【隣のゾンビ/The Neighbor Zombie】RE-3527

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洋画

作品データ

公開年月 2010/10/23
ジャンル ホラー/コメディ
原作 なし
監督 リュ・フン、オ・ヨンドウ、ホン・ヨングン、チャン・ユンジョン
脚本 リュ・フン、オ・ヨンドウ、ホン・ヨングン、チャン・ユンジョン
製作 チョイ・ウンファ
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

2010年、全世界に広がった「ゾンビウイルス」がソウル全域で発生し、政府は直ちに戒厳令を宣言して感染者を排除していた。
一方、市民たちはゾンビに感染する危険を押し切って、彼らを隠して食べさせ、ただ共に生き残る為にあらゆる知恵を絞る。
ゾンビを匿う市民たちにとって、彼らは除去対象である前に、元々愛した人たちとして政府の目から逃れるのだった。

登場人物&出演者

第1話「すきま」

オモチャマニア(演:ホン・ヨングン)

代表作に『エイリアン・ビキニの侵略』、『メイドロイド/日本製人造家政婦』などがあります。

フィギュアを作るのが生き甲斐のオタク。外の世界とは関係なくたくさんの自作フィギュアに囲まれている。

新しいフィギュアの製作中に誤ってカッターで指を切ってしまい、大量の血を流してしまう。
ベッドの下に落ちたカッターを拾おうとして、右手が暴走して噛まれたような傷跡が増える。
外へ出ようとしても体が拒絶し、ついには右足が千切れるも痛みよりも食欲を刺激された。
最後は右手まで食べようとしたところで、小包を持ってきた配達人がやって来て襲った。

第2話「逃げよう」

(演:ペ・ヨングン)

代表作に『プンサンケ』、『移ろう季節の中で』などがあります。

カップルの男。半分ゾンビ化している状態だが、恋人には手を出さずにギリギリのところで粘っている。

友人が治療薬を持ってくると期待し、自分を抑えられなくなっていく状況が分かっている。
もうすぐ治療薬が来ると思って電話をかけたが、友人が軍隊に見つかって射殺され絶望する。
恋人に危険が及ぶ前に追い出そうとしたが、自分の手を噛んで感染して一心同体となった。
最後は食料が底をつき逃げるしかない事になり、結婚を約束したが外に出て軍人に殺された。

(演:ハ・ウンジョン)

代表作に『エイリアン・ビキニの侵略』、『探偵ヨンゴン/義手の銃を持つ男』などがあります。

カップルの女。ゾンビ化が進行する恋人を介護している。襲ってこない恋人をいつまでも信じている。

治療薬さえ手に入れば元に戻ると希望を持っていて、その為に絶対離れないと覚悟を決める。
恋人の友人が軍人に殺され、治療薬が手に入らなくなると、一心同体になるべく自ら感染。
ゾンビ化する厳しさを知って死を選ぼうとするが、恋人の言葉で立ち止まって逃亡を選択。
最後は二人で計画を練って変装し、逃げた先で結婚を約束して外に出ると軍人に殺された。

第3話「骨を削る愛」

(演:イム・ジョンソン)

代表作に『ゴーゴー70』、『ファイヤー・ブラスト/恋に落ちた消防士』などがあります。

ゾンビになった母親と隠れてアパートに住んでいる。自らの左手の指を犠牲にして母親に肉と血を与えていた。

いつも通りに指を切って母親に与えて、食後に眠らせてケガした部分を縫合して眺めていた。
警察官が調査に来て誤魔化そうとしたが、母親の物音に気付かれて仕方なく背後から倒した。
また母親に自分の指を切ろうとするが、目覚めた警察官に正気を疑われて彼をエサにする。
最後は母親が襲って首を噛み切られ、感染し母親が射殺されると知って警察官に始末された。

警察官(演:ノ・ジェファン)

代表作に『GP506』などがあります。

政府の要請で蔓延っているゾンビを実力行使で始末する。外で逃げていたゾンビを追いかけてチームで倒す。

娘のアパートを訪れて調査しようとして、誰もいないと言われて引き返そうとしていた。
物音を聞いて中に入ると、ゾンビ化した娘の母親に驚いて背後から彼女に殴られて倒れた。
娘に異常な行動だと吐き捨てるが、母親の為に指を切り落とされてエサにされてしまう。
最後は暴走した母親を射殺し、娘も始末するが、自身は感染するも気にせず外へ出た。

