【マルナシドス/ゾンビの谷】VD-749

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洋画

作品データ

公開年月 2021/09/24
ジャンル ホラー/アクション
原作 マヌエル・マルティン・フェレラス 『Noche de Difuntos del 38』
監督 ハビエル・ルイス・カルデラ、アルベルト・デ・トロ
脚本 ハイメ・マルケス、アルベルト・フェルナンデス、ほか
製作 アルバロ・アウグスチン、クリスティアン・コンティ、ほか
製作国 スペイン
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

1938年、スペイン内戦が数ヶ月に及ぶ血生臭い戦闘が続き、何千もの死者が出ていた。
政府軍のレケテ隊のフアン・ロサーノ少尉は、緩衝地帯にいる第6師団へ手紙を送る為に二等兵のデクルスニと命がけで向かう。
道中で人民戦線の部隊に遭遇して捕虜になるが、ナチスドイツが開発した薬によるゾンビに襲われ、生き延びる為に協力する事になるのだった。

登場人物&出演者

フアン・ロサーノ大尉(演:ミキ・エスパルベ)

代表作に『エリート部隊』、『夢と希望のベルリン生活』などがあります。

主人公。政府軍のファシスト。戦前は顧問弁護士。デクルスニを守る為に判事の判決が気に入らず頭突きして捕まる。

叔父のおかげで処刑を免れるが、緩衝地帯に機密情報を運ぶ為にデクルスニと向かう。
道中で対立する人民戦線の軍曹たちに遭遇し、捕虜になるもゾンビの襲撃で協力関係になる。
ナチスドイツが開発したゾンビの解毒剤を求めて、機密情報を持ち込む場所を襲撃した。
最後はゾンビに司祭キラーとともにおい止められるが、爆撃で助かって地元へ帰っていった。

司祭キラー(演:アウラ・ガリード)

代表作に『ロスト・ボディ』、『コールド・スキン』などがあります。

人民戦線軍の屈強な女性兵士。軍曹の部隊に従っていて、対立するファシストたちに警戒を怠らない。

仲間の戦闘機が墜落され、助けに来たロサーノ大尉たちの前に出て彼をすぐに捕縛していた。
過去に妹が神父によってレイプをされた事に怒りを持ち、戦前に彼の元を訪れて殺害した。
当初はロサーノ大尉を敵視していたが、窮地の中で協力していくと彼に心を開いていた。
最後はゾンビに追い詰められるが、爆撃で運良く助かると、ロサーノ大尉を送って別れた。

軍曹(演:ルイス・カイェホ)

代表作に『復活』、『静かなる復讐』などがあります。

人民戦線軍の部隊を束ねる老年の男性兵士。戦前は鉄道員。敵の戦闘機が墜落して仲間と様子を探っていた。

ちょうど来ていたロサーノ大尉たちを見つけ、同行したアメリカ人がゾンビに噛まれて反撃。
ゾンビの大群から退避しながら、武器や食料がある場所へ行くとフロールたちと合流した。
ナチスドイツの開発したゾンビの解毒剤を求めて、ロサーノ大尉の作戦に乗って同行した。
最後は蒸気機関車の作動させていくと、ゾンビたちがやって来ると自殺を選んで発車させた。

マッチ(演:アルバーロ・セルバンテス)

代表作に『ザ・レイプ/秘密』、『クレイジーなくらい君に夢中』などがあります。

人民戦線軍の部隊に所属する男性兵士。戦前はレーサー。狙撃手で軍曹に率直な意見を出す。

墜落した戦闘機の現場に来ると、先に様子を見るロサーノ大尉たちを捕らえて処刑を主張。
拠点地でレーサーであるとデクルスニに言われるが、過去のモノだとして切り捨ていた。
デクルスニがゾンビウイルスに感染し、門を破る自爆する彼に向けてサインの事を話した。
最後は基地の中に入って撹乱し、フレルとトラックに避難し、爆薬を見つけて自爆を果たす。

フレル少尉(演:ヘスス・カロッツァ)

代表作に『ザ・トランスポーター』、『マーシュランド』などがあります。

政府軍のファランヘ党に所属する男性兵士。ソ連軍による爆撃で部隊が全滅してラフィルと合流していた。

軍曹の拠点地にいたフロールに助けてもらい、やって来たロサーノ大尉たちに銃を向けた。
誤解が解けて情報を共有していると、体を拭いていた司祭キラーの過去を聞いて引いていた。
基地に到着して解毒剤を探す為に動き回っていたが、追い詰められてトラックに避難した。
最後はマッチもトラックに入り、婚約者の写真を見せて、爆薬によって一緒に自爆を果たす。

デクルスニ(演:マネル・ユネル)

