作品データ
あらすじ
ディレクターのウンノヨウジとアシスタントの嶺生まやは、山にいる幽霊の噂を確かめるべく、雨が降る夜中に調査へ向かっていった。
ウンノヨウジと嶺生まやが周囲を調べていると何かを掘っている男たちを見かけると、2人は危険だと判断して車に乗って事務所へ戻る。
嶺生まやはスマホに「090-4444-4444」という番号がかかり、ウンノヨウジは「サダコダイヤル」の可能性を示し、2人は正体を探っていくのだった。
登場人物&出演者
・ウンノヨウジ(演:ウンノヨウジ)
近年の出演作に『幽霊報道』シリーズ、『ディケイ・オブ・ザ・パーソン』などがあります。
ディレクター。幽霊の調査をするドキュメンタリー番組を作る。アシスタントのまやと一緒に現場へ向かう。
山に幽霊が出るという事でまやと夜に行くと、そこに何か掘っている人がいて退散をした。
まやのスマホに知らない電話番号が入り、翌日に音声を分析して感謝の言葉だと分かった。
分岐する道に幽霊が出る噂を1人で調査をしに行くが、本物だと分かって慌てて退散した。
知り合いの夏目からネタを提供される為、彼らが待つ場所へまやと向かって合流をする。
夏目が苦しみ出して原因が呪いだと特定すると、無事に解決してまやと帰る事になった。
女性の幽霊の頭蓋骨を見つけ、彼女はナオと名乗ってバラバラ殺人の現場へ向かっていく。
最後は別の女性の幽霊に犯人が死刑囚と教え、追いかけるも結局は分からずに断念した。
・嶺生まや(演:嶺生まや)
代表作に『幽霊報道』シリーズ、『イド・シャーク/心霊調査ビッグサマー』などがあります。
アシスタント。ウンノヨウジに呼ばれて調査する為に同行する。ウンノヨウジと一緒に推理をする。
山の幽霊を調査する時に人が何かを掘っていて、危険だと判断して2人で退散をしていた。
スマホに自殺した中学校時代の同級生の名前が入り、パニック状態になって泣いていた。
次には何かのうめき声が入っていたが、ウンノヨウジの分析で感謝の言葉だと知って安堵。
「心霊調査ビッグサマー」との共同調査として、ウンノヨウジとともに2人と合流する。
ちいさいおじさんを撮影する為に神社に来ていたが、夏目に心霊現象が起きて原因を探る。
最後は呪われた夏目の原因が特定され、勝手に問題ないとしてウンノヨウジと帰った。
・夏目大一朗(演:夏目大一朗)
代表作に『婚前特急』、『イド・シャーク/心霊調査ビッグサマー』などがあります。
「心霊調査ビッグサマー」のディレクター。ウンノヨウジの知り合いで、今回はネタを提供する事で呼んでいた。
早速と高架下で会うと金を要求し、まやにセクハラすると西川からの暴力を受けていた。
結局は金も取れず、まやにも敬遠されてしまい、仕方なくネタを提供する事になった。
神社で小さいおじさんを探すも見つからず、女の手の幽霊が映像に映って急に苦しみ出す。
最後は変な女に絡まられたと判明し、呪物も回収して愚痴をこぼしながら解決を果たした。
・西川千尋(演:西川千尋)
代表作に『幽霊報道3』、『イド・シャーク/心霊調査ビッグサマー』などがあります。
「心霊調査ビッグサマー」のアシスタント。ウンノヨウジたちと共同調査するという事で待っていた。
夏目から何も聞かされずにやって来たが、ウンノヨウジに彼が金を要求して暴力を振るう。
今度まやに目をつけた夏目に再び暴力で止めて、ネタをただで提供すると約束させた。
神社で夏目が女性に苦しめられていると判明すると、犯人を捕まえるも逃げてしまう。
最後は呪物を回収して原因が特定し、無事に解決したとしてウンノヨウジに礼を言った。
・ナオ(演:青野ナオ)
代表作に『幽霊報道』シリーズなどがあります。
神社に設置したカメラに映っていた女性の幽霊。ウンノヨウジに指示して山から自身の頭蓋骨を見つけさせた。
警察へ頭蓋骨を持っていけないウンノヨウジに付いていき、事務所にずっと滞在している。
殺された原因を探るウンノヨウジがバラバラ殺人の記事を見つけ、一緒に手がかりを探す。
現場には別の女性の幽霊がいて、見世物にされている事から怒るも説得して納得させた。
最後は犯人が死刑囚だと判明して女性の幽霊の後を追うが、結局は見つからず断念した。
感想
[個人的な評価]
本作は『幽霊報道』シリーズにおける3作目となります。
この作品はウンノヨウジが監督、脚本、編集、出演をしています。
シリーズとして3作目になっていますが、当初と変わらない感じで心霊現象を調査するという目的は変わっていません。
ただ、少しマンネリ化しているような状態になっているので、どうしても同じような繰り返しに対して変えようとしている感じがします。
冒頭はいつものような感じでウンノヨウジと嶺生まやが推理していくが、結局は分からないまま打ち切る展開になります。
さすがにこれを何度も繰り返しているので、そろそろ違った展開を見せないと鑑賞している側としても飽きてしまう。
なので、本作ではテコ入れとして「心霊調査ビッグサマー」との共同調査をしていく状態となり、いつもとは違った雰囲気になっています。
夏目大一朗と西川千尋のコンビが炸裂しており、これはウンノヨウジと嶺生まやにはないコミカルな感じとなっています。
両者ともによそ行きのキャラクターではなく、ちゃんと自分たちが作ったキャラクターを貫いているから非常に面白いです。
ただ、あくまで『幽霊報道』シリーズの一部になるので、夏目大一朗と西川千尋は盛り上げる役に徹していました。
そのせいでウンノヨウジと嶺生まやが逆に気を使う感じになってしまったので、ちょっとばかり物足りない部分がありました。
番外編ではさすがに女性の幽霊という役割に限界が来たのか、ほぼ人間と変わらない感じになってしまったのは仕方ない部分だろうと思います。
好きなシリーズでありますが、1作目にあった良さがだんだんと薄れてきてしまっている事に少し危惧を持っています。
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