作品データ
あらすじ
20XX年、無数の隕石が地球に飛来し、世界がパニック状態となる中、アメリカ軍情報官のアシュラヤは通常の隕石と異なる不可解な現象を発見する。
スカラー将軍に報告したアシュラヤの言う通り、隕石の中から巨大戦闘マシンが出現し、それを操るUFO母船が飛来して攻撃を開始する。
人類の絶滅を狙う異星人に対して、アシュラヤたち地球軍はドローン兵器で敵母船を攻撃する最後の作戦に挑むのだった。
登場人物&出演者
・アシュラヤ・ウェレシュ(演:アリー・トンプソン)
代表作に『The Doctor Will Kill You Now』、『アポカリプス・ライジング』などがあります。
主人公。アメリカ軍の情報官。隕石を分析して噴出するガスが危険だとスカラー将軍に主張するも無視された。
夫が偵察部隊で現地に行くも異星人の攻撃に遭い、勝手に撤退するように言うも殺された。
勝手に基地を抜け出して息子と合流し、トレーラーハウスでティエゴと合流し刑務所に避難。
別の基地で将軍と再会を果たし、母船を破壊する為の武器を確保するも使えずに帰還した。
最後はドローンで母船を撃墜させ、グウェンたち異星人と友好関係を築こうと責任を取った。
・ルカレ・ウェレシュ(演:ケネディ・ポーター)
代表作に『Maybe Someday』などがあります。
アシュラヤとジュタの一人息子で高校生。隕石が高校の近くに落下し、その状況に対してパニックになっていた。
女子の同級生に落ち着かせられるが、なぜか校舎の中に入ってきた敵の触手にビビっていた。
一人だけ教室に残っていると母親がやって来て、一度家に帰って父親の死を知ってしまう。
道中でティエゴと出会って銃の撃ち方を教えてもらい、基地まで案内されて残っていた。
最後は基地を異星人が襲撃してティエゴが犠牲となるが、母親たちと合流して再会を喜んだ。
・パトリン(演:ラショッド・フリーラブ)
代表作に『Women of Heart Baptist Church』、『Bullet Train Down』などがあります。
アシュラヤの弟で医者。隕石から噴出したガスを吸った人々を受け入れ、なんとか落ち着かせようとする。
病院を異星人の襲撃して薬を持って一人で逃げ出し、ケガ人を匿う地下室までたどり着いた。
またしても異星人の攻撃を食らって刑務所まで逃げると、ケガしたグウェンを助け出した。
グウェンの正体を見破った隊長に侵略の理由を聞くと、軽蔑するような態度に変わっていた。
最後は怒りで制裁しようとした姉を止めると、友好関係を築くべきだと言われて賛同した。
・ジャタ・ウェレシュ(演:マイケル・マルセル)
代表作に『エイリアン:スカイコマンド』、『グリム・アベンジャーズ/タイム・ウォーズ』などがあります。
アシュラヤの夫でアメリカ海兵隊の隊員。街へ落下した隕石の調査するべく、スカラー将軍から偵察部隊に選ばれる。
出軍する前に妻へ電話するも途中で切ってしまい、そのまま隕石が落ちた街まで向かった。
現場に到着するも危険な予感を持って任務に疑問を持ち、息子へ電話してメッセージを残す。
先に来ていた部隊との合流をしようとするが、異星人の攻撃部隊で自分以外が全滅する。
最後は逃げ回る中で本部との通信に妻と少し話し、攻撃機に見つかってそのまま抹殺された。
・ティエゴ(演:ノエル・G)
代表作に『トレーニング デイ』、『ワイルド・スピード』などがあります。
刑務所の看守。近くのトレーラーハウスで生活して、外を偵察して帰ってくるとアシュラヤたちと遭遇した。
当初は警戒心を持っていたが、アシュラヤたちが危険じゃないと分かって食料を与えた。
アシュラヤたちを見送ろうとしたが、一緒に行動するべきと説得されて刑務所に案内した。
ルカレの純粋な心が気に入って銃の撃ち方を教え、別の基地に行くアシュラヤの為に残った。
最後は基地を襲撃してきた異星人からルカレを守るべく、彼を逃して犠牲となってしまう。
・オブリヴィー(演:アンドリュー・ロジャーズ)
代表作に『What Happened Last Night』、『Aidy Kane』などがあります。
