【新感染/ファイナル・エクスプレス】VD-154

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作品データ

公開年月 2016/07/20
ジャンル ホラー/パニック
原作 なし
監督 ヨン・サンホ
脚本 パク・ジュスク、ジョースーク・パーク
製作 イ・ドンハ
製作国 韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

韓国の各地で謎のパンデミックが発生し、凶暴化した感染者が増殖する中、何も知らないソグと娘のスアンはソウル発プサン行きのKTXに乗り込む。
同じ列車には身重の和解女性と夫、高校球児たちが乗り合わせ、そこに感染者の女が紛れ込んで車内はパニックになる。
増殖していく感染者たちの襲撃から愛する娘を守るべく、ソグは他の乗客たちと必死に抵抗して生き残りをかけるのだった。

登場人物&出演者

ソグ(演:コン・ユ)

代表作に『トガニ/幼き瞳の告発』、『サスペクト/哀しき容疑者』などがあります。

主人公。ファンドマネージャーのチーム長。自分さえ良ければ他人はどうでもいい考え方。

妻のナヨンと離婚調停中で娘のスアンにお願いされ、仕方なく母親がいるプサンに行く。
感染者が列車内で発生すると、すぐに危険だと判断しスアンを連れて安全な車両に行く。
途中の駅でも感染者に襲われ、サンファたちと一緒にギリギリで列車に乗り込んでいた。
最後は感染するとソンギョンにスアンを頼み、思い出を巡らせて列車から飛び降りた。

スアン(演:キム・スアン)

代表作に『かくれんぼ』、『メモリーズ/追憶の剣』などがあります。

ソグの一人娘。父親が悪徳商売人と呼ばれる事に慣れている。別居する母親に会いたい。

感染者が列車内で発生すると、すぐに判断したソグに連れられて安全な車両へ避難した。
人を助けようする行為をソグに注意されるが、そのせいで母親と離婚したと主張した。
ソンギョンたちとトイレに立てこもると、ソグたちが助けに来て安全な車両へ向かう。
最後はソグが噛まれて号泣しながら別れを告げられ、ソンギョンと安全なプサンに着く。

ソンギョン(演:チョン・ユミ)

代表作に『甘い人生』、『トガニ/幼き瞳の告発』などがあります。

KTX101列車の乗客。妊娠中で夫のサンファが過剰に心配する言動に少しウンザリする。

感染者が列車内で発生すると、素早く判断したサンファによって安全な車両へ避難。
途中の駅で感染者に襲われ、スアンと婆さんを連れて列車に乗んでトイレに隠れた。
サンファと合流するも彼が噛まれ、足止めをした時に生まれる娘の名前を告げられた。
最後は噛まれたソグにスアンを頼まれ、安全なプサンのトンネルを抜けて保護された。

サンファ(演:マ・ドンソク)

代表作に『グッド・バッド・ウィアード』、『ダンシング・クィーン』などがあります。

KTX101列車の乗客。ソンギョンの夫。妊娠しているソンギョンを過剰なまでに心配する。

感染者が列車内で発生すると、逃げ出すもソグに見捨てられそうになって文句を言う。
途中の駅で感染者に襲わられるも足止めし、ソグとヨングクたちとギリギリ列車に乗る。
助けを求めるソンギョンたちを助けるべく、ソグとヨングクとともに突破して合流する。
最後は安全な車両の直前に噛まれ、娘の名前を口にして感染者を足止めして変異した。

ヨングク(演:チェ・ウシク)

代表作に『シークレット・ミッション』、『巨人』などがあります。

KTX101列車の乗客。野球部の男子学生。応援団長となったジニからアプローチされる。

感染者が列車内で発生すると、バットを手にして仲間たちと応戦して安全な車両に避難。
途中の駅で感染者たちを足止めし、ソグとサンファと違う車両にギリギリで乗り込む。
ジニがいる車両までソグとサンファたちと協力して突破し、なんとか合流を果たした。
最後は別の列車に乗る際にジニが感染し、絶望しながら変異した彼女に噛まれてしまう。

ジニ(演:アン・ソヒ)

