作品データ
あらすじ
1920年のニューヨークに隕石が落下し、たった13人の生存者は“ロチェスターの13人”と呼ばれ悲しみの中で数少ない奇跡と言われていた。
両親を列車衝突事故で亡くしたスパークスは、これ以上の悲しみから人々を守る為、覆面の英雄“スーパー”になろうと決意しして街から悪党を一掃する。
その後、スパークスはヒーローとしての活動を広げる中、国民的人気スーパーガール“レディー・ヘヴンリー”と出会いチームを組み、二人の間に愛が芽生え充実した日々を送るのだった。
登場人物&出演者
・イアン・スパークス(演:チェイス・ウィリアムソン)
代表作に『クリーチャーズ/異次元からの侵略者』、『ザ・ゲスト』などがあります。
主人公。列車衝突事故で両親を亡くしている。死んだ両親の為に人々を救うスーパーヒーローとして活動する。
特殊な能力を持たず素手で戦っていたが、自分よりも強いヘヴンリーと組んで恋人となった。
マタンザの罠でヘヴンリーが凌辱されて別れてしまい、祖母も失って自殺未遂までしていた。
アーチャーとの出会いで立ち直ってジェイソンに復讐するが、利用された事でブチ切れた。
最後はマタンザを自爆で倒し、アーチャーを見捨てて、ヘヴンリーとよりを戻していく。
・レディー・ヘヴンリー(演:アシュリー・ベル)
代表作に『ラスト・エクソシズム』、『ハンティング・パーク』などがあります。
ヒロイン。スパークスと同じくスーパーヒーロー活動をしていた。後ろ回し蹴りが得意で圧倒的な戦闘能力を持つ。
当初はスレッジとコンビを組んでいたが、なぜかスパークスの誘いを受けて彼と組んでいく。
スパークスと活動していると恋人の関係になり、プロポーズされるもマタンザに凌辱される。
そのせいでスパークスを捨ててスレッジに戻るが、真実を知って婚約を破棄して彼に戻る。
最後は復活したスパークスから同じ状況でプロポーズを受け、再会を喜んで承諾をしていた。
・アーチャー(演:クランシー・ブラウン)
近年の出演作に『プロミシング・ヤング・ウーマン』、『バスターのバラード』などがあります。
元警察官。スパークスの両親が事故死した現場に居合わせ、生きていた彼を救い出して長年見守っていた。
すべてを失ったスパークスが首吊り自殺を図り、病院に運ばれると「レッド・G」を打った。
実はスパークスと事故の時に「レッド・G」を体に浴びて、不死の体を手に入れていた。
過去にジェイソンの金を奪おうとしてスパークスの両親が事故死し、相棒を亡くしていた。
最後は監禁されてジェイソンに何度も拷問を受け、スパークスに見捨てられて叫んでいた。
・ドーン(演:マリーナ・スコーシアーティ)
代表作に『フランシス・ハ』、『セントラルパーク殺人事件』などがあります。
“ロチェスターの13人”を親み持つ女性。誰にも知られずひっそりと暮らす。相手に触って変身できる能力を持つ。
過去に兄をジェイソンのせいで亡くしており、アーチャーに集められたチームに参加する。
最初からスパークスに想いを寄せて、ヘヴンリーに変身して彼と一夜を過ごしてしまう。
チームが解散して娼婦として稼いでいたが、スパークスと再会してヘヴンリーの姿で荒稼ぎ。
最後はマタンザとスレッジたちの罠で射殺され、スパークスを犯人に仕立てられてしまう。
・ケイン(演:エステバン・クエト)
代表作に『デルタ・フォース/俺たちスーパーソルジャー!』、『バトル・ハザード』などがあります。
“ロチェスターの13人”を親に持つ男性。誰にも知られないように能力を隠しながらずっと生きている。
大きな体格を有していて、力を込める事で体内から炎を放出して火球として放つ能力を持つ。
過去にジェイソンが飼っていたワニを見ていたが、彼に殴られて目に傷を負ってしまう。
ジェイソンに復讐するチームの一人としてアーチャーに呼ばれ、ダイナマイトを爆発させた。
最後はジェイソンの金を奪ったアーチャーから報酬を受け、顔を整形するべきと助言した。
・ドカティ(演:スコット・リンカー)
代表作に『ブラック・ビートル』、『ハリケーン・コースト』などがあります。
新聞社「デイリー・クロニクル」に所属する若い記者。編集長に呼び出されてスパークスのインタビューを録音する。
元々は記者ではなく、たまに死亡記事を書く程度でスパークスの話しに興味を持っていた。
スパークスがスーパーヒーローになる過程を聞いていて、停電になると彼と屋上へ逃げた。
