作品データ
あらすじ
本町中学校に通う坂本みゆきが保健室で佐伯先生に傷の手当てを受けている時、一週間前、行方不明になった水谷幸枝がトイレで見つかった。
しかし、以前の幸枝と違い友達の不幸を次々と予言し現実になっていた。
みゆきと佐伯先生は幸枝に誘われて廃校へ連れて行かれると、そこで8年前に起きた衝撃的な過去が三人の前で明らかになるのだった。
登場人物&出演者
・佐伯先生(演:青木裕子)
代表作に『トイレの花子さん/恐怖校舎』などがあります。
本町中学校の保健室の先生。若くスタイル抜群な事から男子生徒に限らず、女子生徒から人気がある。
指をケガしたみゆきが勝手に治療していると、職員室から帰ってきてすぐに声をかけていた。
一週間行方不明になっていた幸枝が登校する姿を見て、不気味な視線を感じ取ってしまう。
身体検査の時に幸枝から人殺しだと言われてしまい、反論できず学校の間で話題となった。
最後は廃校にいたみゆきを見つけ、過去の過ちが償われ、外に出てみんなと笑っていた。
・坂本みゆき(演:岩田有里)
代表作に『愛の言霊』などがあります。
本町中学校の女子生徒。中学に入ってから他の小学校出身だった幸枝に声をかけられて仲良くしていた。
小学校からの親友である麻衣に声をかけられると、幸枝たちと距離を取ってしまう事になる。
幸枝から廃校について説明されて一緒に行くと言われるが、トンネルで何かを見て引き返す。
それ以降、落合美穂の霊に取り憑かれた状態となり、幸枝がみんなと廃校に行くと覚醒する。
最後は佐伯先生の過ちを落合美穂の霊が謝り、霊が抜け元に戻り、以前の生活を取り戻した。
・水谷幸枝(演:藤原まゆか)
代表作に『RAMPO』シリーズ、『嵐の季節/THE YOUNG BLOOD TYPHOON』などがあります。
本町中学校の女子生徒。違う小学校から中学校に来ていたが、一人だったみゆきに最初に声をかけていた。
八重子を加えて三人で仲良くしていると、父親がドイツで仕事をしてテレビ関係者と豪語。
廃校で何かを見てしまうと一週間ほど行方不明となり、トイレで見つかると別人に変貌する。
予知能力でクラスメイトのケガなどを予言するが、寛子から嘘つき呼ばわりされてしまう。
最後は廃校までみゆきを導いて、佐伯先生の過ちが解消され、みんなと仲良くなっていった。
・桑原麻衣(演:鈴木夕佳)
代表作に『トイレの花子さん』などがあります。
本町中学校の女子生徒。当初は別のグループで仲良くしていたが、親友だったみゆきを引き込んでいた。
以前から幸枝について不気味なイメージを持っていて、みゆきを助ける意味で引き抜いた。
みゆきと仲良くしていると、行方不明だった幸枝が帰ってきて不気味さが増したと感じる。
呆然とするようになったみゆきに声をかけると、実はサッカー部の先輩が好きだと話した。
最後は廃校でみゆきを置いてしまい、佐伯先生の過ちが解消され、外で合流して喜んでいた。
・木村八重子(演:岡本麻美)
代表作に『トイレの花子さん/恐怖校舎』などがあります。
本町中学校の女子生徒。中学に入ってからみゆきと幸枝とともに仲良しグループとしていつも一緒にいた。
みゆきが麻衣のグループになってから幸枝を二人でいて、彼女の虚言癖にずっと付き合う。
さすがにウソだと分かって写生の時にブチ切れると、幸枝がそこから一週間行方をくらます。
幸枝が戻って入院先にお見舞いへ行って、学校では状況をみんなから聞かされて答えた。
最後は廃校まで行くも逃げ出すが、佐伯先生の過ちが解消され、一緒にいて喜んでいた。
・芳山美香子(演:皆川香澄)
代表作に『トイレの花子さん/恐怖校舎』、『ブギーポップは笑わない』などがあります。
本町中学校の女子生徒。優等生タイプで先生から何度か頼られる。寛子たちのグループに所属している。
パソコンが得意で先生からデータの整理を頼まれ、しっかりとこなして職員室に届けていた。
立ち去ろうとしたところで先生たちの会話が聞こえ、幸枝が行方不明になった真相を知った。
教室に戻って幸枝と寛子が揉めていると、職員室で聞いた話しをみんなに言ってしまう。
最後は廃校まで行くも怖くなって逃げ出すが、佐伯先生たちが出てくると安心して喜んだ。
・岡本寛子(演:鈴木理恵)
本作が長編映画デビュー作となります。
本町中学校の女子生徒。幸枝とは小学生時代から知っている。虚言癖の彼女に対して厳しい態度を取る。
幸枝が行方不明になる前、写生でウソばっかり言っている事に対して見つけてキレていた。
その後、幸枝が行方不明になると友達から原因だと言われるが、まったく違うと弁明する。
人格が変わった幸枝にウソをついている事にまたキレるが、証拠を見せるとして廃校に行く。
最後はトイレの花子さんがいると思って逃げ出すが、佐伯先生たちが出てきて仲良くなる。
感想
[個人的な評価]
本作は「新・美少女ミステリー」というシリーズで1巻目となっています。
この作品は前作と同じキャストとスタッフで製作され、同じ舞台で物語が展開しています。
劇場公開されるような作品ではなく、全体的にテレビドラマのような印象を受けました。
演技のレベルがあまり高くないが、脚本が意外にもしっかりしているので後半はそこまで気にはならなかったです。
あくまでテレビドラマの域の出ない程度の世界観であり、当然ながら「トイレの花子さん」は直接出てくるワケじゃないです。
ただ、当時の都市伝説から今回起きた事についての繋がりを感じさせる程度になっていて、それが本当に「トイレの花子さん」なのか謎のまま終わっています。
70分程度しかない尺でもしっかりとドラマを描いていて、何を伝えたいのか整理されているからラストでは尻窄みにならずちゃんと完走していました。
同じく「トイレの花子さん」ではおかもとまりが主演した『ビギニング オブ トイレの花子さん/イジメから始まる物語』があまりにも酷かったせいかよく感じてしまった。
それぐらい個人的にその作品に苛立ちと怒りを覚えたが、本作は青春する中学生と過去にあった出来事を上手くリンクさせていました。
しかしながら、前述したように全体的な演技のレベルが低いせいで物語を盛り上げる事ができず、ちゃんと演技ができる役者ならもっと面白くできたはず。
長らく「トイレの花子さん」シリーズを鑑賞してきたが、直接出てくる作品では失笑を買うようなコントになってしまう。
逆に「トイレの花子さん」の存在を感じさせるだけの作品だと、別物というぐらいにパンチが非常に弱く感じるところがあります。
本作は後者となって演技レベルとパンチが効いていないが、駄作というほどじゃないので、少しだけ救われた感じになりました。
第2弾も似たような内容になっているだろうから、あとは演技レベルがもう少し上がってくれたら面白いと思えるかもしれない。
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