作品データ
あらすじ
同級生の少女マリーナとレベッカは友人リリーを刺し、殴打して指を切っていたが、それは母親の病気を治す為にマーシー・ブラックを呼び出す儀式だった。
マリーナはそのせいで精神病院へ送られ、15年後、退院して新しい人生を始めようとする中で彼女はマーシー・ブラックの存在を証明して葬り去ろうとしていた。
マリーナは都市伝説と化したマーシー・ブラックを追っていく中、妹のアリスの恋人が謎の死を遂げたところから状況が変わっていくのだった。
登場人物&出演者
・マリーナ・ヘス(演:ダニエラ・ピネダ)
代表作に『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』などがあります。
主人公。病気の母親を治す為に15年前にマーシー・ブラックの儀式をするが、途中で辞めて精神病院に入院する。
15年後に退院する事となって姉の家へ行くが、ウィルのせいで過去を思い出す事となる。
マーシー・ブラックの存在を感じて、甥っ子のブライスも同じでも幻覚として逃げていた。
実際にマーシー・ブラックがいると確証して、リリーが何か狙っていると分かって家に行く。
最後は自分のマーシー・ブラックを倒すが、ブライスがリリーを生贄にして取り憑かれた。
・ブライス・ヘス(演:マイルズ・エモンズ)
代表作に『ビガー』などがあります。
アリスの一人息子。父親がNASAで働いていると聞かされ、叔母のマリーナは美術学校にいると聞かされる。
マリーナが家に来ると出迎えると、母親がウソをついている事を知らずにしゃべっていた。
マーシー・ブラックが見えるようになっていて、図書館で調べようとしてベローズが手伝う。
次第にマーシー・ブラックと会話するようになって、遊びに来た友達を殺そうとしていた。
最後はベローズに生贄として捕まるが、マリーナに助けられるもマーシー・ブラックと融合。
・アリス・ヘス(演:エル・ラモント)
代表作に『ファイナル・デッドシャッター/本当にあった呪いのカメラ』、『オルタネイト・リアリティ』などがあります。
マリーナの姉でブライスの母親。妹が15年前に事件を起こしていたが、それに関して話す事はほぼない。
前の夫とは離婚してブライスを育てるが、クズ男のウィルが恋人で妹を家に迎えようとした。
妹を一人にさせない決意を持ち、ウィルが変な事をして家から追い出して別れてしまう。
ウィルが遺体で見つかったとして警察から連絡をもらい、ウォード先生に相談をしていた。
最後は息子を連れ出そうとしてマーシー・ブラックが現れ、高所から落ちて病院へ運ばれた。
・ウィル・ナイランド(演:オースティン・アメリオ)
代表作に『エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界のボクらの手の中に』、『ソング・トゥ・ソング』などがあります。
アリスの恋人。底辺の仕事をして常に金に困っている。犯罪マニアで都市伝説について興味を持っている。
マリーナがアリスの家に来ると、一緒に食事をして彼女から色々と話しを聞き出そうとした。
アリスに言われて様子を見に来ると、体験談を本にして売れば大金持ちになると話しを出す。
結果的に拒否されてアリスと別れるが、実際はずっとマリーナについて下調べをしていた。
最後はマリーナの写真に向けて本を出すと宣言するが、マーシー・ブラックに殺害された。
・ウォード先生(演:ジャニーン・ガロファロ)
代表作に『リアリティ・バイツ』、『ワンダーランド』などがあります。
精神病院の医者。友達を傷つけたとしてマリーナとリリーが病院に来ると、個別に診断して様子を見ていた。
マリーナたちが口にするマーシー・ブラックなどおらず、幻覚で作った存在だと主張する。
15年後、マリーナが幻覚を見なくなって現実を受け止められるとして退院をさせる。
アリスからマリーナが再び幻覚を見るようになっている相談を受け、様子を見る為に行く。
最後は失神したマリーナを見つけ、連れ去られたブライスを探しに行くもリリーに殺された。
・レベッカ・クライン(演:ジェシー・ティルトン)
代表作に『Five Time Champion』、『6才のボクが、大人になるまで』などがあります。
マリーナやリリーの友達。15年前に母親を治したいマリーナの話しを聞くと、その方法があると提案する。
マーシー・ブラックを復活させる為の儀式をやって、リリーの左手薬指を生贄にしていた。
結果的にマリーナのせいで失敗して一緒に精神病院へ入院するが、模範生として退院した。
マリーナが話しを聞こうとやって来るが、過去に自殺を図ったせいで下半身不随となる。
最後は15年前の地図を見つけたマリーナを止めようとするが、母親に止められてしまう。
・リリー・ベローズ(演:リー・エディ)
代表作に『ブルー・リベンジ』、『この世に私の居場所なんてない』などがあります。
町の図書館で司書をしている。マーシー・ブラックについて調べたいブライスの話しを聞いて手伝っていた。
あくまでマーシー・ブラックは都市伝説として片付け、ブライスの様子を心配していた。
その正体はマリーナとレベッカたちの友達で、15年前に左手薬指を生贄に捧げていた。
ブライスを連れ出してマーシー・ブラックの生贄にしようとして、理由を言わず監禁した。
最後はウォード先生を殺害するもマリーナに邪魔され、ブライスに生贄にされて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2022』にて上映された作品となります。
この作品は『モンスター・フェスティバル』で知られるオーウェン・エガートンが監督と脚本を務めています。
ブラムハウスのホラー映画という事で、以前は期待していたが、最近は質の悪い作品ばっかりでガッカリしています。
どうしてもブラムハウスはどんでん返しをしないといけない法則があって、本作もそのようなタイプの作品だと分かります。
ベースとしては怪人が登場する都市伝説のような展開であり、主人公が精神を病んでいる設定も王道とも言える。
精神が不安定な主人公ならば、どんな事で本物のように演出できるので、本当に便利な設定だと言えます。
本作は88分とホラー映画として平均的であるが、物語に回想を多く入れているせいで非常にテンポが悪いです。
そのせいで一つひとつのシーンが長く感じるだけじゃなく、抑揚があまりない展開だから飽きてしまうマイナスの部分が多いです。
ブラムハウスの作品はこのような展開が多くて、ホラー映画が持つはずのスピード感やドキドキを完全に失っています。
初心者でホラー映画に耐性がない人なら楽しめるかもしれないが、歴戦の強者にとってはコメディにもならないぐらい退屈に感じる。
多分、ブラムハウスはコアなホラー映画のファンより一般層を狙っているから、このような質の悪い作品となっています。
登場する人物も中途半端な使い方で、主人公の視点から色々と飛んでいくから内容が散漫になっている印象もある。
素直に主人公を中心にした物語にすればいいのに、甥っ子を出して風呂敷を広げすぎた故の失敗をしてしまっている。
今後のブラムハウスのホラー映画は最初から期待できないし、このような状態が長く続くと劣化していくだろうと思います。
そろそろ本気でホラー映画を作らないと、もう本物のホラー映画の作り方を忘れるという危惧があります。
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