【マトリックス/レザレクションズ】MY-300

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洋画

作品データ

公開年月 2021/12/17
ジャンル SF/アクション
原作 なし
監督 ラナ・ウォシャウスキー
脚本 アレクサンダー・ヘモン、デヴィッド・ミッチェル、ほか
製作 グラント・ヒル、ジェームズ・マクティーグ、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入Blu-ray

あらすじ

マシーンたちとの戦いの末に死亡したネオは、彼らによって蘇生させられ、長い間「マトリックス」に繋げられていた。
ネオとしての記憶を自作のゲームのストーリーだと思い込まされ、トーマス・A・アンダーソンとして生活させられていた。
ある日、トーマスは仕事場で犯行予告を受けて脱出しようとするが、スマートフォンに入ったメッセージの指示通りに動くと、そこにはモーフィアスが待ち受けるのだった。

登場人物&出演者

トーマス・A・アンダーソン/ネオ(演:キアヌ・リーヴス)

近年の出演作に『ビルとテッドの時空旅行/音楽で世界を救え!』、『ジョン・ウィック:パラベラム』などがあります。

主人公。ゲーム会社で「マトリックス」のゲームを作って世界的に有名なゲームデザイナーとして知られている。

モーフィアスやバッグスとの接触でゲームが実際にあった事だと知り、赤いピルで現実へ戻る。
トリニティーを救出しようとするが、アナリストの仕掛けた罠で勝てないと悟って選択する。
アナリストが迫った選択でトリニティーが自分を選び、マトリックスを抜け出そうと戦った。
最後はトリニティーが覚醒に触発され、マトリックスを作り変える力でアナリストに宣言した。

ティファニー/トリニティー(演:キャリー=アン・モス)

近年の出演作に『バイバイマン』、『彼女が目覚めるその日まで』などがあります。

ヒロイン。60年前の戦いでマシン・シティで死亡したが、アナリストによって蘇生処置を施されていた。

マトリックスでは夫と子供を持つ普通の母親となっていて、趣味でバイクの製造をやっている。
カフェでネオと出会って初めてじゃないと感じるが、アナリストにより記憶を消されていた。
サティーの作戦でポッドから出され、夫たちを振り払ってネオを選んでマトリックスから出る。
最後はネオより先に覚醒して空を飛び、マトリックスより良い世界に作り変えると決めた。

バッグス(演:ジェシカ・ヘンウィック)

代表作に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『ラブ&モンスターズ』などがあります。

人間が住む「アイオ」の住人でホバークラフト「ムネモシュネ号」の船長。マトリックスでは窓拭きだった。

ネオを見かけた事で現実世界を知って、彼が生きていると確信して将軍の反対をして救出した。
アイオに帰還すると将軍から船長の座を剥奪されるが、トリニティー救出で勝手に動いた。
サティーの仲裁でトリニティー救出を再び敢行し、彼女をマトリックスから引き離す役を担う。
最後は劣勢だった仲間たちを救出し、覚醒したトリニティーとネオの帰還に喜んでいた。

モーフィアス(演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)

代表作に『グレイテスト・ショーマン』、『キャンディマン/2021年版』などがあります。

トーマス・アンダーソンが作った試験的な新たなゲーム「モーダル」のエージェントとして活動していた。

モーダルに侵入したバッグスを無意識に救出し、彼女から赤いピルを受け取って現実世界へ。
プログラムとしてナノ粒子を使って現実世界で肉体を得て、トリニティーを思うネオを待つ。
勝手にトリニティー救出しようとした罰を受けるが、サティーの作戦に重要な役割を担う。
最後はサティーのトリニティー救出でポッドに侵入し、バッグスたちが成功させて退却した。

ナイオビ(演:ジェイダ・ピンケット・スミス)

近年の出演作に『エンド・オブ・ステイツ』、『バッド・ママ』などがあります。

現実世界に生き残った人間たちが住む「アイオ」の将軍。60年前に救世主だったネオに船を貸した船長の一人。

電力不足でマシン同士の争いを目撃していて、味方になったマシンのおかげで平和を手にした。
ザイオンで叶えられなかった植物の育成を成功させ、復活したネオに対して嫌悪感を持つ。
バッグスの勝手な行動にブチ切れるが、仲裁に入ったサティーのトリニティー救出に賛同した。
最後は無謀なトリニティー救出に志願したバッグスを認め、作戦の成功をアイオで祈っていた。