アメリカ海兵隊の兵士。異星人による攻撃で基地が破壊され、将軍とともに別の基地に移動していた。
周辺を偵察していると逃げ回っていたアシュラヤたちを見つけ、ジャタの妻と知って迎えた。
異星人の攻撃を退けている部隊もあって、彼らの強力な武器を手に入れ対抗していると説明。
アシュラヤの提案で母船を破壊する為にミサイルがある基地に行くが、破壊されて帰還する。
最後はドローンで母船が撃墜され、異星人の民間人への攻撃を拒否して将軍に逆らっていた。
・スカラー将軍(演:ウィリアム・ボールドウィン)
近年の出演作に『オーシャンズ・ウォー』、『キラー・ハント』などがあります。
アメリカ軍の将軍。隕石について分析したアシュラヤの警告を無視して、偵察部隊を出して全滅させる。
アシュラヤの夫が戦場で生き残るが、それを無視して異星人を倒す為に空爆命令を出した。
基地が異星人たちの攻撃で破壊されて逃げ出し、別の基地でアシュラヤたちと再会した。
反撃の為にアシュラヤたちに任せるも武器が使えず、帰還した彼女に息子の所在を聞かれた。
最後は異星人の民間人を滅ぼすべきと主張するも裏切られ、単独で宇宙船を使って反撃する。
・グウェン(演:エムリー・フランクリン)
代表作に『Last Seen in Idaho』などがあります。
異星人の女性。政府から与えられたコードネームは「042-100おメガゼータ」でロボット兵器のパイロット。
刑務所を襲撃した際にアシュラヤたちによる手榴弾で破壊され、左足に大ケガを負っていた。
通りかかったパトリンに応急処置をされ、軍の基地に向かうトラックに乗せられて運ばれた。
右腕のタトゥーから異星人だとバレてしまい、乗り合わせた隊長に人質として基地に行く。
最後はアシュラヤから詰められるが、民間人を助けるように懇願し、友好関係を目指した。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きアサイラム製作とアルバトロス配給の黄金コンビとなります。
この作品は本家『インデペンデンス・デイ』とは当然のようにまったく関係ありません。
濃い霧とともに地球を侵略する異星人に対して、主人公だけが最初に気づくも無能な将軍のせいで夫が殺される。
まず、本作は『インデペンデンス・デイ』を一応はベースにしていますが、予算があまりないので基本的にはドラマを中心にしています。
主人公はまるで先の展開をすべて知っているかのような正解の行動しか取らず、異星人に銃撃すらされません。
他の脇役以下は殺される為だけに登場して、あっさりと抹殺される中、主人公と周囲の人間は攻撃すらされないという展開です。
ただ、本作を単純な地球侵略を描く事に満足ができなかったのか、なぜか敵を地球人そっくりにしてしまいました。
なぜそうしたのかというと、特殊メイクの費用に使うよりも、地球人とそっくりという設定にすれば安上がりでドラマも作りやすい。
そもそも、異星人は地球人を抹殺する為に侵略を仕掛けているのに、ラストで主人公たちが平和的に交流しようとする意味が分からない。
相手は調査した上で決断して、共存よりも殲滅を選んでいる時点で友好関係を築けるはずがなく、これは現代におけるウクライナとロシアの戦争でも明らかです。
本作はずっと矛盾した状況で進んでいきますが、主人公の言動が数分後には真逆の行動をしていてツッコミどころ満載でした。
息子には命令に従うべきだと教えたのに自分から真っ先に破って、夫を異星人に殺されたのに許してしまう過程にムリヤリ感がありすぎた。
特にラストでの展開で助けを求めている異星人に同情してしまう展開は、ずっと見ていてイライラしてしまう。
確かに友好関係を築くべきだが、最初から殺しに来ている相手に話し合いなど通じるはずもなく、ずっと無能だった将軍が最後だけ正論を言っていました。
殺しに来ている相手に同情はいらないのは当然なのに、なぜか将軍だけが悪者扱いになった流れに怖さすら感じました。
所詮はアサイラム製作であるけど、このドラマ展開は個人的には一番嫌いなタイプでした。
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