作品データ
公開年月 | 2007/10/16 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | マシュー・コーネン |
脚本 | マシュー・コーネン、ショーン・コーネン |
製作 | ショーン・コーネン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
アメリカ西海岸、陸軍の極秘施設では新種の超兵士を作る為に人体実験が行われるが、プロジェクトは失敗して兵士はゾンビとなってしまう。
ボーリング場でバイトするティムの元に集まったマイク、元カノのヴァネッサ、シンディの三人は地域のボーリング大会が控えていた。
試合前にソフトクリームを振る舞ったマイクだったが、四人はすぐにゾンビ化し、そこへ感染拡大を阻止しようとする軍人が現れるのだった。
登場人物&出演者

代表作に『パール・ハーバー』、『ドニー・ダーコ2』などがあります。
ボーリング場でバイトしている。同僚のシンディに片想いしている。大会の準備で忙しい。
ティムに勧められるまま緑色のアイスを食うが、体に異変を起こしてみんなと同様に失神。
電話を借りようとした店でオーナーのショットガンに撃たれるが、死ぬ事なく普通に起きた。
長年に渡って片想いだったシンディと正式に交際を申し込み、両親にも挨拶を敢行した。
最後はニックの勇気ある行動により、みんなと一緒にゾンビの聖地で平和に暮らす。

代表作に『Spinning Into Butter』、『Last Look』などがあります。
ボーリング場でバイトしている。父親は過激な人物で家の中に罠を仕掛けている。
アイスを食べた途端に気持ち悪くなり、痙攣を起こして失神した後でも気分が優れない。
診察所へ行こうとした時、猫を拾うが手の中で爆発四散させるもワクワクしたという。
両親たちが心配で家に戻るが、ゾンビになった自分たちが攻撃され結局両親は死ぬ。
最後はニックの勇気ある行動により、マイクたちとゾンビの聖地で平和に暮らす事に。

代表作に『The Assaistants』、『Post Grad』などがあります。
マイクの友人。忙しく働くマイクをよそ目に店の食材を使って変わった食べ物を開発する。
ビールとソフトクリームを混ぜ合わせた緑色の特製のアイスをみんなに振る舞った。
電話を借りようとした店で右手を切断されるも、動かせる事を知って更に脳ミソまで食う。
誰よりも状況を楽しんでいたが、ゾンビだと知ってから勇気のある言葉をみんなにかけた。
最後はヴァネッサたちを逃す為に首だけとなった状態で手榴弾を咥えて自己犠牲となる。

代表作に『The Funeral Guest』、『Gas Light』などがあります。
ティムの元カノ。ボーリング場でなぜか求職票を書く。弁護士に雇われる可能性を見出す。
アイスを食べて他のみんなと同様に気分が悪くなって痙攣してから失神してしまう。
電話を借りようとした店で凶器を振る舞わす男二人を片手ずつで持ち上げて首を折った。
夜の9時に面接が予定していた弁護士のところに行くが、ゾンビとして彼を襲った。
最後は二手に分かれるしかないと提案するが、ニックの勇気ある行動でゾンビの聖地に行く。

代表作に『チェンジリング』、『鮮血ピエロの惨劇』などがあります。
アメリカ軍の軍人。バイクのハンドルが腹部に刺さっていたが、痛みはまったくない。
極秘情報としてティムたちに何も話していなかったが、秘密保持をすると知り事実を話す。
自分たちは“超兵士フォーミュラ”を摂取し、体に異変が起きていると冷静に解説した。
実は足を悪くして戦争には参加できず、ずっと清掃係として10年間勤務していたという。
最後は囮となる事を決意して軍の中に飛び込むが、人体実験に利用されるも開き直った。

代表作に『悪魔のいけにえ/レザーフェイス一家の逆襲』、『アフターデイズ・ボディ/彼女がゾンビと化した世界』などがあります。
超兵士のプロジェクトをリクター博士とともに遂行していた張本人。
まだ自分たちがゾンビじゃないと錯覚していたニックが資料を奪おうと近づいた。
結局はニックを捕まえると、リクター博士によって会話ができるようになって真実を話す。
最後は人体実験の為に囮となったニックを捕まえると、拷問のような研究をすると宣言した。
感想
[個人的な評価]
本作は世界中の映画祭を席巻しており、数多くの映画賞を受賞しているようです。
ただし、どの映画祭や映画賞も聞いた事がなく、マイナーな受賞ばっかりだと思われます。
ゾンビ映画というのは基本的にホラーですが、その対極にあるコメディとも相性が良い。
その典型的な名作として『ショーン・オブ・ザ・デッド』というゾンビ映画がある。
ゾンビ映画の基本を抑えつつ、イギリスジョークを交えた独特なスタイルとテンポの良さがゾンビ・コメディの頂点に立っています。
本作はそんなゾンビ・コメディの一本であるが、ちょっとだけ『キャプテン・アメリカ』の設定を彷彿とさせています。
軍が超兵士を作り出す為に作った血清だが、運動能力は上昇するが、同時にゾンビのような状態になってしまう。
それを廃棄しようとするが、運搬していたトラックが事故に遭ってしまい、一つのドラム缶がボーリング場まで転がる。
漏れ出した血清が混ざったソフトクリームの元とビールを混ぜたアイスが出来上がり、若者四人が食べた事で超兵士となる。
なんだかキャプテン・アメリカっぽいけど、白黒画面では彼らはゾンビという風になり、カラー画面になると普通である。
この演出はなかなか効果的であり、ゾンビと普通の人間との描写のギャップに面白さを出そうとしていました。
ただ、そのギャップの演出は本人たちが気づいてから効果が薄くなり、なんだか逆に憐れな印象を持ってしまいました。
もう少し効果的に白黒とカラーのギャップを使うと思っていたが、ワンパターンになってしまったのは本作の限界だったのだろうか。
それでも楽しそうな雰囲気を出しているだけでも、他の低予算ゾンビ映画よりはマシでした。
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