作品データ
公開年月 | 2024/10/25 |
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ジャンル | アクション/SF |
原作 | デヴィッド・ミッチェリニー、トッド・マクファーレン 『ヴェノム』 |
監督 | ケリー・マーセル |
脚本 | ケリー・マーセル |
製作 | アヴィ・アラッド、マット・トルマック、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入Blu-ray |
あらすじ
ジャーナリストのエディ・ブロックは地球外生命体シンビオートが寄生して誕生したヴェノムとともに強敵カーネイジを倒して世界の危機を救った。
しかし、その戦いの結果、政府機関から追われる身となったエディとヴェノムは、メキシコで逃亡生活を送る事になる。
そんな彼らの前にシンビオートの創造主で、宇宙の果てに封じられた邪神ヌルがヴェノムの持つあるモノを狙ってシンビオートハンターのゼノファージを送り込むのだった。
登場人物&出演者

近年の出演作に『ハボック』、『ザ・バイクライダーズ』などがあります。
主人公。ヴェノムの宿主でジャーナリスト。メキシコで逃亡生活を送るも別の世界に一時転送されていた。
元の世界に戻るとヌルが送り出したゼノファージの襲撃を受けて、再び逃亡する生活になる。
エディを生き返らせたコーデックスがヌルの解放の鍵で、ゼノファージたちから狙われる。
道中にマーティンたちに出会い同行し、ストリックランドに捕まるも仲間たちと共闘する。
最後はヴェノムが自己犠牲でゼノファージと消え去り、自由の女神を見て目的を果たした。

代表作に『トランストリップ』、『マレフィセント』シリーズなどがあります。
エリア51で働く科学者。子供の頃に兄と落雷にあって左半身に雷紋が刻まれ、今でもトラウマとなっている。
シンビオートをゲストとして考えており、唯一の宿主となったマリガンから話を聞いていた。
ストリックランドの部下がゼノファージに殺され、サンプルを持ち帰るように言ってしまう。
ゼノファージの襲撃を受けて紫のシンビオートと融合し、エディたちと共闘をしていく。
最後はアゴニーとなってセイディを助け出し、融合したおかげで雷紋が消えて驚いていた。

代表作に『恋人を取り戻すには』、『チェンジリング/ニューヨークの寓話』などがあります。
エリア51にてレックスの下で働く科学者。お婆ちゃんが作ったクリスマスツリーのブローチをつける。
テディと同じくシンビオートをゲストのように扱い、マリガンの様子を観察して管理する。
ストリックランドの部下が殺され、慈悲のないテディの言葉に少し戸惑いを覚えてしまう。
弱っていくシンビオートを見て同情し、エディたちを助けるべくラッシャーとなって助ける。
最後はラッシャーがゼノファージに粉砕され、アゴニーとなったテディに助けられた。

近年の出演作に『ナイアド/その決意は海を越える』、『キングスマン:ノー・ウェイ・ホーム』などがあります。
エイリアン愛好家のヒッピー。全貯金を叩いて車を購入してアメリカ全国を家族とエイリアンを探す。
エリア51近くまで走り、バラバラになって降るゼノファージの肉片に気づかず通り過ぎる。
自然食を大切にして夫婦ともに子供に押し付けるが、それを受け入れられていないと知らず。
エディとラスベガスで別れると、目的地であるエリア51まで家族とともに侵入に成功する。
最後はゼノファージとの戦いを目の当たりにして、念願が叶って家族と脱出を果たした。

代表作に『クン・パオ!燃えよ鉄拳』、『ヴェノム』シリーズなどがあります。
エディが行き着けだったコンビニエンスストアの店主。たまたまラスベガスのカジノで遊んでいた。
なぜか大当たりをしてしまい、カジノホテルにおいて最上階のスイートルームを手にした。
たまたま来ていたエディたちを見て再会に喜び、彼らを最上階のスイートルームに招待した。
なぜかテンションが上がってヴェノムとのダンスをするが、そのせいで居場所がバレる。
最後は突入したストリックランドの部隊に抵抗できず、連れ去られるエディを見送っていた。

