作品データ
あらすじ
潜入捜査官のルーカスは、ギャングのセレントが主催する違法ロードレースに参加するも、まさかのガス欠でビリになってしまう。
それでもセレントのアジトに潜入したルーカスは、ギャングたちに気に入られ、ファーストフード店に隠した金の強奪に参加をする。
ルーカスとセレントは二台の車で店ごと引っ張って逃走するが、そこから思わぬカーチェイスが始まるのだった。
登場人物&出演者
・ルーカス・ホワイト(演:アレックス・アッシュボー)
代表作に『ザ・ハリウッド』、『Almost Anything』などがあります。
主人公。潜入捜査官。正規の仕事より犯罪者寄りのテストではハイスコアを叩き出していた。
潜入捜査する警察官以外は正体を知らず、すべての記録が抹消されてロードレースに臨む。
なぜかセレントとジョーダナから気に入られ、カーティスに変わって親密な関係を築く。
ジョーダナとの一夜だけで妊娠させ、タコス店からデ・ラ・ソルの金をセレントと強奪した。
最後は警察官とバレるもセレントたちの味方となり、ジョーダナたちと国外逃亡を果たした。
・セレント(演:デイル・パヴィンスキー)
代表作に『アンダーワールド/ビギンズ』、『21ブリッジ』などがあります。
ロードレースの実力者として知られる。あらゆる犯罪に絡んでいるギャングとして知られる。
飛び入り参加を表明したルーカスの度胸を認めて、特別に参加を許してレースをさせた。
ルーカスを気に入って、長年の親友だったカーティスを捨てて独自の挨拶で友情を示した。
デ・ラ・ソルのスーパーカーを拝借し、国外逃亡する為にタコス店をルーカスたちと襲撃。
最後はルーカスが本当の仲間になり、どっちが目的地に早く到着するか競争を仕掛けていた。
・ジョーダナ(演:リリ・マイロニック)
代表作に『クローバーフィールド/HAKAISHA』、『ステイ・フレンズ』などがあります。
ヒロイン。セレントの妹。ロードレースの現場にいるけど、ただ色気を振り回しているだけの存在。
飛び入りで参加したルーカスに一目惚れし、ずっと彼を見ていてアイコンタクトで会話する。
翌日に工場まで車を持ってきたルーカスに積極的となり、すぐにデートして一夜を共にした。
たった一夜の出来事で妊娠が判明し、ようやく理解したルーカスが警察官と知ってガッカリ。
最後はミシェルが身代わりになって捕まり、ルーカスとセレントたちと国外逃亡を果たした。
・ミシェル(演:アンドレア・ナベド)
代表作に『ダブル・テイク』、『ブライト』などがあります。
セレントの恋人。ロードレースでセレントに集っていた女たちを追い返すも実はレズビアンである。
レズビアンである事をセレントに話しておらず、たまにガマンできず失言するも気付かれず。
デ・ラ・ソルのスーパーカーを奪うと、作戦を考える時に思わず本音を出すも気付かれず。
警察から逃げる時はジョーダナと同じ車に乗り、彼女を助ける為に降りてワザと捕まる。
最後はジュリーに捕まったが、お互いにレズビアンで連行される時に濃厚な時間を過ごした。
・カーティス(演:ダニエル・ブッコ)
代表作に『沈黙のアフガン』、『密かな企み』があります。
セレントと長く付き合っている親友。セレントとだけしかしない独特の挨拶で友情を確かめる。
ロードレースで飛び入り参加したルーカスを最初から敵視し、突っかかりセレントが止める。
負けて車を持ってきたルーカスを気に入ったセレントの態度が許せず、そのままスネていた。
気付いたら自分のポジションをルーカスに奪われていて、文句を言っても誰も味方にならず。
最後はシーザーに銃撃されるセレントをかばい、弾を食らって一瞬裏切った事を後悔し絶命。
・ジュリー刑事(演:シャンテル・ウィズロースキー)
代表作に『君がくれた恋のシナリオ』などがあります。
警察官が何者かに殺害された現場で調査をしていた。ジョンソン刑事の求めるモノをしっかりと用意する。
現場を録画していたカメラを見つけると、タブレットを操作してルーカスの顔を判明させた。
セレントたちが間違って襲撃した教会でも捜査し、ベビーオイルをジョンソン刑事に渡した。
