作品データ
あらすじ
1956年、フランスで起こった神父殺人事件をきっかけに世界に悪が蔓延する。
ある特殊な能力を持つシスターのアイリーンは、教会の要請を受けて事件の調査に乗り出す。
人々を救う為なら自らのいの意図を顧みず祈りを捧げるアイリーンは、ついに悪の元凶である恐怖のシスター・ヴァラクと対峙するのだった。
登場人物&出演者
・シスター・アイリーン(演:タイッサ・ファーミガ)
近年の出演作に『ずっとお城で暮らしてる』、『運び屋』などがあります。
主人公。霊能力を持つ。過去にバーク神父とともにヴァラクを倒し、現在は過去を隠して修道院で暮らす。
枢機卿からヴァラクの復活を聞かされると、一度は断るも結局は引き受けてデブラと旅立つ。
死んだ神父の教会でフレンチーが取り憑かれていると知り、デブラに事情を話して対応する。
ヴァラクを見たせいで倒れるも復活し、聖遺物がある女子寄宿学校へデブラと一緒に行く。
最後は信仰パワーによって力が増したヴァラクを倒し、モリースを救い出して使命を果たす。
・シスター・デブラ(演:ストーム・リード)
近年の出演作に『search/#サーチ2』、『ワイルド・ロード』などがあります。
アイリーンがいる修道院のシスター。ミシシッピー出身で白人に家を焼かれ、父親に修道院へ入れられた。
神に対する信仰心がなく、平然とルールを破る問題児として修道長から目をつけられている。
ヨーロッパ各地で異変が起き、ヴァラクが復活したとして出向くアイリーンの相棒となる。
アイリーンがヴァラクを見たせいで倒れるが、すぐに見つけて介抱して女子寄宿学校に行く。
最後は力を手にしたヴァラクに追い詰められるが、信仰パワーで打ち破って生還を果たした。
・ソフィー(演:ケイトリン・ローズ・ダウニー)
代表作に『ザ・プリンセス』などがあります。
女子寄宿学校の女子生徒。母親のケイトが教師を務めている。使用人であるフレンチーと親しくする。
そのせいでイジメっ子グループに目をつけられ、何かと絡んでくるもフレンチーが助ける。
イジメっ子のイタズラで立入禁止の礼拝堂に閉じ込められ、フレンチーにまた助けられた。
聖遺物を手にして奪おうとする怪物化モリースから逃げ出し、追いかけたアイリーンに渡す。
最後はアイリーンの信仰パワーでヴァラクが倒され、元に戻ったモリースと再び仲良くなる。
・ケイト(演:アナ・ポップルウェル)
代表作に『リトル・ヴァンパイア』、『ナルニア国物語』シリーズなどがあります。
女子寄宿学校の先生。夫がおらず娘のソフィーと暮らしている。娘がイジメっ子に狙われていると知らず。
使用人として働くフレンチーに気が合って、娘も仲良くしている事から親しくしている。
フレンチーが娘を礼拝堂から助けられ、迎えに来ると立入禁止になっている理由を話した。
アイリーンたちが来ると怪物化したモリースに襲われ、聖遺物を手にして生徒たちを守る。
最後はヤギの怪物に追われるもアイリーンがヴァラクを倒し、元に戻ったモリースと戻った。
・フレンチー/モリース・テリオー(演:ジョナ・ブロケ)
代表作に『ラストミッション』、『燃える剣』などがあります。
フランスのとある女子寄宿学校で使用人として働く。過去にヴァラクの退治にアイリーンを助け出した。
その時にヴァラクが憑依した状態になり、ヨーロッパ各地を転々としながら殺戮を繰り返す。
先生のケイトとその娘のソフィーと仲良くなり、何度かイジメっ子グループから助けている。
ついに正体がアイリーンに正体がバレて、探し求めていた修道女の目を奪おうと動き出した。
最後はヴァラクが力を手にするが、アイリーンの信仰パワーで浄化され救われる事になる。
・ヴァラク(演:ボニー・アーロンズ)
代表作に『スペル』、『死霊館』シリーズなどがあります。
悪魔の尼僧。地獄の公爵。蛇たちの首領。修道院になる前の城で公爵により召喚された悪魔。
アイリーンとバーク神父によって倒されたが、実はフレンチーに憑依して各地で暴れていた。
世界各地で神父や修道女を殺害し、先生のケイトや娘のソフィーがいる寄宿学校に来ていた。
聖遺物を手にする為にモリースを操り、アイリーンから奪い去って強大な力を手に入れた。
最後はアイリーンの信仰パワーとワインでモリースとヤギが倒され、浄化されて消滅をした。
感想
[個人的な評価]
本作は『死霊館ユニバース』の6作目で、『死霊館のシスター』の続編となります。
この作品は『ラ・ヨローナ/泣く女』や『死霊館/悪魔のせいなら、無罪。』で知られるマイケル・チャベスが監督を務めています。
ハッキリ言って、前作はそこまで圧倒的な面白さがなく、いくら「死霊館ユニバース」のスピンオフと言っても雰囲気がまったく違う。
1作目は前半はホラーっぽい演出があって、後半は完全にモンスター映画という2つの側面を持っていました。
従来のお祈りしながら悪魔を倒していく中で、そういった「死霊館」らしい雰囲気も少しだけありました。
何より面白いのは前作のヒロインで今回は主人公となったアイリーンで、演じているタイッサ・ファーミガがとても良い。
本家の「死霊館」では霊能者を姉のヴェラ・ファーミガが演じている事から、本物の姉妹で何かの繋がりを感じさせる。
ここら辺はキャスティングに面白さがあるし、タイッサ・ファーミガはとても美人で画面に映っているだけでも十分でした。
今回は相棒にストーム・リードが参戦しているが、こちらはキャラクターとして中途半端になったとしか言えません。
当初は問題児として何かやると思ったら、後半ではただ振り回されるだけでキャラクターとしての個性が生かされていなかった。
ラストボスとなるヴァラクに関しても最初から物理攻撃を行っていくのはいいが、あまりにも回りくどい感じで少し微妙でした。
前作からある演出はいいと思うが、本作における新しい視点は特になく、あくまで前作に残された宿題を片付けただけだと感じました。
続編としては「死霊館ユニバース」という泊があるからこそ注目されるが、単体の作品としてはパワー不足が否めなかったです。
それにラストの信仰パワーが発揮されるシーンの伏線が弱すぎて、あまりにも唐突な感じで本作を象徴していると感じました。
多分、もう3作目を作る事がないだろうから、本家の方を続けて欲しいところだが、さすがにこちらもマンネリ化しているから微妙かもしれない。
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