【妖怪大戦争/ガーディアンズ】RE-3609

スポンサーリンク
▼メインジャンル

作品データ

公開年月 2021/08/13
ジャンル アドベンチャー/アクション
原作 なし
監督 三池崇史
脚本 渡辺雄介
製作 椿宜和、坂美佐子
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

突如出現した古の怨念の集合体“妖怪獣”が東京に迫ろうとして、このままで人間どころか妖怪たちも一大事となっていた。
そこで妖怪たちは伝説の武神“大魔神”の力を借りる事になり、復活のカギを握る伝説の妖怪ハンター・渡辺綱の血を受け継ぐ気弱な少年・渡辺ケイだと判明する。
ところが妖怪たちは間違えてケイの弟ダイを連れ去り、助けたいケイは謎の妖怪剣士“狐面の女”に導かれ、大魔神の元へ向かうのだった。

登場人物&出演者

渡辺ケイ(演:寺田心)

代表作に『トワイライト/ささらさや』、『パパはわかるものチャンピオン』などがあります。

主人公。伝説の妖怪ハンター・渡辺綱の血を受け継ぐ小学5年生。同級生と比べて体格が小さく臆病な性格。

廃墟となった小学校で赤い札を引いた事で、ぬらりひょんたちに渡辺綱の血を引いていると判明。
実際は赤い札を捨ててしまい、拾った弟が連れ去られ、渡辺綱に恩があった狐面の女が同行する。
道中で天邪鬼に裏切られても許し、襲ってきた茨木童子を助け、弟と武神で妖怪獣を迎え撃つ。
最後は妖怪獣の魂を鎮ませ、武神にも許されると、隠神刑部に人間らしくないと評価された。

狐面の女(演:杉咲花)

近年の出演作に『青くて痛くて脆い』、『弥生、三月/君を愛した30年』などがあります。

ヒロイン。妖怪獣を鎮める為の騒動に巻き込まれたケイを導く謎の剣士。渡辺綱に遭遇している過去を持つ。

ダイが渡辺綱の血を受け継ぐに間違われ、弟を助けたいケイの言葉を確認して一緒に向かった。
ケイに名前を与えられたせいで妖怪としての力が弱体化し、茨木童子たちの襲撃に圧されていた。
その正体は九尾の狐であり、600年前に渡辺綱に追い詰められるが、助けられた恩を持っていた。
最後は残っていた力をすべて使って鬼切丸に自らの力を与え、ケイに戦う勇気を与えて消滅した。

渡辺ダイ(演:猪俣怜生)

本作が長編映画デビュー作となります。

ケイの弟。兄とは対象的に好奇心旺盛な性格。兄がとても好きで何かと真似事をして怒られていた。

廃墟となった小学校まで付いていくが、外で待っていろと兄に言われ、帰りに赤い札を拾った。
妖怪たちに渡辺綱の血を受け継ぐ者だと勘違いされ、楽しそうな状況の中で武神の元に行く。
生贄になると知っても兄を助けたい気持ちを武神に認められ、一緒に妖怪獣を止める事になった。
最後は武神に土下座をして、兄にも助けられて解決すると、帰っていく妖怪たちに手を振った。

天邪鬼(演:赤楚衛二)

代表作に『ヒロイン失格』、『思い、思われ、ふり、ふられ』などがあります。

自分の考えとは逆の回答ばかりを出す捻くれ者の妖怪。他の妖怪から小バカにされ、拾ったガラケーが唯一の友達。

ダイたちより先に武神様へ向かうケイたちに洞窟で出会うと、狐面の女が行った先を教えた。
ケイが弟を助けたいとガラケーから聞いて、狐面の女と合流してなぜか一緒に向かおうとした。
実は茨木童子が寄越したスパイであり、居場所を知らせるが、ケイに助けられて心を改めていた。
最後は一緒に茨木童子を助け出し、他の妖怪たちに認められて、ケイと友達になって帰っていく。

姑獲鳥(演:安藤サクラ)

近年の出演作に『殺すな』、『万引き家族』などがあります。

死んだ赤ん坊を抱え、血だらけの着物を着た妖怪。子供に対して非常に甘い考え方を持っている。

妖怪獣を止める方法として武神様の復活を考えたぬらりひょんに賛同し、ケイが来て喜んでいた。
早速と自分の赤ん坊をケイに抱かせて驚く顔を見て喜ぶが、生贄になる事に躊躇いを持っていた。
ダイが本物として武神様の前まで連れてくると、違うと分かってすぐに逃げるように促した。
最後はみんなと一緒に妖怪獣を止め、武神様も帰還すると、渡辺兄弟に別れを告げて帰った。

猩猩(演:大倉孝二)

代表作に『ピンポン』、『ジョゼと虎と魚たち』などがあります。

真っ赤な肌と装束を身にまとった猿のような妖怪。関西弁をしゃべって、すぐに感情的な状態になる。

妖怪獣のせいで「あの方」が目覚める可能性を聞くと、ぬらりひょんの意見に賛同していた。
ケイが連れ出されると、あまりにも臆病で頼りない態度を見て、本物なのかと疑ってしまう。
赤い札を持ったダイがやって来ると、自分たちを恐れない態度こそ本物だとして一人で騒いだ。
最後は妖怪獣に向かって先導していき、怨念が鎮魂し、武神様の暴走で驚くも解決して帰った。

天狗(演:三浦貴大)

