【Z Bull/ゼット・ブル】RE-3084

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アクション

作品データ

公開年月 2019/04/12
ジャンル アクション/ホラー
原作 なし
監督 リン・オーディング
脚本 イアン・ショア、ピーター・ギャンブル
製作 ジュリア・ブレンナ、ショーン・リディアード、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

様々な兵器を生産する軍事大企業アモテック社の経理部で働くデズモンドは、リストラ候補にも挙がる冴えないサラリーマン。
そんなある日、デズモンドはいつものように遅刻して出勤するが、そこで社内の様子がおかしい事に気付く。
社員たちは試作品の兵器である集中力強化ドリンク剤「ゾルト」を飲むが、それは失敗作で彼らは狂暴化して殺し合いを始めていたのだった。

登場人物&出演者

デズモンド(演:ブレントン・スウェイツ)

代表作に『オキュラス/怨霊鏡』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』などがあります。

主人公。サマンサの紹介で経理部に入り、遅刻魔で仕事もしないのに発注の責任者になる。

アルトリア社との合併を聞いてクビ候補になるが、報告書次第では回避できると言われる。
ムラトとも合流して封鎖されたビルから出ようとCEOのカントに会うべく最上階へ向かう。
カントがナスバウムに殺され、サマンサを治療する原料を手に入れるべく倉庫に侵入する。
最後は主人公補正を発揮してナスバウムを倒し、サマンサとムラトとものビルを脱出した。

サマンサ(演:ジェーン・レヴィ)

代表作に『死霊のはらわた/2013年版』、『モンスタートラック』などがあります。

ヒロイン。デズモンドの幼馴染み。人事部で働き、無職だったデズモンドに仕事を紹介した。

いつものように遅刻するデズモンドに注意しながらも、仕事を続ける彼を励ましていた。
ゾルトを半分飲み、デズモンドの行動にイライラすると狂暴化して襲うせいで拘束される。
販売部を通る時には狂暴化した状態を解放して次々と倒すが、副作用によって倒れてしまう。
最後はフローン博士の作った解毒剤で治療され、デズモンドたちと合流してビルを脱出した。

ムラト(演:カラン・ソーニ)

代表作に『デッドプール』シリーズ、『ゴーストバスターズ/2016年版』などがあります。

経理部に働くインド系アメリカ人。デズモンドの良き友人。学資ローンを払い続けている。

平和主義者で差別主義者であるマーカスに名前を覚えてもらず、いつも小バカにされる。
社内がゾルトによって狂暴化した社員だらけになると、デズモンドを見つけて合流を果たす。
当初は戦う事を拒んでいたが、マーカスをぶちのめす時には自ら殺しを選択して変貌する。
最後はサマンサを助ける材料をフローン博士に届け、デズモンドたちとともに生還を果たす。

レントワース(演:カート・フラー)

代表作に『幸せのちから』、『ミッドナイト・イン・パリ』があります。

経理部に所属するベテランの社員。アルトリア社との合併によりクビ候補に挙がってしまう。

家のローンが残っていて、別れた妻との慰謝料や養育費の支払いなどで追い込まれていた。
クビとなって荷物を片付け人事部で狂暴化した社員に襲われるも、デズモンドたちが助ける。
外に出る為に最上階を目指すべく、武装してCEOがいる部屋に来るも希望がないと知る。
最後はゾルトを飲んでナスバウムの仲間になろうとするも失敗し、結局は殺されてしまう。

ボビー(演:アラン・リッチソン)

代表作に『ハンガー・ゲーム2』、『ミュータント・タートルズ』などがあります。

宣伝部の部長。あらゆるキャッチフレーズを考える責任者。部の社員と激しく意見を聞く。

ボールを渡して社員からキャッチフレーズを聞き出し、通りかかったデズモンドに聞いた。
ゾルトを飲んだ事で狂暴化すると、つまらないキャッチフレーズをした社員を抹殺する。
抹殺された社員の生首をパスしてキャッチフレーズを聞き出し、ナスバウムと対立する事に。
最後は協力を拒んでしまうと、ナスバウムにより首を切断されて部の社員を取られた。

マーカス(演:サム・デイリー)

代表作に『Black Road』、『After Darkness』などがあります。

CEOであるカントの甥。地域担当部長代理。差別主義者で特にムラトに差別用語を乱発する。

アルトリア社との合併でデズモンド、ムラト、レントワースの誰かがクビになると喜ぶ。
当然のようにゾルトを飲んでいて、狂暴化して地下倉庫にいたムラトをずっと付け狙った。
最後はブチ切れたムラトによって倒され、パトロールスーツの燃料にされてしまう。