雨が降る中でもテープレコーダーを回し続けて、スパークスの物語をずっと聞いていた。
最後はスパークスの自爆で彼がスーパーヒーローだと証明し、事実を記事として発表した。
・スレッジ(演:ジェイク・ビューシイ)
代表作に『コンタクト』、『スターシップ・トゥルーパーズ』などがあります。
レディー・ヘヴンリーとコンビを組んでいたスーパーヒーロー。変なヘルメットを被って格闘技で悪党を倒す。
ヘヴンリーがスパークスと組んだ事で捨てられてしまい、そのせいでずっと根に持っていた。
マタンザによってヘヴンリーが凌辱されると、スパークスを捨てた彼女と婚約を果たした。
実はマタンザが父親で一緒に殺戮をやっていて、ヘヴンリーを手に入れる為に暴走していた。
最後は父親がヘヴンリーを殺したと知って、逆上して裏切るもあっさり返り討ちに遭った。
・ジェイソン・ドライバー(演:デヴィッド・ソボロブ)
代表作に『バンブルビー』、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』などがあります。
“ロチェスターの13人”の親に持つ男性。隕石落下事故の時に飼っていたワニと遺伝子が融合して不気味な姿になる。
額がワニの緑色の鱗が出張っていて、すべての歯は鋭くなって強力なアゴを持っている。
すでに男女の子供を二人いて、どちらも同じ能力を受け継いでいてホテルに滞在していた。
アーチャーたちの復讐によってホテルを爆破され、自身は生き残るも子供たちが死亡した。
最後はアーチャーを監禁して何度も殺害し、スパークスから治療薬をもらって続けていく。
・マタンザ/ケビン・シャーウッド(演:ウィリアム・カット)
代表作に『キャリー』、『新・明日に向って撃て!』などがあります。
連続殺人鬼。ホテルに出没して客たちを惨殺していき、スパークスとヘヴンリーが駆けつけるも逃げ出した。
下水道から追ってきたスパークスとヘヴンリーを罠にかけ、カメラで撮影しながら凌辱した。
過去に存在した連続殺人鬼のマスター・イエスの再来と言われ、模倣犯として活動していた。
その正体こそマスター・イエスであり、変身能力を使って殺戮を楽しむ為に罠を仕掛ける。
最後はヘヴンリーを殺し婚約者だった息子の裏切りで殺し、スパークスの自爆で死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は共同監督を務めるクリストファー・フォリノが手がけたグラフィック・ノベルをベースに実写映画化しています。
この作品は共同監督となるトッド・バロウズは本作が映画監督デビュー作となります。
一応はアメコミの部類に入るだろうけど、多分だが、大して売れておらず誰にも知られてないと思います。
雰囲気は『ウォッチメン』や『シン・シティ』を彷彿とさせるが、低予算のせいですべてが下位互換になっていました。
まず、主人公は特別な能力がないまま普通に戦っているが、普通の人より傷の治りが早いという時点でヒントが分かりやすい。
結果的に主人公は隕石とはまったく関係ないところで能力を得ていて、不死身という便利すぎる能力に落ち着きました。
一方のヒロインは特に能力があるような描写がなく、単純に戦闘能力が高いと思われるが、こちらもスタイルはそれなりなのに筋肉がほぼないから説得力がない。
他にも能力を持ったキャラクターが登場するけど、低予算なのでCGで火の玉を投げるぐらいが精いっぱいで、あとは変身する能力とワニ人間で安上がりに描写ができる。
とにかく、ストーリーが内輪揉めが基本になっていて、一般市民を救うスーパーヒーローの話しが途中から消えてしまっていました。
そもそも、主人公が人々を救う理由が両親の死であるけど、これが一般人を救うような感じになる因果関係はあまり感じられなかった。
そのせいで個人的な問題がメインになってしまい、別にスーパーヒーローである必要性がまったくなかったように思えます。
あと変身能力を持つ主人公に片思いするドーンだが、あまりにも扱いが雑で救われない可哀想なキャラクターにしか感じられなかった。
ずっと物語が暗いトーンでスーパーヒーロー物とは思えないほど退屈で、ラストの強引すぎるハッピーエンドに一般市民がまったく関係ないという。
やはり、こういうスーパーヒーローを微妙に扱った低予算映画は面白くないが、本作もその例に漏れない退屈すぎる内容でした。
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