代表作に『セシボン』などがあります。

KTX101列車の乗客。野球部の応援団長。野球部のヨングクに熱烈なアプローチをする。

感染者が列車内で発生すると、ヨングクたちが応戦してなんとか安全な車両へ避難する。
途中の駅で感染者がいると、列車に戻るがヨングクと逸れ、連絡を受けるが反対される。
合流しようとするヨングクたちを助けない為に生存者たちに口止めされてしまう。
最後は別の列車に乗る途中でヨンソクの身代わりになり、感染してヨングクを噛んだ。

ホームレスの男(演:チェ・グィファ)

代表作に『殺されたミンジュ』、『The NET/網に囚われた男』などがあります。

KTX101列車のトイレに隠れていた。感染者が広がっていると知ってトイレで怯えていた。

列車内に感染者が広がると、ソグたちと一緒になんとか安全な車両まで避難した。
ソグが途中で止まる駅で安全な場所を盗み聞きしていて、同じく助かろうとしていた。
すでに感染者がいて再び列車に乗り込み、安全な車両までなんとかついて行った。
最後はスアンとソギョンを助ける為に感染者を止めて、そのまま車両の下敷きになった。

ジョンギル(演:パク・ミョンシン)

代表作に『冬の小鳥』、『ポエトリー/アグネスの詩(うた)』などがあります。

KTX101列車の乗客。姉のインギルと一緒に乗っていて、ゆで卵を渡されて困っていた。

列車内に感染者が広がると、状況を見ながら他の乗客と一緒に安全な車両へ避難した。
途中の駅で感染者に襲われると、上手く逃げるが姉とはぐれて呆然としていた。
ソグたちが必死に突破したところを見ると、姉と目が合うも襲われて悲しんでいた。
最後は感染者の仲間入りした姉を見つけ、扉を勝手に開いて他の乗客を巻き込んで死

ヨンソク(演:キム・ウィソン)

代表作に『豚が井戸に落ちた日』、『W/君と僕の世界』などがあります。

KTX101列車の乗客。バス会社の常務。勉強して高い地位につく事が第一だと考えている。

誰よりも早く声をあげて運転士にプサンまで行くべきだと主張し、保身だけを考える。
途中の駅で降りるも危険で再び列車に戻るが、ソグたちの合流にいち早く反対する。
やって来たソグに殴られるが、感染の疑いがあるとして生存者たちを味方にしていた。
最後は添乗員やジニを身代わりにするが、噛まれて感染し、ソグによって始末された。

感想

[個人的な評価]

評価 :4/5。

本作は『カンヌ国際映画祭』にてミッドナイト・スクリーニング部門で特別招待されて上映されています。
他に『シッチェス・カタロニア国際映画祭』や『ファンタジア国際映画祭』で受賞やノミネートされています。
まず、韓国映画というのは当時、ラブロマンスやコメディなどのイメージが強く、ホラー映画どころかゾンビ映画は未知数でした。
しかし、高いクオリティを持つ韓国映画だからこそ作れるゾンビ映画になりました。
王道のゾンビ映画というより、超大作となった『ワールド・ウォーZ』のような大群で全力疾走する感染者に襲われるパターンを選択した大胆な展開でした。
本作はゾンビ映画というよりは、感染系ホラー映画の性質に近いと思います。
ただ、そんな事は些細な違いであり、この作品の良さは人間ドラマにあります。
とにかく、序盤での主人公は他人がどうなろうと関係なく、あくまで自分と娘の事しか考えていません。
ですが、物語が進むにつれ、協力して感染者たちを倒し、娘たちを助けていく中で良い心に目覚めていきます。
主人公が成長して人を思いやる感情が芽生え、逆に自分と似たような男の行動に嫌悪感を抱く辺りも上手いと思いました。
そして、中盤辺りまで本作を支えたのはマ・ドンソクの存在だろう。
この作品で主人公よりも主人公らしい行動をして、強面ながら妻や子供を守る姿に誰もが納得するぐらいの頼れる人物でした。
感染者が襲ってくる恐怖もしっかりと描いていて、そこに人間の醜い争いもあるが、ちゃんとバランスを考えた構成は飽きないです。
「泣けるゾンビ映画」と言ってもいいぐらいドラマが上手く、何より韓国人のストレートに表現する感情の相性が抜群でした。
あとは邦題のセンスがあまりに酷く、そこだけはとても残念だったと思います。

コメント

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