作品データ
公開年月 | 2018/01/09 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | チャド・アーチボルド |
脚本 | チャド・アーチボルド、コーディ・キャラハン |
製作 | チャド・アーチボルド、クリストファー・ジロー |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
友人たちのパーティに参加したマディソンは、親友ハナから結婚式を手伝って欲しいと頼まれて承諾する。
しかし、その直後マディソンは不注意から湖に落ちて溺れてしまい、それがきっかけで水恐怖症を患ってしまう。
そんなマディソンを心配して親友のハナは気にかけ、霊感の強い女友達に頼んで心霊療法を行って水恐怖症を克服させようとするのだった。
登場人物&出演者

代表作に『パンデミック・サイト』、『最/終/感/染/アンチ・ソーシャル』などがあります。
主人公。親友ハナの結婚式に参加すると言われた直後に湖で溺れて水恐怖症になってしまう。
その実は水で溺れた事ではなく、そこで見たセバスチャン・ドナーの幻影に恐怖を抱いた。
結婚式当日が土砂降りの雨で参加できず、もの凄くブチ切られてショック療法させられる。
実はセバスチャン・ドナーにレイプされたイザベラの娘で、彼にずっと狙われている。
最後は発煙筒でセバスチャン・ドナーを殺し、水恐怖症を克服するも再び彼が姿を現した。

代表作に『THE BITE/変身する女』、『シャザム!』などがあります。
マディソンの親友。結婚する事が決まって、親友であるマディソンを招待していた。
極度な水恐怖症になったマディソンに付き合ったが、結婚式に来なかった事でブチ切れる。
霊を信じていないのに霊能力者のキャスリンの元に連れて行くが、逆効果になってしまう。
ようやくセバスチャン・ドナーの姿を見て、自分が間違っていた事をマディソンに謝罪する。
最後はセバスチャン・ドナーにバスタブへ引き込まれ、マディソンの前で溺死を遂げた。

代表作に『ホーンズ/容疑者と告白の角』、『The Drownsman』などがあります。
マディソンやハナの友人。霊能力者であるキャスリンとは知り合いで特別に呼んでいた。
なんとかマディソンの水恐怖症を克服させようとするが、結局は失敗してしまう。
その際にキャスリンにガッカリすると、忠告しに来た彼女にブチ切れて追い返そうとする。
目の前で引きずられたキャスリンを見て、現実だと知ってマディソンたちの元に逃げ出した。
最後はエレベーターに溢れた水に引きずられ、そのままセバスチャン・ドナーに溺死された。

代表作に『Werewolves: The Dark Survivors』、『Save Yourself』などがあります。
マディソンやハナの友人。結婚式に参加しなかったマディソンにガッカリしていた。
ハナやコビーたちとマディソンの水恐怖症を克服しようとキャスリンを頼っていた。
結局はマディソンの水恐怖症を克服する事に失敗して、集まりは解散する事になった。
最後は水を飲んだ事でセバスチャン・ドナーがやって来て、引きずられて溺死させられた。

代表作に『The Drownsman』、『Remember to High Five the Salesman』などがあります。
霊能力者。過去にマディソンと似たような経験をしていて、なんとか彼女を救おうとする。
本格的な儀式をしようとするが、まったく信じないハナに止められて形だけでやろうとする。
実際にマディソンが何かを呼び出すと、セバスチャン・ドナーの姿を一瞬だけ見えてしまう。
自宅に戻ると洗濯機からセバスチャン・ドナーに引きずられそうになり、危険を察知した。
最後はコビーに忠告するが、背後の洗面台から引きずられ、セバスチャンに溺死させられた。

代表作に『Most Guys Today』、『The Kindness of Strangers』などがあります。
セバスチャン・ドナーの被害者。セバスチャン・ドナーにレイプされて彼の子供を妊娠した。
いつものようにバスタブへ沈められてしまうが、反撃して彼を殺害するも遺体は消えた。
その為、周囲に火をつけて水を遠ざけるよにして、マディソンを無事に生んでいた。
ずっと精神病院に収容されていて、マディソンが訪れる初めて見る娘にすべてを語った。
最後はマディソンがセバスチャンを殺したと言うが、結果的に彼を連れて来てしまう。

代表作に『ディストピア2049』、『ビジター/征服』などがあります。
溺殺魔。母親の子宮に19ヶ月間もいた。女性を溺れさせる事で快感を得る根っからの変態。
過去にイザベラという女性を溺死させようとしたが、反撃を食らって逆に溺れて死んだ。
遺体は見つからず、ターゲットを水を介してバスタブに瞬間移動させ、じっくり溺死させる。
ずっとイザベラと娘のマディソンを追っていて、ようやく見つけるが反撃を食らった。
最後はイザベラの元に来たマディソンの後を付いて、再会を果たして目的を達成する事に。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映された作品となります。
監督のチャド・アーチボルドは『THE BITE/変身する女』や『最/終/感/染/アンチ・ソーシャル』で知られています。
邦題である「溺殺魔」という造語は悪くないし、水を介して襲って来る殺人鬼の設定も決して悪くない。
しかし、本作はキーマンであるはずの「溺殺魔」のセバスチャン・ドナーをまったく活かせてない内容となっています。
限定して出現する意味では『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーに通じるモノがあるけど、残念ながらそこまでレベルに達していない。
そもそもセバスチャン・ドナーのキャラクターが皆無に等しく、ただ単に娘である主人公を付け狙うだけで終わっている。
フレディのような狡猾さや饒舌もないし、せっかくの強力な能力を持っているのに面白く演出できていないのが最大の難点である。
それと主人公の設定にもムリがあって、極度の水恐怖症はいいにしても、雨やコップに入った水ですら怖がるのはやり過ぎだ。
一年以上もそんな状態ではマトモに暮らせるはずもないのに、主人公は普通に暮らしているから違和感しかなかった。
何より主人公の重い症状に悩まされているはずが、結婚式に参加しなかっただけでブチ切れる親友の口の悪さには引いてしまった。
あまりにも口が悪すぎて本当に親友なのか、一年も本当に面倒見てきたのか、疑問視か浮かばない言動に戸惑いました。
主人公の他の友人も態度が悪くて何一つ同情の余地もなく、セバスチャン・ドナーに殺されても衝撃は一切なかったです。
期待できた邦題と設定に監督の腕がまったくついて来ず、ここまで予想以上につまらなくてなった事にガッカリしてしまった。
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