ジョーダナを逃がす為に降りたミシェルを捕まえるが、同じレズビアンと察知し色気を出す。
最後は警察署に連行するミシェルと濃厚なキスをして、デ・ラ・ソルを知らず轢き殺した。
・ジョンソン刑事(演:ディオ・ジョンソン)
代表作に『コールド・ブラッド』、『Everything But A Man』などがあります。
警察官が何者かに殺害された事件の為に駆り出される。筋肉ムキムキでベビーオイルを常に塗りたくっている。
基本的にすべてを筋肉で解決させる事に注力して、余計なモノを持ってくる人間にキレる。
教会の募金を狙ったセレントたちの事件を聞きつけ、現場に駆けつけて事情を聞いていた。
デ・ラ・ソルを追い詰めるが、体を美しく魅せるアイテムを出され、買収されて見逃した。
最後はルーカスが警察官でセレントを逮捕させるが、裏切りで手錠をかけられ身動きできず。
・シーザー(演:ジョセフ・ジュリアン・ソリア)
代表作に『レディ・ソルジャー』、『パージ:大統領令』などがあります。
デ・ラ・ソルの右腕。運び屋を選ぶ際にはボスに変わって必要ない人間を排除していた。
ダンスで運び屋を選別する中で脱落した人間を排除し、選ばれたセレントたちに感動した。
スーパーカーを引き渡す際にセレントたちが裏切り、殺された証言者の後始末をさせられる。
1億ドルが保管されるタコス店がセレントたちに襲撃され、追いかける為に車を運転していた。
最後はボスに車から無理やり降ろされ、あとから追いかけてきたジョンソンに射殺された。
・デ・ラ・ソル(演:オマール・チャパーロ)
代表作に『リベンジ・ファイト/相棒は天才ハッカー!?』、『名探偵ピカチュウ』などがあります。
マフィアのボス。ギャングたちを従えて犯罪で使っているモノを運んでもらっている。
スーパーカーを所定の場所に移動させる為にドライバー選別にルーカスとセレントと決める。
実はスーパーカーに自身のすべての犯罪歴が記録されていて、自分で運転ができずに頼んだ。
1億ドルを保管しているタコス店をセレントたちに襲撃され、部下たちに撃退させようとする。
最後は国外逃亡を企むセレントたちに銃を向けるが、連行されたミシェルの車に轢かれた。
感想
[個人的な評価]
本作は様々なパロディ映画を手がけたジェイソン・フリードバーグとアーロン・セルツァーの作品となります。
この二人がこれまで手がけている作品では『ほぼ300』や『ほぼトワイライト』などがあります。
どれも下品でファミリー映画とは対極的な作品が多く、それを期待したらちょっとばかり肩透かしを食らってしまうかもしれない。
なぜかエロ要素が控え目すぎると思うぐらいほとんどなく、下品すぎるネタも控え目で、全体的に薄味なパロディな印象しかなかった。
ただ、ヴィン・ディーゼルが演じたドミニクのパロディであるセレントを演じたデイル・パヴィンスキーだけは素晴らしいです。
演技は上手いワケじゃないけど、一瞬だけ画面に映るとヴィン・ディーゼルが出ているような勘違いを与えるほどに似ていました。
残念ながら相棒となるポール・ウォーカーが演じたブライアンのルーカスを演じたアレックス・アッシュボーは、似ていないし記憶に残らないレベルでした。
女優陣の方も顔が似ているせいで誰が誰だけ分からず、別に同じ人が演じても問題はないだろう。
パロディ映画の名手であるジェイソン・フリードバーグとアーロン・セルツァー両監督だが、何本作っても成長しない感じが素晴らしいです。
別に眠くないのに何度も意識が飛んでしまう催眠効果の演出が抜群で、ここまで観ている側を楽しませるつもりのない展開は逆にスゴイとしか言えない。
突き抜けるほどのバカをやっておらず、所詮は三流の監督が二人いても、一流の足元にも及ばない事を分からせる作品でした。
ただ、本家最大の魅力であるカーチェイスシーンは少しだけ力を入れていて、そこはちゃんとリサーチしている点は褒めるべきだろう。
あくまでパロディ映画なので、多くを期待できないが、もう少し面白い映画を作れる基礎を勉強して欲しいと思わせる作品でした。
リンク
コメント