フローン博士(演:イアン・ハーディング)

代表作に『アドベンチャーランドへようこそ』、『ラブ&ドラッグ』などがあります。

アモテック社の研究開発部の責任者。軍事企業会社らしく次々と奇抜な兵器を生み出す。

だらしない経理部にイライラしていて、発注の責任者であるデズモンドをワザワザ呼び出す。
注文書通りに発注を促す一方で、CEOに対して不満を募っていて、裁判で訴えようとした。
その結果、開発して失敗作となった「ゾルト」が全社員に行き渡り、暴走させてしまう。
最後は助けを求めたデズモンドで解毒剤の材料を催促し、サマンサを治療する事ができた。

アダム・ナスバウム(演:ザカリー・リーヴァイ)

代表作に『マイティ・ソー/バトルロイヤル』、『シャザム!』などがあります。

経理部の部長。いつも遅刻するデズモンドに嫌気が差すも、彼のアイデアに一目を置く。

アルトリア社との合併をデズモンドに話し、報告書の出来次第でクビ回避できると話す。
ゾルトを飲んで狂暴化するが、リーダーらしく他の社員を従えて次々と部を吸収していく。
ビルから出る為にCEOの指紋認証を狙って最上階へ来ると、左手を切り落として手にする。
最後はパトロールスーツでデズモンドを襲うが、主人公補正の前にビルとともに爆死した。

フランクリン・カント(演:グレッグ・ヘンリー)

代表作に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『サラリーマン・バトル・ロワイアル』などがあります。

アモテック社のCEO。数々の兵器を開発してきた男。テンガロンハットがトレードマーク。

会社内がゾルトによって社員たちが狂暴化し、殺し合いする中でずっと静観をしていた。
実は安全な部屋で社員たちの殺し合いを見ていて、それが収まるまで待とうという態度に。
デズモンドたちが外に出たいと言っても聞かず、ナスバウムがやって来ると壁を破られる。
最後は散弾銃で応戦するも手を切られ、そのままナスバウムによって頭を吹き飛ばされた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映された作品となっています。
この作品は一見してゾンビ映画と思われるが、あくまでもエナジードリンクを飲んで人間が狂暴化した感染系ホラー映画となります。
系譜としては『Z Inc./ゼット・インク』や『サラリーマン・バトル・ロワイアル』と同じ会社内で起きる暴動となっています。
前者はウイルスによる感染、後者は生き残りを賭けて殺し合うなど、両者の要素を詰め込んだのが本作だと言えるだろう。
兵士の集中力を高めるエネジードリンクを作ったが、副作用で狂暴化してしまうもCEOのガントは社員に配ってしまう。
その結果、社内は興奮状態の社員で溢れ返り、弱い者は強い者に殺される地獄絵図が展開されるもエナジードリンクのせいでみんなマトモな判断できないでいる。
いつものように遅刻して出社する主人公が上司の異変に気付き、同僚で会う約束していた幼馴染みのヒロインとビルを脱出するという内容である。
前提とする設定がバカ映画そのものであり、全体的にコミカル色が強いが、グロテスクなシーンはしっかりと映し出している系譜作品としてしっかりとやっています。
コーヒーと同じぐらいに昨今の日本人が当たり前のように飲んでいるエナジードリンクが引き金になっていて、興奮状態で暴走する点もまた皮肉が効いていると思います。
それに加え、普段はガマンしていた上司や同僚に対する暴言などを平然と言えて、更にぶっ殺してしまう展開は人によってはスッキリするだろう。
これは上記の系譜となる作品と同じような展開だが、どうにも主人公が強すぎるし、マトモに働いていないのに発注の責任者に任される事に違和感しかない。
しかも、実力主義のアメリカならば、そのようなロクでもない社員に権限を与えるとは到底思えないだろうと考えられます。
ですので、最初の時点で設定にムリがあるし、主人公が後半になるとまるで元特殊部隊のような銃器を華麗に扱うアクションも違和感しかない。
バカ映画に対して冷静なツッコミを入れるのは違うけど、さすがに現実世界を舞台にしている本作にはそこら辺の設定は逆にしっかりして欲しかったです。
あまりにも適当な主人公の設定に無敵さがご都合主義の主人公補正にしか見えず、本来あるべきスッキリ感がどうにも伝わってこなかったです。
『Z Inc./ゼット・インク』や『サラリーマン・バトル・ロワイアル』はそこら辺の設定に納得できた分、本作の出来すぎた主人公寄りの構成には不満が残りました。
それもで、普段から会社や同僚に上司への不満がある人ならば、多少は本作にスッキリ感を得られるのではないでしょうか。

コメント

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