作品データ
あらすじ
仕事もプライベートも冴えない青年のウェスリーは、ある日、亡き父は凄腕の暗殺者だったと語る謎の美女フォックスが現れる。
その直後からウェスリーは事情を飲み込めないまま激しい銃撃戦に巻き込まれ、応戦するフォックスに守られながら彼女が所属する“フラタニティ”に案内される。
そこは秘密の暗殺組織で、その一員だったウェスリーの父親は敵に殺されたと言われ、復讐を誓った彼は激しい訓練を始めるのだった。
登場人物&出演者
・ウェスリー・ギブソン(演:ジェームズ・マカヴォイ)
近年の出演作に『終着駅/トルストイ最後の旅』、『つぐない』などがあります。
主人公。冴えないサラリーマン。顧客担当サービスだったが、顧客管理担当に回されている。
生まれて7日目に父親から捨てられたが、実際は暗殺者集団のサラブレットと判明する。
フォックスに出会って殺された父親の仇を討つべく訓練し、弾丸を曲げられるほどになる。
敵だと思っていたクロスが本当の父親だと知り、スローンたちこそが裏切り者だと知る。
最後は単独でフラタニティを殲滅すると、逃げていたスローンを倒して本当の復讐を遂げた。
・フォックス(演:アンジェリーナ・ジョリー)
近年の出演作に『チェンジリング』、『ベオウルフ/呪われれし勇者』などがあります。
ヒロイン。秘密の暗殺組織“フラタニティ”の暗殺者。体中に様々なタトゥーを彫っている。
ずっと追っていたウェスリーをスーパーで見つけると、同じく追うクロスと銃撃戦をする。
スローンからウェスリーを一人前の暗殺者にするべく訓練させ、追い詰めて覚醒させていく。
ウェスリーの殺害指示を渡されるが、フラタニティが間違っていると考えて裏切った。
最後はフラタニティが崩壊したと判断し、残ったメンバーと自分の後始末をして死んだ。
・ベクワースキー(演:テレンス・スタンプ)
近年の出演作に『イエスマン“YES”は人生のパスワード』、『ゲットスマート』などがあります。
銃弾職人。組織を裏切ったクロスに頼られ、弾丸とすべての事実を聞かされていた。
クロスがワザと残した弾丸から身元がバレると、誘い出す為にウェスリーたちが利用された。
実はそれこそがクロスの作戦であり、命を張ってウェスリーが実の息子と伝える為に行った。
最後はウェスリーを治療して、真実を彼に話し、普通の生活を送るよう航空券を手渡した。
・クロス(演:トーマス・クレッチマン)
近年の出演作に『ヴィクトリア女王/世紀の愛』、『ワルキューレ』などがあります。
暗殺組織“フラタニティ”を裏切った暗殺者。組織のメンバーを次々と殺害している。
スーパーでフォックスに話しかけられたウェスリーを見かけるが、すぐに銃撃戦となった。
その後も何度かウェスリーに接触しようとするが、フォックスたちによって阻止された。
ベクワースキーを利用されたが、実は作戦でウェスリーと会う為に罠を仕掛けていた。
最後はウェスリーに実の父親だと名乗るも信じてもらえず、息子に撃たれて死んでしまう。
・エクスターミネーター(演:コンスタンチン・ハベンスキー)
代表作に『ナイト・ウォッチ』、『デイ・ウォッチ』などがあります。
暗殺組織“フラタニティ”に所属する回復室のロシア人。小さなネズミを飼っている。
リペアマンに毎度ボコボコにされるウェスリーを回復室に入れ、ウォッカを飲ませている。
ピーナッツバターにプラスチック爆弾を仕込んだネズミの武器をウェスリーに紹介した。
最後はクロスを追っていたウェスリーに誤謝され、回復室に入るも拒否して死亡した。
・リペアマン(演:マーク・ウォーレン)
代表作に『ヘルレイザー/ワールド・オブ・ペイン』、『ドラキュラvsヴァン・ヘルシング』などがあります。
暗殺組織“フラタニティ”に所属する拷問師。ウェスリーを殴る痛めつけて強くする訓練士。
最初はウェスリーを丁寧に縛って拷問すると言わず、たった四発のパンチで倒してしまう。
何度も訓練を称した拷問を繰り出していくが、成長したウェスリーに反撃を受けていた。
最後は反逆するウェスリーを迎え撃つが、あっさり殺され、銃弾の盾にされてしまう。
・ブッチャー(演:ダト・バフタゼーズ)
代表作に『クラッシュ』、『ナイトライダー』などがあります。
暗殺組織“フラタニティ”に所属するナイフ使い。ウェスリーにナイフの使い方を教える。
何も知らないウェスリーに丁寧なナイフの使い方を教え、口答えが気に食わずボコボコに。
