが、遺体を取り戻しに来たヴァイオレットによって救い出された。

ガース(演:ウィリアム・フィクナー)

近年の出演作に『ダークナイト』、『俺たちフィギュアスケーター』などがあります。

ファージの地下組織に所属する医者。ヴァイオレットの体内にある血液をすべて入れ替える手術を敢行した。

ヴァイオレットの余命が36時間だと知っていて、武闘派のナーヴァとは中立関係にあった。
シックスを奪ってきたヴァイオレットを出迎えると、余命が残り少ないとして宣言する。
寿命でシックスが死亡するが、彼の抗体と数式がファージを治療できるとヴァイオレットに話す。
最後はダクサスからシックスの遺体を取り戻すヴァイオレットに武器を与えて待っていた。

ナーヴァ(演:セバスチャン・アンドリュー)

代表作に『Look at Me』などがあります。

ファージの地下組織に所属するメンバー。政府に反旗を翻し、最終兵器の奪還をヴァイオレットに託した。

多くの犠牲を払って政府が開発した最終兵器の在り処を突き止め、ヴァイオレットに依頼した。
最終兵器が子供だと知っていたが、ヴァイオレットに黙っていたせいで信用を失くしてしまう。
シックスを奪い去ったヴァイオレットを仲間と追うが、ダクサスが人間を殲滅する作戦に乗る。
最後はシックスを取り戻しに来たヴァイオレットと意見が食い違い、呆気なく倒されてしまう。

ダクサス(演:ニック・チンランド)

近年の出演作に『ジュラシック・プレデター』、『パウンド』などがあります。

悪役。政府の最高幹部にして科学者。ファージを誰よりも嫌い、触るすべての物を消毒した状態で使っている。

ファージの殲滅作戦を指揮し、最終兵器のシックスを開発するもヴァイオレットに奪われる。
部下たちを使って追わせるも捕まえられず、ナーヴァと接触して人間の殲滅作戦を提案した。
実は過去にウイルスに感染してファージとなり、密かに人間を殲滅させる兵器を作り出していた。
最後はヴァイオレットと意見が食い違ってしまい、対決するも覚醒した彼女に勝てず倒された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『リベリオン』で大きな影響を与えたカート・ウィマーが監督と脚本を務めた作品。
『リベリオン』では独自のアクション「ガン=カタ」を開発し、日本の映画やアニメなど多くのメディアで影響を与えました。
そんなカート・ウィマー監督にとっての最新作となり、主演にアクション女優として地位を築いたミラ・ジョヴォヴィッチが務めています。
そのミラ・ジョヴォヴィッチは1年間のハードなトレーニングを積み、オリンピック選手に匹敵するほどだったという。
もちろん、『リベリオン』で魅せた「ガン=カタ」も健在で、そこに新体操の要素を加えて独自のアクションシーンを描いています。
物語の舞台となるのは近未来となっているが、本作には興味深いギミックが多く登場していて非常に魅力的な世界観になっている。
特に次元を圧縮して銃を取り出す装置、使い捨ての携帯電話、ブレスレット型の電子マネーなど、『リベリオン』と比べても面白くなっている。
ただ、カート・ウィマー監督の短所であって長所でもある世界観が殺風景で、現実性があまりないファンタジックなところがリアリティを伴っていない。
『リベリオン』での設定における世界観が殺風景すぎて、リアリティがないせいでキャラクターたちの物語が薄っぺらい感じでした。
本作もそこまで深い世界観ではないが、その分だけ派手になっているから映像としては『リベリオン』よりは見応えがあると思いました。
それと、肝心の「ガン=カタ」についてだが、いくらトレーニングを積んだミラ・ジョヴォヴィッチでもクリスチャン・ベイルには敵わないと感じました。
新体操の要素を加えたと言っても、なんだかミラ・ジョヴォヴィッチの体が重く感じてしまい、本来の「ガン=カタ」が持つキレを再現できていなかったと思う。
しかしながら、そんな微妙になってしまったアクションに変わって、映像の方は格段にカート・ウィマー監督のセンスが打ち出されています。
主人公が女性になったからこそ、そこで魅せる色の使い方、ヴァイオレットの髪や服の色が一瞬で変わる演出がとても印象的でした。
この作品が微妙な結果となったせいか、それ以降、カート・ウィマーが監督として作品を作らなくなったのは非常に残念です。
今のCGが当たり前の映画では、カート・ウィマーのセンスがもっと活かせるだけに、本当にもったいないと今でも思っています。

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