作品データ
あらすじ
今やT-ウイルスは世界中に蔓延し、地上は狂暴なアンデッドで埋め尽くされよとしていた。
そんな中、“48時間後に人類は滅亡する”と人工知能レッド・クイーンに告げられたアリスたちは一致団結する。
ラクーンシティの地下にある研究施設“ハイブ”にあるT-ウイルスに感染したアンデッドは全滅できる薬剤を手に入れようと最後の戦いに臨むのだった。
登場人物&出演者
・アリス・アバーナシー/アリシア・マーカス(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)
近年の出演作に『サバイバー』、『アナーキー』があります。
主人公。前作で共闘を宣言したウェスカーに裏切られ、仲間をすべて失ってしまう。
さまよっているところをレッドクイーンと出会い、そこから人類への希望を知る。
超能力は失っているが、高い身体能力と洗練された体術は健在でアンデッドを圧倒する。
どんなバケモノ相手でも一切恐れず、真っ向から倒すという強さを持っている。
クローンだった事実を知るも、オリジナルのアリシアから子供時代の記憶を託される。
・クレア・レッドフィールド(演:アリ・ラーター)
近年の出演作に『サヨナラの代わりに』、『オブセッション/歪んだ愛の果て』などがあります。
アリスと幾度も視線をくぐり抜けた戦友。ラクーンシティ廃墟で生存者グループに属する。
得体の知れないアリスが囚われているところに登場し、誤解を解く重要な役割を果たす。
リーダーであるドクとは恋人関係で、アリスを知る人物として彼女の安全を保証した。
アリスが最も信頼する戦友であるが、レッドクイーンの言葉を信じる事に疑問を持つ。
最後にはラストボスのアイザックス博士と戦い、アリスをサポートする心強い味方でした。
・ドク(演:オーエン・マッケン)
代表作に『アイランド』、『JUKAI/樹海』があります。
ラクーンシティ廃墟の生存者の一人。一団をまとめるリーダーでクレアとは恋人関係にある。
名前から分かるように医療の心得があって、ダメージを負っていたアリスを治療する。
ずっと疑っていた仲間からアリスたちを助け、なんとか協力するように説得した。
実はアイザックス博士のスパイであり、生存者グループの状況を報告していた。
最後は恋人であったクレアによって言い訳もさせずにあっさりと処刑される。
・アビゲイル(演:ルビー・ローズ)
代表作に『トリプルX:再起動』、『ジョン・ウィック:チャプター2』などがあります。
ラクーンシティ廃墟の生存者の一人。盗難車を解体していた父親の影響でメカニックの強い。
装甲車とアンデッドを擁したサミュエル・アイザックス博士を迎え撃つ武器を作り出す。
最後はハイブに潜入して一度目はアリスに助けられるが、二度目はあっさりと退場する。
・アルバート・ウェスカー(演:ショーン・ロバーツ)
代表作に『ランド・オブ・ザ・デッド』、『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』などがあります。
アンブレラ社の幹部。創始者のオリジナル・アイザックスの腹心で、計画の実働を担う。
オリジナルのアイザックの腹心で、浄化作戦の完成させる為に動いていた。
T-ウイルスで肉体を強化するが、不安定な適合で人間のDNAを摂取している。
アリシアからクビを宣告されると、レッド・クイーンの攻撃で倒れる。
最後はアリシアに助けを求めるも叶わず、一緒にハイブの爆発で死亡した。
・サミュエル・アイザックス(演:イアン・グレン)
代表作に『トゥームレイダー』、『スパイ・ゾルゲ』などがあります。
アレクサンダー・ローランド・アイザックスのクローン。本人はオリジナルと信じる。
意外にも戦闘力ではアリス並みあって、口答えする部下はメッタ差しにするサイコ野郎。
終盤でアンデッドの大群を引き連れてハイブに来るが、本物のアイザックス博士と出会う。
最後は発狂して、あっさりとオリジナルをメッタ差しした直後にンデッドに喰われる。
・アレクサンダー・ローランド・アイザックス(演:イアン・グレン)
上記の出演作と同じ。
