【ブラックサン】VD-986

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洋画

作品データ

公開年月 2023/10/05
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 パコ・プラサ
脚本 パコ・プラサ、ホルヘ・ゲリカエチェバリア
製作 エンリケ・ロペス・ラビニュ、ディエゴ・スアレス・チアルボ、ほか
製作国 スペイン
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

第2次世界大戦後のスペイン、ナルシーサは幼い頃から不思議な力を持ち、聖少女と呼ばれていた過去を持っていた。
現在はナルシーサは修練者として信仰に身を捧げて日々を送っていて、かつて女子修道院だった女学校に供して赴任する。
しかし、ナルシーサが赴任してから不可解な現象が起きるようになり、生徒たちを守る為に原因を突き止めようとするのだった。

登場人物&出演者

シスター・ナルシサ(演:アリア・ベドマル)

本作が長編映画デビュー作となります。

主人公。子供の頃に不思議な力を持っていて、新聞で取り上げられ“ペロブラスコの聖少女”と呼ばれていた。

大人になって修道女として育った修道院に戻るが、超常現象に遭って謎を解こうと探った。
ロサを使った過去の出来事を見ようとして彼女が自殺し、外へ出て日食を見て盲目となった。
過去のビジョンが見えて修道院でソコロに起きた事を知って、復讐の為に彼女を解放した。
最後は関わったフリアとマザーが死亡してソコロが満足し、十数年後にベロニカに注目した。

ロサ(演:サラ・ロチ)

代表作に『La niña de la comunión』などがあります。

修道院にいる年長の修練生。妹も一緒にいて同じ部屋にいる。ナルシサが来た当初から怖がっていた。

ナルシサが自己紹介している時に失禁してしまい、トイレに行くと妹も付いて来ていた。
その出来事でナルシサと会話する事になるが、女の子の幽霊がいるとして怖がる状態にある。
ハングマンの絵をナルシサによって完成させると、復讐したいソコロを見て怖がっていた。
最後は姿を消してナルシサと妹が探すが、告解部屋で首吊り自殺している姿で発見された。

シスター・フリア(演:マル・バルディビエルソ)

代表作に『イグアナ/愛と野望の果て』、『エクリプス』などがあります。

ナルシサがいた修道院にいたシスターの一人。ナルシサを出迎えると、引き継ぎの為に説明役となる。

すぐにマザーへ引き合わせると、過去にナルシサが聖少女だった事を一緒に語っていた。
ナルシサが勝手に動き回らないように見張っていて、ロサたちの行動を見て厳しく罰した。
実は過去に修道院が男たちに襲われ、ソコロがレイプされて子供を生むと誤って殺していた。
最後はナルシサによってソコロが解放され、追い詰められると諦めて像が顔面に落ちて死亡。

マザー(演:ルイサ・メレラス)

代表作に『El baile de las ánimas』、『理想郷』などがあります。

修道院の修道院長。山奥に聖少女が現れた過去の出来事をよく知っていて、当人のナルシサを歓迎していた。

過去の事だとしてナルシサが否定していたが、それでも希望と力を与えたとして喜んでいた。
若い頃はダンサーを目指せるほどの美貌だったが、終生誓願によって神にすべてを捧げる。
実は過去にソコロがレイプされ子供を生むと隠して、事故で殺してしまい隠蔽をしていた。
最後はナルシサによってソコロが解放され、祈りをしている時に溺れさせて吐血し死亡した。

シスター・ソコロ(演:アルムデナ・アモール)

代表作に『El buen patrón』、『La abuela』などがあります。

修道院にかつていた修道女。修道院の中では排除されるような存在で、アルバムにも写真がなかった。

壁にハングマンの絵を描いていたが、ナルシサに指示されたロサが完成させて存在感が出る。
戦時中に修道院が男にレイプされ、女の子が生まれるも事故でシスターたちが殺してしまう。
自分の娘が死んだと知って、絶望しながら部屋で首吊り自殺を遂げて存在を封印されていた。
最後はナルシサに解放されてフリアとマザーを殺害し、娘の魂を助けて二人で昇天を果たす。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はパコ・プラサが前作に引き続き監督と脚本を務めています。
タイトルが日食を意味しているが、前作ほど関係性があまりなくて、仕方なくオマケで入れていたような感じでした。
前作では非常にテンポが悪く、ホラー映画として致命的に怖さがなかったが、本作でも悪い意味で引き継いでいました。
『REC/レック』の1作目では怖さを徹底的に追求した演出が良かったが、なぜか本作ではまったく発揮されていません。
ドラマを作りたいのか知らないが、これもまたゆっくりとしたテンポで睡魔に負けてしまうぐらい面白味がない。
時代背景が第一次世界大戦の後なので、どうしても全体的に地味であり、復讐をしたいシスターが小出しすぎて眠くなる。
せっかく『エクリプス』で強烈な存在感を出した盲目のシスターの物語なので、もっと派手にやってもいいと思いました。
設定が設定で死んでしまっているところも微妙で、物語においた単なるギミック程度でメインにならなかったのも残念としか言えない。
前作はそこまで良くないと思っていたが、本作はそれ以上に微妙となっていて、中途半端に現実を意識しているからだと感じました。
1作目は実話がベースだからある程度は納得できても、本作は完全なオリジナルなので、もっとぶっ飛んだ内容にしても良かったです。
復讐するシスターについても、あまりにもインパクトがなさすぎるし、キレイなイメージにしようとするから中途半端になってしまう。
やはり、悪霊のような存在にはそのようなドラマをやってしまうと、怖さが半減して同情をさそうのも逆効果だと感じました。

コメント

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