サティー(演:プリヤンカー・チョープラー・ジョナス)

近年の出演作に『ロマンティックじゃない?』、『ヒーローキッズ』などがあります。

前マトリックスにおける最後のエグザイル。長年に渡って「アイオ」の将軍になったナイオビと交流を持っている。

ナイオビがネオたちに罰を与えようとしたところで来て、トリニティー救出の作戦を託した。
実は父親がネオとトリニティーを捉える場所の設計をしていて、救出する作戦を考えていた。
トリニティーをマトリックスから引き離す為に同行し、すぐ作業に取りかかって返答を待った。
最後はトリニティーがネオを選んだと知って、バッグスを使って断ち切って役目を終えた。

スミス(演:ジョナサン・グロフ)

代表作に『アナと雪の女王』シリーズ、『アメリカン・スナイパー』などがあります。

ゲーム会社「デウス・マキナ」の社長。トーマス・アンダーソンとビジネスパートナーで友人でもある。

「マトリックス4」の製作をアンダーソンに依頼し、モーフィアスの襲撃で自分を思い出した。
自分を取り戻したネオがマトリックスに来ると、彼を止める為にエグザイルを駆り出した。
ネオとは対局する存在だと自覚しており、アナリストに支配されていた復讐を考えていた。
最後はリセットしようとしたアナリストを倒し、予想外の協力を果たして姿を消していった。

アナリスト(演:ニール・パトリック・ハリス)

近年の出演作に『ダウンサイズ』、『ゴーン・ガール』などがあります。

新たなマトリックスの作り上げた支配者。前任者の「アーキテクト」と違い、人間の感情に注目してマトリックスを構築した。

人々が無心に従うようにネオとトリニティーを生き返らせ、誰も反抗しない完璧な世界を構築。
バッグスたちによってネオが解放されると、トリニティーを人質にして彼に戻る選択を与える。
時間をスローモーションにする「バレットタイム」を使い、ネオを上回る力を手にしている。
最後はスミスにリセットを邪魔され、生き残るもネオとトリニティーに挨拶をされていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『マトリックス』シリーズの第4作目にして、18年ぶりの続編となっています。
この作品はラナ・ウォシャウスキーが監督、共同の脚本と製作を務めています。
元々の『マトリックス』三部作ではラリー&アンディ・ウォシャウスキー兄弟として監督と曲本のコンビで作りました。
現在では両者ともに性別適合手術を済ませており、名前もラナ&リリー・ウォシャウスキー姉妹として活動しています。
ただ、本作においてコンビを解消して、姉のラナ・ウォシャウスキーが単独で作っています。
当初は4作目を作る予定ではなかったようですが、どうやらラナ・ウォシャウスキーは両親の死の悲しみを紛らわせる為に作ったようです。
当然ながら多くのコアなファンを持つシリーズだけに、18年ぶりの続編とネオを演じたキアヌ・リーヴスとトリニティーを演じたキャリー=アン・モスの復活で湧きました。
しかし、本作はラリー・ウォシャウスキーすからラナ・ウォシャウスキーと性別が変わった影響を非常に強く持っていて、本来あった面白さがなくなっています。
あくまで三部作の流れから作られている作品であり、以前のような映像革命と呼ばれるほどのパワーがなくなっています。
公開当時は斬新な映像や演出で多く人を魅了したが、この作品について、そのような試みが一切なくなっています。
あくまでラナ・ウォシャウスキーが個人で抱えている思想を反映させており、その証拠に助けられるヒロインだったトリニティーが救世主のような力を持つようになる。
ハッキリ言って、これは本編の続編というよりは、オマケのスピンオフ程度にしか感じられない内容の薄さでした。
相変わらず小難しくしようとするセリフとなっているが、その根底にあるLGBTなどの差別を強く感じられ、これもまたポリコレの面に支配されてしまっています。
本来の『マトリックス』というのはオタク気質な兄弟の世界観、聖書の引用、人と機械という戦いが盛り込まれていました。
ですが、本作には調和している状態から、単なるセカイ系の内容になってしまい、やるべき方向性を完全に間違えたと思います。
という事で、本作は本編の4作目というより、スピンオフという位置づけで充分だと感じました。

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