作品データ
あらすじ
「事故物件に住み込み、幽霊をカメラに収めるまで帰れない」という企画の番組に無理やり参加させられたYouTuberやアイドルの卵たち。
史上最も凄惨と言われたバラバラ殺人事件の現場だったアパートに暮らし始めた彼女たちは、すぐに怪現象に襲われていた。
しかし、彼女たちを待ち受けていたのは悪霊だけじゃなく、想像を絶する恐怖と苦痛の数々に直面するのだった。
登場人物&出演者
・佐久間姫子(演:海老野心)
本作が長編映画デビュー作となります。
主人公。アイドルの卵で売れていない。本来は女優志望だが、事務所の方針でアイドルとして歌と踊りをやっている。
安藤から新たな企画を提案され、当初は難色を示すも結局は説得されて参加する事になった。
アパートに到着して部屋に違和感を持ち、適当な仕事をする安藤に暴言を吐きまくっていた。
幽霊を見て降板を申し出るも幻覚を見て真実を知ろうとするが、片桐の祖父に殺された。
最後はお守りを奪われた片桐の前に登場し、みんなと殴り倒して、手足などを千切って殺害。
・諏訪部千尋(演:小島みゆ)
本作が長編映画デビュー作となります。
TOCANA所属の女性YouTuber。「ちっち」と呼ばれていて、今回の企画を事前に聞いていて仕切っていた。
何も知らない百合子が大きなリアクションを取り、黙っていた姫子を他所に説明をしていた。
アパートに到着するも安藤の適当な説明にキレていて、姫子にカメラの使い方を教えていた。
姫子が消えて安藤に話しを聞こうと事務所まで行くもすれ違いで、アパートに呼び戻される。
最後は片桐に手足をバラバラにされるが、お守りを奪われた彼の前に復活して殺害をした。
・百瀬百合子(演:RaMu)
代表作に『グラドル学園/心霊写真部』、『映画「咲Saki/阿知賀編 episode of side-A」』などがあります。
TOCANA所属の女性YouTuber。「とと」と呼ばれていて、元気ハツラツなキャラクターで盛り上げていく。
曰く付きの事故物件に泊まる企画を聞いておらず、安藤から確認を取ってリアクションする。
アパートに来て早速と自撮りをして、一人だけ出前を頼んで待つも結局は誰も来なかった。
片桐が姫子の部屋で何かをやっていると逃げて、安藤が来ると顔をカッターで切られて気絶。
最後は血が溜まる浴槽で目覚め、片桐からお守りを奪い、みんなと殴り倒して殺害した。
・安藤(演:小野健斗)
代表作に『花婿は18歳』、『メサイア』シリーズなどがあります。
TOCANA所属のマネージャー。姫子、千尋、百合子の仕事を取っていて、今回の企画に三人を参加させた。
普段から適当な仕事のせいで千尋や百合子だけじゃなく、姫子からダメ人間として扱われる。
姫子が幽霊を見た事から降りたいと言われるが、すぐに片桐へ連絡して彼女を止めさせた。
その正体はYouTuberを毛嫌いし、幽霊がいる場所を聖地だと考え土足で入る人間を軽蔑する。
最後は逃げる百合子をカッターで切りつけ、幽霊が現れるもお守りを見せて襲われず去った。
・片桐悠馬(演:渋江譲二)
代表作に『ふるさとがえり』、『新卒ポモドーロ』などがあります。
ボロアパートの102号室に住んでいる青年。外に出てタバコを吸う時に姫子に遭遇して軽く挨拶していた。
飴玉を舐めながらタバコを吸っていると、味が混ざると姫子に言われるも反応が薄かった。
その正体は管理人だった祖父の遺志を継いで、アパートに来た若い女性たちを殺害していた。
元々がカルト的な教団の一員で、生ける屍の祖父と死んだ祖母を蘇らせようとしていた。
最後はお守りを百合子に奪われると、悪霊となった姫子たちに頭部と四肢を千切られ死亡。
・樋之口亮介(演:島田秀平)
代表作に『物呪/モノロイ』、『実りゆく』などがあります。
自称・最強の霊能YouTuber。今まで100体の除霊をしてきている。某手相芸人だと言われるも一切認めない。
話題となった心霊動画について分析し、今回の企画で解説として一緒に行く予定であった。
百合子から手相が見られると言われるが、真顔になって睨みつけて一切認めようとしない。
泊まる予定のアパートについて解説し、姫子たちをビビらせるような言葉を喜々として説明。
最後は姫子たちが先にアパートへ来るが、連絡の取れない状態になって結局は来なかった。
感想
[個人的な評価]
本作はTOCANA編集長の角由紀子が原案となる「TOCANA映画第一弾」となります。
この作品は『くノ一忍戦帖』シリーズで知られる佐々木勝己が監督と脚本を務めています。
ずっと『事故物件/恐い間取り』の続編か関連作だと思っていたが、まったく関係ないというシリーズでした。
早くも続編が公開されているようで、映画レビューサイトでも高評価となっていました。
ただ、パクっている『事故物件/恐い間取り』自体はコントみたいでホラー映画とは言えなかったから本作への期待値も低い。
最近ではホラー映画で引っ張りだことなっているYouTuberが登場して、曰く付きの事故物件に泊まって心霊動画を撮るというベタな企画をやっていきます。
実際にYouTuberもやっているだろうから、あくまでそれに便乗したような形で、本作はタイトルと企画が二重に便乗した感じになっていると思います。
低予算で作られているようですが、相変わらず邦画はアイドルを主演にしたがるが、このせいで期待値が大きく下に落ちます。
しかも、主演の海老野心は本作が初主演の上にデビュー作となれば、当然ながら演技のレベルは期待できません。
他の出演者についても同じような事が言えるので、あとはどれぐらいホラーに寄せられるか、ストーリーの面白さに関わってきます。
この作品の監督である佐々木勝己についてですが、どうやらBGMにこだわりがあるようで、芸術的な雰囲気を出そうとしています。
まず、低予算のホラー映画にそのような演出はいらないし、そもそも邪魔でテンポを悪くさせているだけで個人的に嫌いでした。
このBGMを演出したい為に物語の流れを止めてしまっていて、完全なる自己満足で作っているところだと感じました。
更にマネージャーが正体を出していくと、そこでYouTuberに対する暴言を吐いていくが、それも監督の思想を代わりに言っているようにしか思えなかった。
世間は高評価であるけど、注目されたグロテスクなシーンは色々と観てきている側として物足りず、すべてにおいて面白いという部分はなかったです。
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