代表作に『劇場版SPEC』シリーズ、『進撃の巨人』などがあります。

世界中の妖怪やモンスターが集まる妖怪会議「ヤミット」で日本代表として演説を行っていた妖怪。

妖怪獣が復活した知らせを聞くと、武神様を復活させるぬらりひょんの提案に賛同していた。
すぐにケイが渡辺綱の血を受け継ぐ者だとして連れて来られると、その臆病さに驚いていた。
武神様を復活させる事に疑問を持つと、部下たちと妖怪獣が作る穴を塞ごうとして落ちてしまう。
最後は左腕をケガした状態で最終決戦に参加し、見事に解決して、他の妖怪たちと帰っていく。

雪女(演:大島優子)

代表作に『テケテケ』シリーズ、『真田十勇士』などがあります。

身体は氷のように冷たいが心は熱い妖怪。常に周囲が冷たい空気が循環し、頭上は雪が降っている。

武神様を復活させる渡辺綱の血を受け継ぐケイが連れ出され、数時間前の出来事を氷で映した。
隠神刑部がぬらりひょんと会話していて、あまりにも冷たい言動を見て恋焦がれてしまう。
能力を使ってケイたちの動きを隠神刑部たちに見せ、彼に近寄ろうとして冷たい態度を取られる。
最後はみんなで妖怪獣を止めようとして怨念を鎮ませ、隠神刑部の背中に寄りかかっていた。

茨木童子(演:SUMIRE)

代表作に『リバース・エッジ』、『大怪獣のあとしまつ』などがあります。

武闘派な鬼一派の頭領の一人。600年前に妖怪ハンターの渡辺綱によって何度も苦汁をなめさせられている。

いつか復讐しようと企んでいて、妖怪獣を迎え入れようとした隠神刑部と協力をしていた。
天邪鬼を使ってケイたちの居場所を知って、一族で倒そうとするも狐面の女たちに邪魔された。
妖怪獣の影響で岩の下敷きになるが、ケイに助けられた事で改心して協力しようと立ち上がる。
最後は武神を従えたダイが登場し、妖怪獣の怨念を鎮ませ、無事に終わったみんなと帰っていく。

ぬらりひょん(演:大森南朋)

近年の出演作に『そして、バトンは渡された』、『初恋』などがあります。

肥大化した脳を持つ頭脳明晰な日本妖怪の総大将。世界妖怪会議で妖怪獣の暴走を知って危険だと判断した。

海外の妖怪たちに助けを求めるが、他国の事だと言われて無視され、武神様しかないと考える。
武神様を蘇らせる為に渡辺綱の血を受け継ぐ者が必要で、当初はケイだと判明して説得していた。
赤い札を持っていたダイこそが血を受け継ぐ者だと考えて、連れ出すも直前で人違いだと気付く。
最後は総力戦で妖怪獣に向かい、怨念を鎮魂し、武神も帰って渡辺兄弟を隠神刑部と認めた。

隠神刑部(演:大沢たかお)

近年の出演作に『AI崩壊』、『キングダム』などがあります。

八百八狸を従える狸の妖怪の頭領。妖怪獣が日本海から太平洋に向かう際に妖怪の中で最も歓迎していた。

「あの方」が復活して人間を滅ぼす事を望んでいて、止めようとするぬらりひょんに反対する。
武神様を起こす役となったダイに資格がないと分かって、止めようとして結局は失敗してしまう。
ケイとダイたちが人間とは違った考え方に感化すると、妖怪獣の怨念を鎮ませる歌を歌い出す。
最後は妖怪獣の鎮魂と武神の帰還を果たした渡辺兄弟を認め、ぬらりひょんと笑った帰っていく。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は1968年に公開された『妖怪大戦争』や2005年に公開された系譜の一本となっています。
この作品は『VFX-JAPANアワード2022』にて劇場公開実写映画部門で優秀賞を受賞しています。
どうやら先の作品とは一切関係のない物語となっていて、どっちかと言えばリブートに近いような要素を持っています。
とは言っても、2005年版の主人公だった神木隆之介、小豆洗いを演じた岡村隆史も同じ役で登場していました。
まず、本作の脚本に名を連ねている渡辺雄介という人物ですが、原作付きの実写映画を多く担当してクソみたいな作品を量産しています。
そんな足を引っ張るような脚本があるせいで、職人的な映画監督の三池崇史がなんとかエンターテイメント作品に仕上げたような印象を持ちました。
いつもながらムダなキャスト、ムダな描写、ムダなドラマが多い邦画ですが、本作もすべてを兼ね備えていました。
物語を実際に動かす登場人物は片手で数えるぐらいですが、バカの一つ覚えみたいに多くの妖怪を出して時間稼ぎしていると感じました。
それと、あまりにも寒すぎる主人公のノリに寒気を覚える事が多く、そもそも子供が主人公の時点で緊張感がほぼないのが丸分かりでした。
何より主人公は常に正解を引くような甘すぎる展開、物語が進むにつれて知能が退化する妖怪たち、主人公たち以外の人間がパニックだけで何もしないなどなど。
本作が90分程度にできるほどムダが多く、120分も鑑賞するにはかなり厳しいような内容と構成になっていました。
個人的には600年前の渡辺綱が妖怪ハンターをしていた物語の方が面白く感じられ、三池崇史監督はそっちを作った方が絶対に面白いだろうと感じます。
鑑賞する前から大体の予測がついていましたが、2005年版はそこまで面白くなかったが、本作は更に面白くなかったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました