【月光石】MY-305

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洋画

作品データ

公開年月 1933/08/06
ジャンル ホラー
原作 フランキ・キング博士(小説)、レナード・ハインズ(戯曲)
監督 T・ヘイズ・ハンター
脚本 ローランド・パートウィー、ジョン・ヘイスティング・ターナー、ほか
製作 マイケル・バルコン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

エジプト学者のヘンリー・モーラン教授は病床で死にかけていると、アラブ人のドラゴアから月光石を入手し、アヌビスの秘儀で不死の体を得ようとした。
結果的にモーラン教授は不死の体を得られず月光石を握ったまま死亡するが、それを使用人のレーンが盗み出してしまう。
甥のラルフや姪のベティ、弁護士のブロウトンらが駆けつける中、モーラン教授は盗まれた月光石を求めようと生き返るのだった。

登場人物&出演者

ヘンリー・モーラン教授(演:ボリス・カーロフ)

晩年の出演作に『スネーク・オブ・ザ・リビング・デッド/死霊蛇伝説』、『悪魔の宴』などがあります。

主人公。エジプト学者。病気で死にかけている。ドラゴアからもらった「月光石」で生き返ろうと考えていた。

助手のレーンに生き返る為の儀式を言い渡し、包帯を使って手に月光石を握らせて死亡した。
レーンの裏切りで月光石を奪われてしまい、甥や姪たちが揉め事を起こす中で満月に蘇る。
月光石がないと知って屋敷に戻り、レーンを問い詰めるとベティが持っていて奪い返した。
最後は霊廟で復活しようとして牧師に奪われ、不死にならず火が付いた中で遺体が燃えた。

ラルフ・モーラン(演:アンソニー・ブッシェル)

代表作に『男の城』、『紫の平原』などがあります。

モーラン教授の甥。モーラン教授が亡くなった事を知り、勝手に埋葬された事に憤慨してブロウトンに訴えいた。

遺産を相続できるはずだとブロウトンに迫るが、そんなモノはないと言われブチ切れていた。
同じ相続人であるベティの家まで行くと、暴漢に遭った直後の彼女と合流して屋敷に向かう。
道に迷ってしまうが牧師と遭遇して一緒に屋敷に来て、ブロウトンにずっとブチ切れていた。
最後は霊廟に閉じ込められるが、牧師が仕掛けた爆発物で脱出してベティを抱えて脱出した。

ベティ・ハーロン(演:ドロシー・ハイソン)

代表作に『羽根の生えた唄』、『シングス・アズ・ウィー・ゴー』などがあります。

モーラン教授の姪。ブロウトン弁護士から手紙が届き、伯父のモーラン教授が亡くなり相続人になったと知る。

出発しようとするがレーンから手紙を渡され、読んだ直後にドラゴアの手下に奪われていた。
ちょうどラルフがやって来て同じ相続人だと知って、一緒に伯父の屋敷まで車で向かった。
屋敷でブロウトンたちと合流すると、突然現れたレーンが月光石をカバンに入れられた。
最後はドラゴアに霊廟へ閉じ込められるが、牧師が扉を爆破してラルフに抱えられ脱出した。

ケニー(演:キャスリーン・ハリソン)

代表作に『クリスマス・キャロル』、『悪の分岐点』などがあります。

ベティの親友。ちょうどクルミを焼いたところでベティが帰ってくると、彼女宛に届いた手紙を渡していた。

手紙の中身から伯父が死んだと知って、大金持ちだと聞いた事からベティに期待をしていた。
ベティが屋敷に向かおうと暴漢に遭ってラルフと家に戻ると、一緒に屋敷へ向かっていった。
屋敷では部外者なのに誰よりも口達者で、お墓参りをしたいドラゴアと意気投合をしていた。
最後はドラゴアから月光石を取り、井戸に落とすと脅して警察が来て、彼らを逮捕させた。

ブロウトン(演:セドリック・ハードウィック)