何度も訓練していく中でウェスリーを倒すが、油断したところで反撃を食らって倒された。
最後は反逆するウェスリーをナイフで迎撃するが、思わぬ反撃を食らって殺されてしまう。
・ガンスミス(演:コモン)
近年の出演作に『フェイク・シティ/ある男のルール』、『ターミネーター4』などがあります。
暗殺組織“フラタニティ”に所属する銃器のプロ。ウェスリーの訓練士として彼を鍛える。
様々な銃をウェスリーに説明するが、すぐに仲間がクロスに殺されたとフォックスと話した。
本物の死体を使っている事に躊躇いがなく、それを指摘するウェスリーに無反応を示した。
最後は掟に従う選択に死を選んだフォックスの放って曲げた弾丸によって殺されてしまう。
・ミスターX(演:デヴィッド・パトリック・オハラ)
代表作に『恋はワンダフル!?』、『ドゥームズデイ』などがあります。
暗殺組織“フラタニティ”の殺し屋。ウェスリーの父親で組織で一番の腕前を持っている。
裏切ったクロスに仲間を次々と殺害され、彼が使った弾丸を調べる為にとあるビルに来る。
クロスによる襲撃を受けて簡単に殺し屋たちを始末して、鳴った電話に出て逆に脅迫した。
最後はクロスから囮であると宣言され、すぐに気づくも弾丸が背後から頭部を貫いて死亡した。
・スローン(演:モーガン・フリーマン)
近年の出演作に『インビクタス/負けざる者たち』、『ザ・バッド』などがあります。
暗殺組織“フラタニティ”のボス。ウェスリーがミスターXの息子として長年探していた。
ウェスリーをフォックスが組織に連れ帰ると、その才能でハエの羽根を撃ち落とさせた。
ミスターXが父親であるとウェスリーに説明し、彼を一人前の暗殺者に育てるよう指示する。
実は運命の織機に名前が記載されたが、それを隠してクロスにバレて命を狙われていた。
最後は組織をウェスリーにぶっ潰されて逃げ出したが、見つかって罠にかかって殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はマーク・ミラーとJ・G・ジョーンズによるグラフィック・ノベルを基にした実写映画となります。
監督を務めるのは『ナイト・ウォッチ』で一躍世界的に有名となったティムール・ベクマンベトフが務めています。
ジャケットでは大々的にアンジェリーナ・ジョリーが主人公のような感じだが、実際はジェームズ・マカヴォイの主演となります。
アンジェリーナ・ジョリーはすでに世界的なスターであり、当時のジェームズ・マカヴォイはまだ無名と言ってもいいぐらいでした。
その為、アンジェリーナ・ジョリーが主人公のような宣伝になったが、今ではジェームズ・マカヴォイも世界的に有名です。
当然、当時はジェームズ・マカヴォイをまったく知らず、アンジェリーナ・ジョリーばっかりに注目していました。
ですが、今ではジェームズ・マカヴォイが有名になっただけじゃなく、ちょい役だったクリス・プラットも大出世をしています。
まず、この作品はなぜか吹替どころか、演技の経験すらないDAIGOが起用され、あまりにもヒドイせいで話題になりました。
しかし、個人的にDAIGOの冴えない感じの吹替は主人公にハマっていて、不快感どころか相当良かったと思っています。
演技の素人であるDAIGOよりも、演技を本職にしている役者で吹替がヒドイ人の方が多いし、本作はまだまだマシなレベルだと言えます。
本作は大人向けのグラフィック・ノベルが原作なので、アクションの一つ一つがスタイリッシュで格好良くもダサいという評価に分かれています。
正直言って、アクションだけじゃなく、各キャラクターもしっかりしていて、特にアンジェリーナ・ジョリーとモーガン・フリーマンは別格の存在だった。
画面に黙って映っているアンジェリーナ・ジョリーはずっと観たいぐらい魅力的で、モーガン・フリーマンの最後に正体を明かす感じもまた面白い。
そして、なんと言っても本作の代名詞である弾丸を曲げるアクションはインパクトが強く、スタイリッシュさを際立たせています。
続編をアンジェリーナ・ジョリーで企画していたが、出演を拒否されてしまい、そのまま頓挫してしまったのは残念です。
それと、本作は作品として微妙な評価となった『デアデビル』と同じく、テーマ曲が非常に格好良くて盛り上げてくれます。
今ではこういう激しくて笑える作品は少なくなっているが、できる事なら続編かリメイクをして欲しいです。
リンク
コメント