作品データ
あらすじ
12歳の仲良し女の子5人組がお泊まり会を開き、オリビアが「歌を歌ったら死ぬ」をやったせいでクルキッドマンが友人を殺すも自分が犯人にされる。
6年後、精神病院を退院したオリビアはクルキッドマンの前に出現すると、当時の友人たちと解決しようと奔走していく。
その一方、オリビアたちの周囲で起きる連続死亡事件を監視していた謎の男は、長年に渡ってクルキッドマンを追っているのだった。
登場人物&出演者
・オリビア(演:アンジェリーク・リヴェラ)
代表作に『ドント・ウォーリー』、『Eat, Brains, Love』などがあります。
主人公。6年前に仲良し5人組の一人。クルキッドマンを呼ぶ歌を歌い、現れると反撃するも親友を殺した犯人にされる。
6年後に精神病院を退院するが町の人々から疎まれ、クルキッドマンの出現を知り行動する。
当時の関係者が次々と殺され、詳しく書いたサイトの管理人だったマイロに会い話しを聞く。
召喚した教授がカギとして家まで行き、娘からオルゴールを譲りクルキッドマンの家に行く。
最後はオルゴールを逆再生させてクルキッドマンを追い返し、ノアとは恋人の関係となった。
・ノア(演:キャメロン・ジェポ)
代表作に『Swim at Your Own Risk』、『デッドリー・ブライド/殺人レシピ』などがあります。
警察官。オリビアの幼馴染みの兄。精神病院を退院したオリビアに声をかけ、偏見のない態度で接している。
6年前の事件にいたピザ配達人が死亡すると、オリビアが死体の写真を欲しがり持ってきた。
ベビーシッターが殺されてオリビアが来ると、クルキッドマンのサイトの管理人を教えた。
実は6年前にクルキッドマンを見ていて、自分の身が危険としてオリビアに近づいていた。
最後はクルキッドマンの家まで行って逆再生で退治すると、オリビアの恋人となっていた。
・アリス(演:アレクシス・ウィルキンズ)
代表作に『The Victorville Massacre』、『Painted Horses』などがあります。
6年前に仲良し5人組の一人。5人の中で自己主張をしないが、クルキッドマンが現れるとベビーシッターを起こした。
6年後は事件から一切外部との接触を絶っていて、過保護な母親により家に監禁されている。
オリビアたちが来ると、クルキッドマンのサイトを作った人を訪ねるとして付いていく。
マイロからクルキッドマンの呪いは阻止できないと聞くが、そのまま家に母親と一緒にいる。
最後は襲ってきたクルキッドマンに反撃し、ガスに引火させて全身火傷を負うも命は助かる。
・シャーロット(演:ライリー・ブルックス・スティス)
代表作に『クロッシング』、『The Angry Black Girl and Her Monster』などがあります。
6年前に仲良し5人組の一人。クルキッドマンを呼び出す噂を口にして、否定したオリビアにやらせていた。
6年後、バイオレットの言葉に従ってオリビアを無視するが、関係者の死で協力をしていく。
クルキッドマンのサイトを作ったマイロに会うべく、オリビアによってアリスも同行させる。
マイロの話しからクルキッドマンの呪いを解く方法がないと聞いて、誰よりも絶望していた。
最後はオリビアたちへの手紙を書いて、部屋を暗くしてクルキッドマンを迎えて殺させた。
・バイオレット(演:ブリアンヌ・チュー)
代表作に『海底47m/古代マヤの死の迷宮』、『アンヒューマン』などがあります。
6年前に仲良し5人組の一人。クルキッドマンを否定したオリビアに証明させるべく、彼女にやらせていた。
6年後、オリビアを精神病院に入れる証言していて、退院後も蒸し返すような言葉をかける。
クルキッドマンの出現を警告しに来たオリビアを拒否するが、曲がったコインを見ていた。
サイトを作った人に会うとしてオリビアに誘われるが、逃げるべきとして一人だけ町を出た。
最後はモーテルで寝ているところをクルキッドマンが来て、頭部を引っこ抜かれて死亡した。
・マイロ(演:マイケル・ジェイ・ホワイト)
近年の出演作に『ザ・コマンドー』、『デッドゾーン/殲滅領域』などがあります。
クルキッドマンを長年に渡って研究している。各国の伝承を調べていくと、共通した事件にたどり着いていた。
警告する為にサイトを作ったが、逆効果で多くの犠牲者を出してオリビアをずっと監視する。
オリビアたちがやって来ると、自分が調べた事を説明するも解決する方法がないと断言した。
実はクルキッドマンを召喚した教授の助手で、長年の調査に意味がないと結論をつけていた。
最後はオリビアたちがクルキッドマンを追い返し、サイトを閉鎖するもまた復活していた。
感想
[個人的な評価]
本作はマザーグースの詩である「ゆがんだ男」が元ネタとした架空の都市伝説を使ったホラー映画となっています。
この作品は『リクイッド・ウッズ/樹海』や『WE GO ON/死霊の証明』で知られるジェシー・ホーランドが監督を務めています。
低予算で作っているせいでCGが全体的にチープで、ずっと見ているとアサイラムが製作したと思うぐらい雑でした。
肝心のクルキッドマンについては『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーっぽい見た目だが、持っている能力が中途半端すぎている。
クルキッドマンは暗闇の中でしか動けないが、なぜか電気系統に干渉してショートさせる力を持っています。
ターゲットに近づいて物理的に怪力で持ち上げて、首をねじ切るというバリエーションのない襲い方になっています。
多分、これは低予算だから他にやりたくてもできない表現が多く、全部が同じような感じになっていると思います。
それにクルキッドマンの正体がアフリカの部族の呪いという設定が出てきているけど、その姿はコートにハットという西洋風の姿でした。
部族の呪いならば、それっぽい姿になるはずなので、練り込みの雑が余計に目立ってしまうツッコミどころになっている。
もちろん、ちゃんと設定を練っていないからクルキッドマンの目的や動機まで解明せず、ただ理不尽に歌を歌った人間を襲う緩い縛りになっている。
やはり、こういうモンスターが襲ってくるルールは明確にすればするほど面白さが増すが、本作は雑な設定だから何でもアリになっている。
主人公たちの行動もご都合主義以上であって、正解しか引かないし、それ以外の脇役があっさりと退場させる格差がありすぎた。
特に面白いのは一瞬だけしか見ていないクルキッドマンの住んでいる場所について、主人公の断片的なイメージで見つけるのは笑うしかなかった。
こういう設定が雑でどこかの作品で見たようなツギハギな地雷映画は、残念ながら楽しめないタイプでした。
コメント