代表作に『断崖』、『十戒』などがあります。

弁護士。モーラン教授が高価な宝石である「月光石」を所持していると知っていて、彼の死後に狙っていた。

モーラン教授が死亡して霊廟に埋葬されると、月光石を求めて屋敷内を探すも見つからず。
ラルフたちがやって来ると屋敷に出迎え、ドラゴアまで来て対応に追われる事になっていた。
復活したモーラン教授の姿を屋敷で見かけると、危険だとして酒を飲んで現実逃避していた。
最後はドラゴアから月光石を奪おうとして、ケニーが所持して銃を向けるが警察に捕まった。

レーン(演:アーネスト・セジガー)

代表作に『奇蹟人間』、『シーザーとクレオパトラ』などがあります。

モーラン教授の助手。死者を蘇らせるアヌビス神の「月光石」を手に入れたモーラン教授から儀式を言い渡される。

モーラン教授が死亡して霊廟に埋葬されるが、月光石を盗み出してコーヒー缶に隠していた。
逃げる前にベティへ手紙を手渡すが、ドラゴアの手下に奪われてしまうも気づかずにいた。
いち早く逃げ出そうと駅まで訪れるが、駅員から満月だと言われて一人でビビっていた。
最後は屋敷に戻ったモーランに首を締められるが、女性が持っていると言い逃れてしまう。

ナイジェル・ハートリー牧師(演:ラルフ・リチャードソン)

代表作に『落ちた偶像』、『女相続人』などがあります。

牧師。教区牧師の代理。モーラン教授の余命幾ばくもないと知って、祈りが必要として屋敷を訪れていた。

レーンが出てくると、必要だと説得しようとするもモーラン教授の意思だと言われ拒まれる。
モーラン教授が亡くなって再度屋敷を訪れると、道に迷っていたラルフたちを案内した。
実は月光石を狙っていた一人であり、霊廟の扉に爆発物を仕掛けて盗み出そうと計画する。
最後は月光石を手に入れるがラルフに倒され、ドラゴアに閉じ込められるも扉を爆発させた。

アガ・ベン・ドラゴア(演:ハロルド・フート)

代表作に『愛の物語』、『キャラバン』などがあります。

アラブ人。エジプトでモーラン教授と出会っている。密かに「月光石」を見つけていて、モーラン教授に渡していた。

月光石を探していたムハマンドという男から脅迫を受けて、取り戻すように言われてしまう。
手下を使ってモーラン教授の霊廟を暴こうとする中、屋敷に向かって相続人たちと合流した。
一目惚れしたケニーにしつこくまとわれ、危険だと言って外に出るも手下が殺されていた。
最後は霊廟にラルフたちを閉じ込め、ケニーに月光石を奪われるが警察に逮捕されてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はフランキ・キング博士の小説と、それを元にしたレナード・ハインズの戯曲をモチーフに実写映画化されています。
この作品は古典ホラー映画の重鎮であるボリス・カーロフが主演を務めています。
ゾンビ映画のジャンルに入れるには少し厳しいが、死人が生き返って人を襲う意味では大枠として入っていると思います。
そもそも、購入したDVDボックスが「ゾンビの世界」という括りになっているので、今回は本作をゾンビ映画として扱います。
まず、ボリス・カーロフは「フランケンシュタインの怪物」で有名な俳優ですが、本作のようなゾンビっぽいモノもやっています。
序盤ではボリス・カーロフを中心に物語が進んでいくが、白黒の画質が悪い映像の中でもしっかりと存在感を出しています。
ただ、ボリス・カーロフが一時的に退場してしまうと、ここからが非常に退屈で物語自体もほとんど進みません。
元々が戯曲をモチーフにしているから会話劇が中心となるけど、登場人物が多すぎて棒立ちになってしまうキャラクターも多かった。
しかも、物語を進める為に不自然な言動が目立ってしまい、全体的にファンタジー的なオカルトっぽいモノになってしまっている。
ようやくボリス・カーロフがゾンビっぽい感じで復活をするが、またも曖昧な設定のせいで月光石を探して不死になる目的もフワフワしていました。
なぜか物語を引き継いた相続人じゃなく、部外者が終盤で活躍する点でもまとまりがなく、登場人物が宙に浮いたような印象を持ちました。
約100年前の古典ホラー映画なのでリアリティがないのは仕方ないけど、あまりにも整合性とは違った退屈な展開はさすがに厳しかったです。

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