第4話「ワクチンの時代」

女隊員(演:イ・ジュヨン)

代表作に『ザ・キング』、『恋のトリセツ/フンナムとジョンウムの恋愛日誌』などがあります。

疾病統制局探索隊の新人隊員。統制区でゾンビの始末をしていたが、本隊長たちとビルの屋上まで追い詰められる。

屋上にいたゾンビに男隊員が襲われると、銃で始末しようとして本隊長に止められていた。
男隊員に怒られると、医師団の一人を見つけて防毒マスクの男を二人で取り押さえた。
未登録のワクチンを男隊員が横領しようとして止めると、防毒マスクの男に助けられていた。
最後はゾンビ化するもワクチンで治療し、警察から防毒マスクの男を聞かれてもシラを切る。

男隊員(演:キム・ヒョンテ)

代表作に『極楽島殺人事件』、『バトル・オーシャン/海上決戦』などがあります。

疾病統制局探索隊のベテラン隊員。統制区でゾンビの始末をしていたが、本隊長たちとビルの屋上まで追い詰められる。

油断していたところでゾンビに襲いかかられ、本隊長が素手でなんとか倒して助かっていた。
女隊員に銃を向けられた事にブチ切れるが、本隊長の言葉でなんとか落ち着いていた。
防毒マスクの男を倒し、彼が持つ未登録のワクチンを見て、娘たちの為に横領を考える。
最後は止めようとした女隊員を殺そうとしたが、反撃した防毒マスクの男によって殺された。

本隊長(演:キム・ヒチャン)

代表作に『起爆』、『大人図鑑』などがあります。

疾病統制局探索隊の隊長。統制区でゾンビの始末をしていたが、隊員たちとビルの屋上まで追い詰められる。

屋上にもゾンビがいて男隊員を襲い、銃を向けていた女隊員を止めて素手だけで解決した。
医師団の一人を見つけ、何があったのか事情を聞いていて、ヘリで脱出する事を話していた。
殺人鬼はワクチンによってゾンビハイになり、銃がない状態で格闘戦を挑むも圧倒される。
最後は逮捕すると言いながら一方的にボコボコにされ、ゾンビたちのエサにされてしまう。

ゾンビハイの殺人鬼(演:イ・ハンソル)

代表作に『風のファイター』、『無影剣/SHADOWLESS SWORD』などがあります。

白衣を着て防毒マスクの男に追われていた。医師団の一人だと隊長に言われて怯えながら話していた。

統制区での活動が危険だと本隊長に言われ、パニック状態から急に冷静になって話しを聞く。
ワクチンを打ってパワーアップを果たし、実際は医師団を殺した者だと正体を暴いた。
本隊長を一方的に倒してゾンビのエサにし、ワクチンを女隊員から奪い取ろうとした。
最後は防毒マスクの男と戦い、女隊員のサポートでヒモで首を締められて絶命した。

防毒マスクの男(演:パク・ヨンソ)

代表作に『覆面ダルホ』、『彼とわたしの漂流日記』などがあります。

防毒マスクを被っている正体不明の男。ゾンビハイの殺人鬼と未登録のワクチンを取り合っていた。

疾病統制局探索隊が屋上で待機していると、音に気付かれて争っていたところで倒された。
隊員たちに見張られ、未登録のワクチンを見つけられて危険を感じ取るも動けずにいた。
男隊員に女隊員が殺されそうになって彼を倒し、ゾンビの群れが来ると彼らをおびき出した。
最後はゾンビハイの殺人鬼と対決し、女隊員の助けで倒して、そのまま立ち去っていく。

第5話「その後…ごめんなさい」

ペ・ヨングン(演:ペ・ヨングン)

