【ダブル・ジョパディー】VD-726

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洋画

作品データ

公開年月 1999/09/24
ジャンル サスペンス
原作 なし
監督 ブルース・ベレスフォード
脚本 デヴィッド・ワイズバーグ、ダグラス・クック
製作 レナード・ゴールドバーグ
製作国 アメリカ、カナダ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

夫のニックや息子のマティと幸せに暮らしていた主婦リビーだが、見に覚えのない夫殺しの罪を着せられて有罪判決を受けてしまう。
やがてリビーは死んだはずのニックが生きていると知り、自分がマティを託した友人アンジーと暮らしている衝撃の事実を知る。
それは“ダブル・ジョパディー”の原則で復讐しても罪にならないと知ったリビーは仮釈放後、保護観察官のトラヴィスの目を盗んで脱走し、姿を消したニックを追うのだった。

登場人物&出演者

リビー・パーソンズ(演:アシュレイ・ジャッド)

代表作に『コレクター』、『ダイバージェント』シリーズなどがあります。

主人公。夫と息子と不自由ない生活を送っていた。クルーザーで夫と海に出るも殺人の容疑をかけられてしまう。

有罪となって刑務所に服役し、マーガレットたちの助言で体を鍛え6年後に仮釈放を受けた。
トラヴィスの目を盗んで脱走すると、アンジーの足取りから夫と息子の行方を追っていく。
ついに夫を見つけ息子を要求するが、逆に反撃を受けて墓場に閉じ込められるも自力で脱出。
最後はトラヴィスの協力で夫を正当防衛で殺害し、念願だった息子と再会を果たして喜んだ。

トラヴィス・レーマン(演:トミー・リー・ジョーンズ)

近年の出演作に『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』、『アド・アストラ』などがあります。

保護観察官。仮釈放されたリビーの担当を務める。刑務所から出てきたリビーにルールをすべて説明した。

最初からリビーに対して信用しておらず、何か問題を起こした時はすぐに駆けつけると警告。
過去に法律の教授をしていたが、飲酒運転で社会的に抹殺され、保護観察官になっていた。
リビーがどこかにいる夫を追っていくと、彼女を追う間にニックの正体を知って協力をする。
最後はニックの反撃で右肩を負傷し、リビーが正当防衛で倒し、職を失うも満足していた。

マーガレット(演:ローマ・マフィア)

代表作に『イレイザー』、『アイ・アム・サム』などがあります。

元弁護士。刑務所に収監されたリビーと同じ大部屋にいて、ずっと無罪を主張する彼女に持たないと友人と話していた。

アンジーから電話がなくイライラするリビーに声をかけ、口が悪くても心配する言葉を出す。
夫の策略にハマったリビーを心配して、彼女にダブル・ジョパディーの法を教えて励ます。
リビーが真面目に6年間も服役していると、以前と違って親友として彼女にアドバイスする。
最後は仮釈放がかかった面接で弁護士として助言して、殺人犯ながら見事に合格へ導いた。

ジョン・マンゴールド(演:デイヴ・ハガー)

代表作に『リッチ・イン・ラブ』、『アルティメット・ストーム』などがあります。

ニューオリンズの刑事。夫を探していたリビーを追ってきたトラヴィスが来て、事情を説明して協力を求められる。

当初は関係ないと協力を拒んでいたが、リビーが殺人を犯すと分かって顔写真をバラ撒いた。
警察の仲間からリビーが見つかって連絡を受けると、トラヴィスと探すも逃げられてしまう。
リビーが無実の罪だと考えるトラヴィスが、ニックの正体を探るも上手くいかず励ました。
最後はトラヴィスとリビーがニックを正当防衛で殺害し、ホテルの所有権を説明していた。

アンジー/アンジェラ・グリーン(演:アナベス・ギッシュ)

代表作に『ミスティック・ピザ』、『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』などがあります。

リビーの友人。教師で事務局責任者を務めている。リビーに最も信頼されていて、マティにも懐かれている。

リビーが夫の殺害で有罪判決を受けると、彼女からマティを養子にするように頼まれ承諾。
その後は服役するリビーの元にマティを連れていくが、1ヶ月ほど消息を絶ってしまう。
実はニックと共謀してリビーをハメて保険金を受け取り、マティとともに姿を消していた。
最後はニックにとって邪魔な存在になってしまい、ガス爆発に偽装された殺害されてしまう。

ニック・パーソンズ(演:ブルース・グリーンウッド)

近年の出演作に『ドクター・スリープ』、『さようなら、コダクローム』などがあります。

リビーの夫。資産家。妻と息子と何不自由ない暮らしをしていた。妻に前から欲しかったクルーザーを買った。

大量出血を残して海に落ちて行方不明になり、リビーを殺人容疑で起訴して有罪にされた。
実際は生きていて名前と保険金を受け取ってアンジーと暮らし、数年後に彼女を殺害した。
ニューオリンズでホテルを経営して金持ちになるが、アンジーに見つかって焦っていた。
最後はダブル・ジョパディーを迫られるが、銃で応戦するも結局はアンジーに射殺された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はタイトルの意味として、アメリカ合衆国憲法修正第5条に定められた“二重処罰の禁止”をモチーフにした作品となっています。
つまり、同一の犯罪で二度有罪にならないという法律で、日本では「一事不再理」として扱っているようです。
破産寸前だった夫が保険金詐欺をしようとして、結果的に主人公である妻が殺人で有罪判決を受けるという流れになります。
本来なら単純に保険金だけを受け取るはずだった主人公が、証拠などで不利になって無実の罪で投獄されるが、一番考えていたのは息子という。
まさに母親という強い存在を描いていて、刑務所仲間からの助言で素直に刑期を勤める精神力は伊達じゃないと思います。
息子に会う事だけを支えに6年間もガマンする強さと、実際に仮釈放を得てからの行動力は半端じゃなかったです。
主人公のリビーを演じるアシュレイ・ジャッドは強い母親だけじゃなく、普通に美しくて、それだけでも充分に最後まで見られる作品でした。
そんな主人公に出し抜かれる保護観察官のトラヴィスを演じるトミー・リー・ジョーンズも、まだまだ若くて滅多に見られない全力疾走が拝めただけでも良かったです。
ただ、保護観察官としての過去について設定が話されるが、それをあまり生かす事ができずに単なる設定だけで終わったのは残念でした。
もっとトラヴィスというキャラクターを丁寧に描いていけば、彼が終盤でリビーに協力する心理状態が伝わっただけにもったいなかったです。
それと、ラストではついに直接対決となって、リビーとトラヴィスが騙していた夫を逆に同じような罠でハメていく展開は良かった。
しかしながら、リビーが夫を正当防衛で殺害してしまう結末は、せっかくのダブル・ジョパディーの手法を使わずに終わったのもちょっと違うような気がした。
本作は可もなく不可もないという感じに落ち着いたが、もっと可能性があったと思います。

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