近年の出演作に『ブリッツ/ロンドン大空襲』、『ヤング・ウーマン・アンド・シー』などがあります。
ニューヨーク市警の元刑事。カーネイジのパートナーであるフランシスとの戦いで表向きは死亡している。
実際はアメリカ軍に回収されており、シンビオートを宿していて適合した事で研究対象に。
ゼノファージが迫っている事を知っていて、テディやストリックランドに事情を話していた。
完全体となってテディたちにヴェノムの真実を話すと、コーデックスが鍵だと説明をした。
最後はゼノファージの襲撃からエディたちを守るが、結局はあっさりと粉々にされてしまう。

近年の出演作に『ブリジット・ジョーンズの日記/サイテー最高な私の今』、『ポッド・ジェネレーション』などがあります。
アメリカ軍の兵士。世界中で散らばっているシンビオートの捕獲を指揮し、その対処方法を知っている。
エリア51でシンビオートの研究をしており、宿主となったマリガン刑事から話を聞いた。
ヴェノムを捕獲するべく居場所を突き止めて追うが、ゼノファージの襲撃で部下を失った。
エディを殺害しようとしてゼノファージが襲撃し、セイディの言葉で間違いを指摘される。
最後はヴェノムの自己犠牲を手伝い、ゼノファージたちを一掃するべく手榴弾で自爆した。

近年の出演作に『THE BATMAN/ザ・バットマン』、『ロング・ショット/僕と彼女のありえない恋』などがあります。
ヴェノムなどのシンビオートを造った創造主。長らく宇宙の果てにある闇に封印されるも脱出の糸口を見つける。
ヴェノムがエディを生き返らせた時に形成したコーデックスを狙い、解放しようと考える。
ゼノファージたちを掻き立ててエディとヴェノムを捕まえるべく、一体だけを送り込んだ。
エディを含めたヴェノムたちシンビオート軍団の戦いに数体を送り込み、決着つける事に。
最後はヴェノムによる自己犠牲のせいでコーデックスが失われ、再び闇へと封印されていた。
感想
[個人的な評価]
本作は『ヴェノム』シリーズにおける3作目で完結編となります。
この作品は『ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース』にて5作目となります。
『ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース』にて、唯一の成功シリーズとなっているが完結編となる。
本来ならスパイダーマンと共演するはずだったが、ソニー側が難色を示した為に結局は実現できなかった。
なので、結果的にヴェノム単体の作品となってしまっているが、さすがに成功しているシリーズとあって完結できたと言える。
しかし、本作には大きな問題があって、まずは登場人物がすべて説明不足で取って付けたような印象しか残らない。
ヴェノムたちを追う兵士や研究する科学者たちについても、いきなり出てきて我が物顔で語るので違和感しかなかった。
やはり、これはスパイダーマンが登場できなかったせいで脚本を変えただろうけど、あまりにも歪な印象を持ってしまった。
全体的に場当たり的な展開で主人公のエディとヴェノムについても、単なる逃亡劇だけになってしまっている。
これが宇宙を巻き込んだ邪神ヌルの復活として考えると、アンバランスすぎて上手く噛み合っていなかった。
一作目の『ヴェノム』はあくまでストリートレベルだったから良かったが、このスケールが宇宙になると明らかにムリがある。
前作の『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』も実際に思っていたほどじゃなかったので、順当に劣化していると言える。
ここで完結編に持っていたのは正解であり、これ以上続くとシリーズとして悪い印象になってしまうだろうと言える。
終盤における最も盛り上がるはずのシンビオート軍団とゼノファージについても、これも伏線なしでいきなり始まるので今ひとつでした。
そもそも、シンビオートのバーゲンセールとなってしまい、ヴェノムの特別性が失われる場面にもなっている。
本作では多くの設定が一気に出てきてしまい、ちゃんと説明や消化できないまま終わってしまっているのが最大の失敗と言えるだろう。
最近のアメコミ映画は質が下がっている象徴の作品であり、一旦はストップして再構築した方がいいと感じる期待外れな内容でした。
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