アンブレラ社の創始者の一人。オリジナルのアイザックスで残忍で狡猾な性格を持つ。
満を持して登場しただけあって、アリスを上回る身体能力をみせつけています。
アリスと違ってT-ウイルスではなく、サイバネティックス技術で超人的な力を持つ。
同時にアリスとクレア相手でも圧倒する力を持つのに、油断して致命傷を負ってしまう。
最後はハイブの外へ出ると、やって来たサミュエル・アイザックス博士に殺される。
・レッドクイーン/アリシア・マーカスの幼少期(演:エヴァー・アンダーソン)
本作が映画デビュー作となっています。
アンブレラの中枢部、ハイブの制御などの管理を一括で行っている人工知能。アリシアの少時代がモデル。
アリシアはプロジェリアを患い、父親のジェームズがT-ウイルスを作り出すきっかけとなる。
アンブレラ社の衛星システムを使い、世界中の様子を監視して電子機器に姿を出現させる。
裏切りに気づいたアイザックにシャットダウンされるが、彼の死で復活を果たしている。
最後はアリシアたちの死亡で自由となり、浄化作戦を停止命令を出して終結させた。
感想
[個人的な評価]
ついに実写映画版『バイオハザード』が完結しました。
まさかここまで続くとは誰も思っていなかったのでしょう。
途中でパワー切れして、微妙な路線に行きそうだったところをなんとか修正した。
本作は完結編として相応しく、これまでのシリーズを総轄するような作品となっている。
特に一作目へのオマージュが随所に見られ、これはシリーズのファンとして非常に嬉しい演出だと言えるでしょう。
ここからすべてが始まって、ここですべてが終わるというのは面白い構成だと思います。
完結編と言えば、どうしても派手さに目を奪われるが、本作はあくまで少人数での展開を重視していると感じました。
これまで様々なキャラクターが登場したが、やはり、本シリーズの主人公であるアリスが物語の中心にいた作品だった。
本作はアリスが最後に欲しかったモノをようやく手に入れ、一人の人間としてようやく確立する物語の完結だと言えます。
宿敵となったアイザックス博士、何かと邪魔をしていたウェスカーたちとの決着もある。
アイザックス博士は因縁のある相手だっただけに、ラストボスとしては申し分ないだろう。
あくまでアリスが中心にいて、最大の敵であるアイザックス博士、その部下のウェスカーとの対峙は分かりやすいです。
そこにサポート役として一緒に戦ってきたクレアの存在も非常に大きいと思います。
残念なのはゲーム原作に登場するレオンやクリスたちが一切物語に関与していない点です。
前作では共闘するはずだったのに、物語が一気に飛びすぎたせいで、せっかく抱いた期待感を裏切られた感じでした。
もっと派手なアクションになると思えば、アリスが一人で奮闘している内容でした。
でも、一作目をオマージュとしているのならば、この構成は正しいと思います。
主要人物を多く投入し、派手な物語にしてしまうと、アリスという主人公の存在感が薄くなってしまうのでしょう。
そこを端折って、すべてアリスに託したのは、シリーズを完結させる上でスッキリした形になったと思います。
ただ、本作で一番気になったアクション、特に肉弾戦でのアクションはガッカリでした。
完全に動きごまかす為にやっている短いカット割りの演出は個人的に最悪だと感じました。
何が起きているのか分からないし、目が痛くなるような激しいカット割りは興醒めしてしまう悪い演出だと思います。
ごまかす為とは言え、それがすべての肉弾戦で使われているので、素直にアクションを楽しめず飽きてしまいます。
ここが悪い方に目立ってしまい、完全に本作へ入り込む事ができなかった要因となりました。
それでも、一作目へのオマージュ、アリスの物語の完結など、広げた風呂敷をスッキリした形で畳めたのは良かったです。
シリーズの途中でやり過ぎた設定やマンネリ化もあったが、アリスを演じたミラ・ジョヴォヴィッチは素晴らしいアクション女優でした。
それと話題となったローラの出演だが、「どうする?」というセリフが最大の見せ場でした。
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