作品データ
あらすじ
アメフト部員を襲う仮面の殺人鬼の噂がオズボーン高校の間で広がっていた。
ハワイから転校した間もないマカニは、事件のせいでゲイだと暴露されたアメフト部員に過去の自分を重ねていた。
マカニは逮捕された経歴を持ち、名前を母親の旧姓に変えて新たな人生をスタートするも殺人鬼に狙われてしまうのだった。
登場人物&出演者
・マカニ・ヤング(演:シドニー・パーク)
代表作に『7 WISH/セブン・ウィッシュ』、『モキシー/私たちのムーブメント』などがあります。
主人公。2年生の時にハワイの高校から転向してきた。仲良しグループの中で他人を思いやる気持ちを持つ。
過去に先輩からの洗礼を受けた際に、親友を火の中に押して逮捕された経歴を持っている。
以前の自分を忘れる為に転向してきたが、マスクの殺人鬼に素性がバレてなぜか狙われてしまう。
仲良しグループに自分が過去に逮捕されたと告白するが、オリーと付き合っている事は言わず。
最後はザックを助ける為に行くが、犯人は彼だと分かって、挑発されて殺しても無罪となった。
・オリー(演:テオドール・ペルラン)
代表作に『インフィニティ』、『17歳の瞳に映る世界』などがあります。
ヒロイン。両親が過去に事故死している。兄は副保安官。過去に問題を起こした事から学校ではソシオパスと呼ばれる。
アレックスから問題児だと言われているが、特に否定する事なく常に一人で行動をしている。
実際はマカニと付き合っていて、周りには言わずにいたが、彼女の素性を調べて知っていた。
マカニや周囲から殺人鬼だと疑われ、一度は逮捕されるも証拠不十分で釈放されてマカニと合流。
最後は犯人だったザックに腹部を刺されるが、マカニを支援して彼を倒させ、無事に卒業した。
・アレックス(演:アスジャ・クーパー)
代表作に『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』、『ブラック・アズ・ナイト』などがあります。
マカニを含めた仲良しグループの黒人女性。将来は音楽大学への入学を希望する。オリーを殺人鬼として疑っている。
アメフト部から白い目で見られるケイレブを受け入れたマカニたちと違い、否定的な態度を取る。
ザックが開いた秘密暴露パーティでロドリゴと両想いだと発覚するが、彼が殺されて悲しんだ。
オリーが犯人だと決めつけていて、常に彼をかばっていたマカニに対しても暴言を吐いていた。
最後はマカニの告白を聞いて仲直りして、希望していた音楽大学への合格を受けて喜んでいた。
・ダービー(演:ジェシー・ラトゥーレット)
代表作に『ある少年の告白』、『ディープ・コンタクト』などがあります。
マカニを含めた仲良しグループの性同一性障害を持つ白人。女性の体を持ちながら男性として振る舞っている。
将来はNASAに入るほどの秀才であるが、学校でははみ出し者として寄せ集めのグループにいる。
ゲイだと発覚したケイレブに対して親近感を持ち、嫌われていた彼をグループに出迎えていた。
ザックが真犯人としてマカニに殺されるが、NASAに採用されてみんなと一緒に喜んでいた。
最後はマカニの告白を聞いて彼女を認めると、新たな仲良しグループとして再スタートした。
・ロドリゴ(演:ディエゴ・ジョセフ)
代表作に『キングのメッセージ』、『ワイルド・ウエスト/復讐のバラード』などがあります。
マカニを含めた仲良しグループのラテン系男性。殺されたアメフトの部員にイジメられていた経験を持つ。
色々と知識を持っていて、何かと解説をしていくが、鎮痛剤を常用して気持ちを落ち着かせる。
実は仲良しグループのアレックスを以前から片思いしていて、すでにマカニにはバレていた。
ザックの秘密暴露パーティに参加すると、アレックスと両想いだと発覚して気持ちが爆発する。
最後はマスクの殺人鬼に予告され、逃げ回っていたが捕まり、喉を切り裂かれて死亡した。
