作品データ
あらすじ
サイトBがジョン・ハモンドの尽力で恐竜の自然管理保護環境地区となり、同時に人間の立ち入り禁止されるも付近をパラセーリングした少年が遭難する。
ジュラシック・パークでの事件で注目を集めるグラント博士だったが、本業の化石発掘の資金不足に問射る中でポール・カービーと出会う。
妻との結婚記念日で恐竜を空から見たいという要望でガイドを依頼され、望む報酬を与えると聞いてグラント博士は島へ夫婦のガイドとして向かうのだった。
登場人物&出演者
・アラン・グラント博士(演:サム・ニール)
近年の出演作に『ファンタスティック・ストーン/邪悪な魔獣と導かれし者』、『デイブレイカー』などがあります。
主人公。古生物学者。ジュラシック・パークの事件以降、有名なるも発掘の資金難に苦しむ。
ヴェロキラプトルの新たな発見を発表しても見向きされず、カービー夫妻が資金提供する。
サイトBに連れて来られ、事情を知るも生きて帰れるか分からないとバッサリ斬り捨てる。
ビリーが卵を黙って持ち去って怒ったが、言い過ぎたとエリックに後悔していると話した。
最後はエリーに助けを求め、スピノサウルスを退けて、海兵隊の救助で無事に生還を果たす。
・エリック・カービー(演:トレヴァー・モーガン)
代表作に『シックス・センス』、『パトリオット』などがあります。
カービー夫妻の息子。アマンダの友人とサイトB近くをパラセーリングするも不時着した。
2ヶ月間に渡って単独で危険な島をサバイバルで生存し、ピンチのグラント博士を助けた。
両親と再会するもスピノサウルスに狙われていたが、なんとか逃げ出す事に成功した。
プテラノドンの檻で捕まってエサにされるが、ビリーが命がけで飛んできて助かった。
最後はエリーのおかげで海兵隊が救助に来ると、両親の復縁を知って誰よりも喜んでいた。
・アマンダ・カービー(演:ティア・レオーニ)
代表作に『ディープ・インパクト』、『ディック&ジェーン/復讐は最高!』などがあります。
ポールの妻。結婚記念日にポールとともにサイトBまでのガイドをアランに依頼していた。
実際はすでにポールと離婚していて、エリックが遭難したサイトBへ助けたいと必死になる。
大声を出したせいでスピノサウルスを呼び込んでしまい、なんとか逃げ出して助かる。
エリックが一人になったのは自分のせいだと責めるが、ポールの優しい言葉に軽くなる。
最後はスピノサウルスに勇敢に戦ったポールを見直して、再び家族として暮らす事を決める。
・ポール・カービー(演:ウィリアム・H・メイシー)
代表作に『ファーゴ』、『エアーフォース・ワン』がある。
カービー・エンタープライズ社の社長と名乗る。結婚記念日に妻とサイトBの観光を希望。
実際は小さなタイル塗装屋を経営し、息子が行方不明となったサイトBへ助けようとする。
グラント博士を騙したせいで殴られるが、アマンダの言葉で止められて一発だけで済んだ。
集めた仲間が全員殺されるが、グラント博士と行動してエリックに再会して喜んでいた。
最後はスピノサウルスの気を引く活躍して、アマンダとヨリを戻して再び家族となった。
・ビリー・ブレナン(演:アレッサンドロ・ニヴォラ)
代表作に『フェイス/オフ』、『GOAL!』シリーズがある。
アランの助手。資金難で困っている事を理解する。アウトドア派で一度死にかけている。
サイトBへ行くのを拒んでいたグラント博士を説得し、一人じゃ不安という事で同行する。
ヴェロキラプトルの卵を勝手に持ち去り、それがバレてグラント博士を落胆させてしまう。
プテラノドンに捕まったエリックを助けるが、そのまま川に流されて生死不明になる。
最後は海辺まで流されていて、救助に来た海兵隊に見つかってグラント博士と再会した。
・ユデスキー(演:マイケル・ジェッター)
代表作に『天使にラブソングを2』、『グリーン・マイル』がある。
サイトBへ行く為にカービー夫妻が雇った飛行機の操縦士。実は旅行代理店のオーナー。
