作品データ
あらすじ
ボビー・トレンチは麻薬組織に潜入中の麻薬取締局の捜査官で、彼がコンビを組むマイケルも正体を隠して潜り込んでいた海軍情報部。
二人は証拠となるボスの金である300万ドルの押収するべく銀行を襲うが、実際に強奪した金額は4000万ドルと判明する。
その金を持ってマイケルは裏切って姿を消してしまうが、彼自身もまた裏切りに遭い、ボビーと再び手を組んで消えた4000万ドルの行方を探すのだった。
登場人物&出演者
・ボビー・トレンチ(演:デンゼル・ワシントン)
近年の出演作に『マクベス』、『リトル・シングス』などがあります。
主人公。麻薬取締局の捜査官。3年に渡ってグレコの犯罪組織に近づく為に潜入捜査をして私生活を犠牲にしてきた。
ジェサップから証拠を掴むまで期限を設けられ、マイケルのアイデアで銀行強盗を強行した。
銀行強盗を成功させるもマイケルに撃たれ砂漠に置いて行かれるが、自力で脱出していた。
デビーとハロルドの繋がりを知って裏切られるも、パピに彼女が殺され金の在り処を知った。
最後はパピのアジトで敵をすべて倒し、マイケルとCIAの金がある銀行を一緒に襲っていく。
・マイケル・スティグマン(演:マーク・ウォールバーグ)
近年の出演作に『ミー・タイム』、『ファーザー・スチュー/闘い続けた男』などがあります。
主人公。アメリカ海軍情報部の兵曹。ボビーのスカウトを受けて相棒をする。常に何か食べて女の尻を追いかける。
仲間の一人が殺された事でグレコの銀行から大金を盗む計画を立て、ボビーと実行をした。
300万ドル以上の大金を持ち帰るが、上官による口封じを受けてなんとか逃げ出していた。
少将に直訴するも切り捨てられてしまい、すべてを片付ける為にメキシコへ乗り込んでいく。
最後はパピのアジトで三つ巴戦となって敵を全滅させ、ボビーとCIAの金を奪う事になる。
・デビー(演:ポーラ・パットン)
代表作に『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、『ウォークラフト』などがあります。
麻薬取締局の捜査官。ボビーの同僚で彼の監督官。ボビーとは肉体関係を持つがジェサップには秘密にしている。
マイケルの案で銀行強盗する事になったボビーを見逃すように言われ、そのまま従っていた。
状況が悪くなったボビーがパピを自分の家で拷問すると、ちょうど遭遇して事情が分からず。
ハロルドの襲撃を受けてボビーたちと逃げるが、パピたちに捕まって人質にされてしまう。
最後はハロルドを組んでいて金の在り処を知らず、ボビーへの謝罪としてパピに射殺された。
・ジェサップ(演:ロバート・ジョン・バーク)
近年の出演作に『ボストン・キラー/消えた絞殺魔』、『ブラック・クランズマン』などがあります。
麻薬取締局の捜査官でボビーの上司。3年間も潜入捜査するボビーの手柄がなく、その状況に焦りを持っている。
ボビーが頼ろうとした仲間が殺された事を知らず、期限を設けて証拠の入手を課していた。
家で休んでいると、金を取り戻したいアールがやって来て事情が分からず捕まっていた。
事情を聞きに来たボビーが乱入して反撃しようとしてアールに撃たれ、倒れたままになった。
最後はボビーを追い詰めるべくアールにトドメを刺され、抵抗できないまま射殺された。
・パピ・グレコ(演:エドワード・ジェームズ・オルモス)
代表作に『ブレードランナー』、『ブレードランナー2049』などがあります。
メキシコの麻薬王で犯罪組織のボス。顔が広いボビーを信頼して、偽造パスポートを頼んでコカインで支払っていた。
手下が金を横領した事で処刑させると、信用ができない状況になって現金の支払いに変える。
金の在り処を探すボビーとマイケルに捕まり、デビーの家で拷問されるもドサクサで逃げた。
ボビーとマイケルを捕まえ海軍にある金を取りに行かせるが、ないと知ってデビーを射殺。
最後は三つ巴戦になって銃撃戦で負傷し、生き残るもボビーとマイケルにトドメを刺された。
・ハロルド・クインス少佐(演:ジェームズ・マースデン)
近年の出演作に『魔法にかけられて2』、『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』などがあります。
アメリカ海軍情報部の少佐。マイケルの上官。グレコの犯罪組織を足がかりにカルテルを潰そうとしている。
マイケルを無断離隊にして潜入捜査をさせ、300万ドルを奪うように指示を送っていた。
想像以上の大金を持ってきたマイケルがボビーを始末できず、口封じの為に殺そうとした。
海軍まで乗り込んできたボビーに脅されるが、すでに金がないとして金庫を見せていた。
最後は金の為にパピのアジトまで来るが、マイケルを追い詰めるがボビーに射殺された。
・アール(演:ビル・パクストン)
晩年の出演作に『ザ・サークル』、『デッド・オア・ラン』などがあります。
CIAの職員。銀行に預けていた大金をボビーたちに奪われ、支店長を呼びつけて暴力による尋問を行っていた。
次にボビーを治療した獣医師のところまで行き、膝を撃ち抜いて情報を引き出そうとした。
ジェサップを捕まえ、後から来たボビーも捕まえると、彼を上司殺しにして金を探させる。
パピが金の在り処のアテがあると聞いて、自分たちの方が有利な立場にあるとして警告する。
最後はパピのアジトまで乗り込み、ボビーを追い詰めるがマイケルによって射殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はスティーヴン・グラントの同名グラフィックノベルを実写映画化した作品となります。
この作品は『エベレスト3D』や『ビースト』などで知られるバルタザル・コルマキュルが監督を務めています。
デンゼル・ワシントンが出ていると作品として引き締まり、マーク・ウォールバーグが出ると激しさが加わってくる。
この二人が歪な形でコンビを組んでいるが、単純なアクション映画じゃないところに本作の面白さがあります。
デンゼル・ワシントンは何を演じても魅力的なキャラクターになるが、本作はあくまでコンビを前提にしているから控え目に感じました。
いつもならインパクトのあるキャラクターを演じているが、あくまでコンビである事を念頭に置いているからバランスを意識していました。
それに対して、マーク・ウォールバーグはいつもながら激しい役だが、ちゃんと軍人としての冷静さを見せてくれます。
何より『シューター/極大射程』を彷彿とさせる狙撃手としての一面を出していて、これも非常に興味深かった。
いつ二人がちゃんとしたコンビを組むのか見どころであり、物語の中盤から始まる三つ巴戦もまた面白い要素となっています。
本来なら視点があっちこっちに飛んでいく三つ巴戦だが、しっかりと二人の主人公に視点を置いているので分かりやすい。
こういうタイプの作品は単純な場合が多いけど、ちょっとした三つ巴戦の仕組みは決してテンポを悪くしているワケじゃなかった。
さすがに少しぶっ飛んだ設定になっていて、グラフィックノベルっぽいけど、そこはデンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグの良さを引き出している。
まさにエンターテイメントに振り切った作品であり、適度なアクションと適度な緩い感じのバランスの良いアクション映画だと感じました。
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