・ザック・サンドフォード(演:デール・ウィブリー)
代表作に『クリスマスは家族で』、『Dance Together』などがあります。
マカニを含めた仲良しグループの白人男性。父親が大地主で周囲の土地を買っているせいで批判的な目で見られる。
父親に対して嫌悪感を持っていて、反抗的な態度を示しながら好き勝手をやろうとしている。
殺人鬼だと疑われた事から秘密暴露パーティを開くが、ロドリゴが殺されて意気消沈していた。
その正体こそ殺人鬼であり、父親のせいで白い目で見られ、全員の秘密を暴露して殺害を目論む。
最後は父親を殺害してマカニのせいにしようとするが、反撃を食らって逆に殺されてしまう。
・ケイレブ(演:バークリー・ダフィールド)
代表作に『ウォークラフト』、『ザ・ミラクル・シーズン』などがあります。
アメフト部の選手。選手として有望であるが、チームメイトが何者かに殺害され、ゲイだと暴露されてしまう。
周囲から白い目で見られるようになり、チームメイトから冷遇されるとマカニたちと仲良くなる。
釈放されたオリーから逃げていたマカニに遭遇すると、背後から殺人鬼に刺されて倒れてしまう。
腹部を刺されて重傷を負っていたが、命に別状がなく入院して回復すると、再びアメフトをする。
最後はマカニたちと仲良くなって、アメフト選手としてコロラド大学への合格を決めていた。
・サンドフォード氏(演:ウィリアム・マクドナルド)
代表作に『AVAエイリアンVSエイリアン/インベージョン』、『コールド・ブラッド』などがあります。
ザックの父親。地元で有力な大地主。周辺の土地を買い漁っていて、次の選挙に出馬する予定となっている。
地元の名士という立場を自負しているが、実際は地元の人間から嫌われる存在となっている。
保安官事務所で事情聴取を聞かれる前に息子を金で釈放させ、不甲斐ない姿に呆れていた。
次の選挙で勝ちたい気持ちが先行していて、息子が名声を落とそうとする行動を注意していた。
最後はイベントを開催するが、ブチ切れた息子が台無しにすると、あっさりと殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はステファニー・パーキンズの小説を実写映画化しています。
いわゆるティーンホラー、学園シリアルキラーが登場するジャンルの作品と言えます。
同系統には『スクリーム』や『ラストサマー』などがあって、主人公は必ず高校生か大学生になります。
本作でも高校が舞台となって殺人鬼が登場するが、共通してそれぞれが持っている秘密が暴かれた上で殺害されるパターンです。
こういう作品では一定のルールがあって、それに従って次の犠牲者が出てきて、主人公たちが対抗して殺人鬼を返り討ちにする事が多いです。
本作でも殺人鬼は殺す相手の秘密を暴いて、そっくりのマスクを付けて逃げ回る相手を確実に仕留めていく。
ただ、これはあくまで脇役にしか通じない手段で、なぜか主人公が相手になるとすべての能力が都合良く封じられて返り討ちに遭ってしまう。
本作は必死に犯人が誰を予想させない為にミスリードを誘っているが、結局は主要人物の中にいたという驚きもない展開でした。
しかも、殺人の動機があまりに弱くて、長年計画していたワリにラストで主人公を追い込むツメの甘さがありすぎて説得力に欠けました。
そう考えると、ちゃんと設定や殺人鬼の動機が練られた『スクリーム』や『ラストサマー』が如何に面白いか再認識させられます。
何より主人公の過去と殺人鬼の間に因果関係がなく、肝心の殺されていく理由がほぼないから予想もクソもない。
本作を手掛けた方々には『スクリーム』や『ラストサマー』をもう一度鑑賞してもらい、自分たちに何が足りなかったのか分かって欲しいです。
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