作品データ
あらすじ
飛行機事故で瀕死の重傷を負ったジョンは、機械を埋め込まれた改造人間「マンド ロイド」として生まれ変わった。
しかし、マンドロイドへと改造したのはタイムマシンを使い、歴史の改変をしようとする悪の科学者と判明する。
ジョンは秘密研究所を抜け出すと、仲間を集めて悪の科学者の野望を打ち砕くべく決死の戦いを挑むのだった。
登場人物&出演者
・ジョン/マンドロイド(演:パトリック・レイノルズ)
代表作に『鋼鉄の男』、『オール・マイ・チルドレン』などがあります。
主人公。飛行機事故で瀕死の重傷を負うが、リーブス博士たちに助けられてマンドロイドに改造されていた。
タイムマシンで過去に飛んであらゆる物を持ち帰り、解体されると知って研究所を脱出した。
ノラと合流してリーブス博士の企みを止めるようとして、ハリーやクジと出会って仲間に。
研究所で囮役となるもノラたちが捕まり、クジの反撃に乗じて攻撃して部下たちを蹴散らす。
最後は自身を改造したリーブス博士に圧倒され、ノラたちを助ける為に犠牲となってしまう。
・ノラ・ハンター大佐(演:デニーズ・クロスビー)
代表作に『48時間』、『ディープ・インパクト』などがあります。
ヒロイン。リーブス宇宙研究所の研究員。ロボット工学で様々なロボットを作っていた。
リーブス博士が死んで財団の資金で研究していたが、ジョンの登場で技術が盗まれたと知る。
ジョンとともにメキシコへ行くと、ガイドとしてハリーを雇ってリーブス博士を探していく。
途中でジョンと別れてしまうが、再び合流して彼から生きる希望がないと言われるも励ます。
最後はジョンの犠牲で助かり、タイムマシンを使ったリーブス博士をシルル紀に送って勝利。
・ハリー・フォンタナ(演:アンドリュー・プライン)
代表作に『グリズリー』、『ラブ・レッスン殺人事件』などがあります。
メキシコで船を持っていたガイドをしている。仲間から仕事を横取りしているとして文句を言われている。
一番強いガイドを求めるノラが酒場に来ると、争っていた中で最後の敵を倒して獲得した。
ジョンに対して不信感を持っていたが、追ってきた仲間を倒した彼を見て認めてしまう。
命の危険があるとして一時的に離脱するが、ノラがピンチの時に駆けつけて一緒に行動する。
最後は研究所に乗り込み、ジョンの犠牲で助かり、リーブスをシルル紀に送って勝利した。
・クジ(演:コナン・リー)
代表作に『龍の忍者』、『タイガー・オン・ザ・ビート』シリーズなどがあります。
リーブス博士と一緒に研究していたタカダ博士の息子。父親と連絡がつかなくなって研究所を探していた。
ノラたちと別れてしまったジョンを追っていて、彼と遭遇すると事情を話して仲間になる。
原始人に捕まったノラたちの前に出て、得意の忍術を使って追っ払ってジョンの事を話した。
研究所に忍び込むもレイたちに捕まったが、油断したところで反撃してノラたちを助けた。
最後はジョンの犠牲でリーブス博士の電撃から脱出し、ハリーがタイムマシンが壊して勝利。
・レイ(演:ピーター・シュラム)
代表作に『デッドマン』、『ターミネーター2』などがあります。
リーブスの部下。解体されると知ったジョンが研究所が脱出しようとして追っていくも逃げられてしまう。
メキシコに入ってきたジョンとノラを追っていき、ガイドから居場所を聞いて手下と追った。
離脱していたハリーに遭遇すると、油断していたところで船を爆破されて研究所に帰った。
腕を改造するリーブス博士から罰の電撃を食らい、脅迫を受けてジョンを捕まえると宣言。
最後はジョンを最新鋭の兵器で消そうとして、クジの手裏剣が当たって一緒に消滅した。
・リーブス博士(演:ロイ・ドートリス)
代表作に『アマデウス』、『冬の恋人たち』などがあります。
マッドサイエンティスト。リーブス財団を運営していたが、数年前に死んだ事になってメキシコで研究を行っていた。
ノラのロボット工学を盗み出し、飛行機事故で瀕死だったジョンをマンドロイドに改造した。
タイムマシンを使って過去の物をジョンに奪わせて、ローマ帝国の皇帝を狙おうとした。
部下たちがジョンたちを逃して研究所に帰ってくると、体を改造して強さを誇示していた。
最後はジョンより強いマンドロイドになり、ローマ帝国に行こうとしてシルル紀に到着した。
感想
[個人的な評価]
本作は80年代においてカルト的な人気を博した作品となります。
この作品は『フロム・ビヨンド』や『パペットマスター』を作ったエンパイアピクチャーズが製作しています。
1986年に製作されたSFアクション映画ですが、まだまだCGがない時代の手作り感が満載のギミックはなかなか良い。
まず、ジャケットにもなっているマンドロイドの姿は決してカッコよくないが、なんだかクセになりそうな造形をしています。
下半身がキャタピラという機動ユニットで研究所を脱出するが、確かにスピードは増しているも動きに制限がありすぎて使いづらいように見えました。
しかし、そんな機能性を無視してもいいぐらい独特の造形であり、まさに80年代のSFアクション映画という感じがしました。
同じサイボーグには『ロボコップ』があるけど、これに比べてしまうと主人公のドラマ性が非常に薄かったです。
もっと主人公にスポットライトを浴びせると思ったら、単なるきっかけという程度で、基本的にヒロインやその他の仲間が物語を進めていました。
ヒロインはロボット工学の他にラテン語や軽いアクションができる万能型で、ガイドも何かと余裕があって、まさかの忍者まで登場するとは思わなかったです。
そこら辺はサービス精神旺盛な80年代の作品という感じが伝わっていて、まるでマンガのような世界が逆に面白いと思います。
もちろん、悪役は最後まで待機していて、無能な部下たちが主人公にあしらわれる展開も日本の特撮モノに通じるところもありました。
ドラマ性をほとんど持ち込んでいないので、どうしても主人公の扱いに困っていた感じで、ラストでは仲間を助ける為に感電死する結末は笑えます。
本来なら、一言を残して終了というところだが、悪役をシルル紀に送り込んで終わる展開も80年代の作品と言えるだろう。
決して作品として面白いというワケじゃないが、カルト的な人気を博す理由はなんとなく分かった気がしました。
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