以前はゾンビであったが、治療によって人間に戻っている。社会復帰しようと会社の面接を受けまくっている。

ゾンビになる前はブリンデル製薬会社の海外営業チーム長を勤めるが、意味をなさない。
今ではゾンビになった時に人を食べた記憶が悪夢となり、常に聖書の言葉で罪を意識する。
両親を殺された女に何度も刺され、ついに殺されるところで泥棒が乱入して一時的に助かる。
最後は女を助ける為に泥棒の銃弾を体で防ぎ、ついでに倒して、そのまま絶命を果たす。

復讐する女(演:ソ・ユナ)

代表作に『顔のない女』、『君の結婚式』などがあります。

ペ・ヨングンが住むボロアパートの入口に立っていた女。その正体は両親を殺されて復讐心に燃えている。

長年に渡ってペ・ヨングンを探し出し、両親が殺された日に彼を殺そうと決めていた。
最初は左腕を刺し、次は宅配便と装って右足を刺し、家で待機して包丁で殺そうとした。
泥棒がやって来たせいで中断されるが、ペ・ヨングンへの憎悪が爆発して完全に無視する。
最後は泥棒の銃弾をペ・ヨングンが盾になって助けられ、復讐が遂げられず茫然とした。

泥棒(演:ホ・ソングァン)

代表作に『人喰猪、公民館襲撃す!』、『ハロー!?ゴースト』などがあります。

ペ・ヨングンが暮らす地域に出没する泥棒。拳銃とマシンガンを持ち、テンガロンハットとマスクで口元を隠す。

ペ・ヨングンと復讐したい女が硬直状態の時に入り、二人を脅迫して殺そうとしていた。
復讐する女の狂気じみたい言葉に触発され、自身も元ゾンビで家族を殺されたと話す。
ペ・ヨングンに仲間となるように銃を渡し、復讐する女を殺して生き延びる事を選択させる。
最後はペ・ヨングンが盾になって銃弾を受け止め、倒れるついでに彼の銃撃で倒された。

第6話「ペインキラー」

作家(演:リュ・フン)

代表作に『シークレットラブ/蜜愛』、『シークレットラブ』などがあります。

「文学賞締め切り部門大賞」に応募する為の作品を書いている。外界と遮断した密室で二台のパソコンを使う。

次々と文字を書き起こして、全部で6話からなるオムニバスの作品を書き上げようとする。
頭が痛くなると錠剤を水なしで飲み込み、トイレはペットボトルで済まして時間を節約する。
一度は手が止まってしまうが、文字が頭の中に入り込む事でラストスパートで完成する。
最後は部屋に入り込んできた特攻隊に見つかり、時間切れとともに頭を撃ち抜かれて死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は韓国の4人の若手クリエイターによるオムニバス形式の作品となります。
この作品は『第13回プチョン国際ファンタスティック映画祭』にて観客賞を受賞しています。
オムニバス形式の作品というのは、一つのテーマで短編映画を集めたような内容と言える。
なので、本作はゾンビ映画をベースにしているが、あくまでパンデミックが起きた後の物語となっています。
4人の監督によってそれぞれの短編映画が作られているが、残念ながら横の繋がりというのはほぼ皆無でした。
これで何かの関係性があるならば、もっと盛り上がったと思うが、本作は独立した作品としても悪くない印象を持ちました。
短いからこそ余計な情報を入れる事なく、素直に伝えたい事をストレートにやってくれているのはとても良いと思います。
ただ、ドラマを展開していくのはいいけど、時間がなくて強引に終わってしまう作品も多くて少し残念でした。
この世界観ならば、一本の映画として作った方が絶対に面白いと思わせる可能性のある作品だと感じました。
どうしてもオムニバス形式にする必要性がなく、しっかりと世界観や設定を考えているから、ちょっともったいない気がしました。
最終話でそれぞれが一人の作家によって作られたオチはいいが、どうせなら横の繋がりを意識した方が良かったじゃないかと思いました。
あと、登場人物の情報があまりにもなくて、それを集めるのにかなり苦労した作品となりました。
たまにこういう圧倒的に情報が少ない作品があると、鑑賞する時間よりも調べる時間の方が長くなってしまいます。
それでも、なんとか正しい情報をかき集めたので、一つのデータベースとしては悪くないとかなり満足しています。

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