ポールから依頼を受けたが、その道のプロだった友人が忙しくて代わりに仕事を引き受ける。
サイトBを知る人間が条件としたが、グラント博士を騙すとは思わずに弁明していた。
仲間が殺される中でグラント博士を頼っていたが、ヴェロキラプトルに捕まってしまう。
最後はエサにされるも卵を奪われたと知ったヴェロキラプトルにトドメを刺されて死亡。
・ナッシュ(演:ブルース・ヤング)
代表作に『3人の脱走者』、『氷の微笑』などがあります。
サイトBへ行く為にカービー夫妻が雇った飛行機の操縦士。クーパーと装備をチェックする。
無断でサイトBまで飛行し、着陸するもスピノサウルスに追われて慌てて飛行機を飛ばした。
最後はジャングルに墜落した飛行機を追ったスピノサウルスに衛星電話ごと食われてしまう。
・クーパー(演:ジョン・ディール)
代表作に『フォーリング・ダウン』、『コン・エアー』などがあります。
サイトBへ行く為にカービー夫妻が雇った傭兵。サングラスをつけて強面な雰囲気を出す。
サイトBに着陸すると知って止めようとするグラント博士を背後から襲って気絶させた。
最後は取り残され、茂みから出て来るもスピノサウルスに襲われ、飛行機に衝突して死亡。
・エリー・デグラー(演:ローラ・ダーン)
近年の出演作に『チェイジング/追跡』、『リカウント』などがあります。
古植物学者。旧姓サトラー。現在はグラント博士じゃない人と結婚して、子供が二人いるような状態。
グラント博士に対して恩人として慕っていて、何かあれば手伝うとして話してくれた。
最後は衛星電話で助けを求めたグラント博士の事情を把握し、海兵隊を派遣させた救助した。
感想
[個人的な評価]
本作は一作目で主人公を務めたサム・ニールが再び同じ役での再演が話題となりました。
シリーズの三作目にして完結編となりますが、その後には『ジュラシック・ワールド』が作られました。
残念ながら前作は個人的にかなりガッカリしていて、恐竜が単なるモンスターに戻ってしまったのは非常に悲しいです。
一作目で与えてくれた感動と恐竜を実在した動物として描いたワクワクが台無しにされた。
散々な評価だった二作目の失敗もあったので、まさか三作目が作られるとは思わなかった。
すでに前作で期待値のハードルが下がっているので、本作に対する不安は当時ありました。
ただ、前作で求めた恐竜の専門家ぎ主人公という最低限の条件として、サム・ニールが再びグラント博士を演じたのは良かったです。やはり、根っからの恐竜好きのキャラクターが主人公をやるだけで作品の雰囲気が変わる。
本作でも確立してしまった恐竜のモンスター性を継承しているけど、前作と大きく違って敬意を表した扱いになっています。
それだけでも前作の失敗から学んでいるが、今度は新たに登場したスピノサウルスの立ち位置に不満が残ります。
当時はまだマイナーだったスピノサウルスを有名にしたのはいいが、詳しい生態が分かってきた現代では違和感しかない。
確かにティラノサウルスより大きな体格をしていたが、戦うどころか、両者が遭遇する事は考えられないのです。
スピノサウルスは魚を食べていたらしく、一般的な肉食恐竜とだいぶイメージが違う。
製作側は新たな象徴としてスピノサウルスを登場させ、序盤でそれまでの象徴だったティラノサウルスを倒させているのです。
巨大な動物同士の戦いは単純に迫力ある映像ですが、知識を得た今だと違和感が先行します。
それでも、人間はあくまで部外者で狩られる側という一作目の方針を引き継いでいるのは良かったと思います。
シリーズのもう一人の顔とも言えるヴェロキラプトルも進んだ研究の影響で設定が変わっているのは逆にいいと思いました。
この流れで『ジュラシック・ワールド』では更なる活躍をさせる土台になっています。
一作目ほどじゃないですが、前作の失敗を少しだけ帳消しにした凡作だと感じました。
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