代表作に『La piedad』などがあります。

政府軍レケテ隊の若い二等兵。任務の目的地とは違う場所で見つかり、逃亡したと見なされて処刑されそうになる。

ロサーノ大尉によって助けられたが、緩衝地帯へ機密情報を持っていく任務に同行する事に。
童貞で戦争に志願したのはパイを作る修道女を守る為で、聞いたロサーノ大尉は呆れていた。
軍曹たちの部隊と合流し、マッチが有名なレーサーで小さい頃にサインをもらったと話す。
最後は感染して基地の門を破る為に犠牲となる事を選び、マッチからサインの話しをされた。

ラフィル(演:モアド・ガソアン)

代表作に『The Good Boss』などがあります。

政府軍の第50師団の男性兵士。イスラム教徒で狙撃手。ソ連の爆撃で仲間を失い、フレル少尉と合流していた。

軍曹たちの拠点地でフロールに迎えられ、ロサーノ大尉たちが来ると警戒するも和解をした。
同じ狙撃手のマッチと拠点地の外を見張っていたが、ゾンビの大群をみんなに知らせて退避。
デクルスニが基地の門を爆破すると、解毒剤を探す為に単独で蒸気機関車の屋根を移動する。
最後はフレル少尉を狙撃で助ける襲われるが、なんとか助かって蒸気機関車で生還を果たす。

ポリティコ(演:ダフニス・バルドゥス)

代表作に『Strangers』、『Mil cretins』などがあります。

人民戦線軍に所属する男性兵士。軍曹に対して冷静な意見を述べる。ファシストに対して警戒している。

戦闘機が撃墜された場所でロサーノ大尉たちを捕まえると、すぐに処刑するべきだと主張。
軍曹の甘い考えに仕方なく従うと、アメリカ人がゾンビに噛まれるもありえないと考える。
ナチスドイツが襲撃した村に到着すると、花嫁の話しを聞かずゾンビの計画書を見つける。
最後はゾンビを逆に利用するべきとして暴走するが、背後から襲われて食い殺されてしまう。

ブロツキー(演:セルヒオ・トリコ)

代表作に『KIKI/愛のトライ&エラー』、『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』などがあります。

人民戦線軍に所属する男性兵士。ソ連からの移民で大柄な男。見た目に反して詩人のような教養を持っている。

戦闘機が撃墜された場所でロサーノ大尉たちを捕まえるが、ゾンビに襲われる腕力で倒した。
次々と森の中から現れるゾンビに対して腕力でほとんどを倒し、なんとか無事に抜け出した。
拠点地まで湖を渡っていくが、ゾンビの大群の襲撃でデクルスニを助けるも食い殺された。
最後は基地の周辺に張り巡らされた電気柵に引っかかり、ロサーノ大尉によって始末された。

フロール(演:マリア・ボット)

代表作に『マイ・ビッグ・ファット・ドリーム』、『復活』などがあります。

修道女。軍曹の拠点地でフレル大尉とラフィルの面倒をみていた。必要があれば銃を手に取って戦う。

拠点地に来た軍曹たちとフレル大尉たちが銃を向けると、そこに参戦して一歩も譲らない。
ケガした軍曹の治療をしていくが、修道女である事に対して譲らない思いを話していた。
拠点地にゾンビの大群が押し寄せると、ゾンビ化した花嫁がフレル少尉を襲って助けていた。
最後は感染した事を軍曹に告げて、ゾンビたちを足止めすると宣言して自己犠牲を行った。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はマヌエル・マルティン・フェレラスの同名小説が原作となっています。
時代が第二次世界大戦の前に起きていたスペイン内戦が舞台で、そこでは政府軍のファシストと人民戦線軍による戦いが行われていました。
その中で主人公たちがファシスト側であるけど、思想はそこまでなく、仕方ない感じで戦争に参加しているような感じです。
いわゆるゾンビ映画で戦争映画でもあるけど、本来あるべき緊張感がほとんどなく、どっちかと言えばコメディ寄りの雰囲気になっています。
とは言っても、笑えるような場面があるワケじゃなく、全体的な雰囲気が非常に緩くて必要な緊張感を敢えて持たせていないと思います。
それに戦争映画でよくある悲壮感もなく、敵同士だった者たちが共通の危険な敵に出会って協力していくパターンになっています。
毎度のように世界的な悪役であるナチスドイツは健在ですが、近年ではやたらとゾンビと組み合わせる事が多いです。
確かにナチスドイツは様々な兵器を作っていたし、なんならオカルトまで手を出していたからゾンビ兵士がいてもおかしくないだろう。
しかしながら、本作は登場人物の多さもあるけど、キャラクターに魅力がまったくないのは非常に残念な部分です。
こういうタイプの作品ではストーリー性がほとんどなく、演出やキャラクターで魅力を出さないといけないが、この作品にはそれがまったくなかったと思います。
低予算の悪いところである登場人物の数で尺を埋める事をやってしまっていて、主人公ですら描写がかなり薄かったと思います。
それにゾンビ映画、戦争映画に共通する緊張感やシリアスさを捨ててしまっているので、正直何がしたかったのか分からなかったです。
やはり、Netflixのオリジナル映画というのは、及第点に行くか行かないかのレベルに留まっている印象が強いです。

コメント

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