作品データ
あらすじ
建設会社で働くダニエルが昇進し、人形作りをしている妻のアニヤと念願のマイホームと車を手に入れて幸せの絶頂にあった。
工事現場で切り倒す必要性のある木に不気味な人形が飾っていて、ダニエルは上司の指示から部下たちに伐採を命じた。
その日、家に帰ったダニエルの車に人形がなぜか置かれ、アニヤは今後の参考になるとしてキレイにするが、そこから次々と怪現象が起きるのだった。
登場人物&出演者
・アニヤ(演:シャンディ・アウリア)
代表作に『Eiffel I’m in Love』、『Cinta itu buta』などがあります。
給料があまり良くない夫と二人暮らしでスーパーのバイトをする。人形を作って売っている。
夫が昇進し念願のマイホームを手に入れるが、彼が持ち帰った人形で怪奇現象が発生。
当初は信じていなかったが、少女の悪霊に引っ掻かれ、ニケンに相談して土に埋めた。
人形が戻ってララスがやって来るが、罠で取り憑かれ、ダニエルを殺そうとしていた。
最後はダニエルが目の前で死んでしまい、ウチに許されて、新たな人生を歩むと決断した。
・ダニエル(演:デニー・スマルゴ)
代表作に『Hattrick』、『Miracle in Cell No. 7』などがあります。
アニヤの夫。建設会社で働いているが、給料があまり良くない事で妻に負担をかけている。
昇進してマイホームを手に入れるが、以前から悩んで精神科で治した悪夢が復活してしまう。
当初は信じておらず、アニヤがケガをして怪奇現象を見て理解して、ララスを出迎えた。
実は仲間と金持ちに強盗して誤って殺してしまい、知っていたウチに強い恨み持たれる。
最後は自首すると懇願するが、ウチに許されず取り憑かれて二度飛び降りて死亡した。
・ニケン(演:フィッタ・マリアナ)
代表作に『Habibie & Ainun』、『Kutuk』などがあります。
アニヤとダニエルがマイホームを手に入れて引っ越した向かいの家に住んでいる主婦。
すくにアニヤと仲良くなると、霊界について詳しく色々と説明をして本を彼女に貸した。
アニヤが持っていた人形は危険だと話し、早く元にあった木へ戻した方がいいと助言する。
ワヒドに人形を埋めてもらうが、通じず彼にもっと強い霊力を持つララスを紹介してもらう。
最後は邪魔をした事でウチに憑依し、喉を掻っ切って首を吊って飛び降りて死亡した。
・ウサド・ワヒド(演:ハンス・グナワン)
本作が長編映画デビュー作となります。
ニケンが知っている男性の霊媒師。人形が置かれた木が切り倒され、代わりに土へ埋めた。
人形がアニヤの家に戻ってしまうと、自分では力不足と分かってララスに話をして頼んだ。
ウチを人形に封印するべく、ララスの指示を受けてもう一人の霊媒師と家を清めていた。
最後はウチが呼び込んだ無数のコウモリに突かれて、抵抗もできずに殺されてしまう。
・ララス(演:サラ・ウィジャヤント)
代表作に『ザ・ドール』シリーズ、『Ikut Aku ke Neraka』などがあります。
強い霊力を持っている女性の霊媒師。お祓いの儀式で失敗して夫を亡くしたばかりである。
娘を育てる為に授かった力を困っている人に使い、ワヒドの依頼からアニヤたちを助ける。
実はウチが宿る人形をお祓いしようとして儀式に失敗して、そのせいで夫を亡くしている。
怒りが収まらないウチを人形に封印しようとして、罠にかかってアニヤたちを襲われる。
最後はダニエルの贖罪を祈るも通じず、アニヤか去った家をウチと人形に残していた。
・ウチ(演:ファイザ・マヌール)
本作が長編映画デビュー作となります。
過去に家族とともに殺された女の子。恨みを持って悪魔と契約して悪霊となっていた。
工事の為に家だった木をダニエルの指示で切り倒され、彼の車に忍び込んでアニヤに渡る。
徐々にアニヤを知って恐怖を植えつけ、ララスがやって来ると交信してブチ切れていた。
ダニエルと仲間が強盗して、同じように別の家族を殺した少女の恨みを加えて暴走する。
最後はダニエルを殺害して気が晴れると、アニヤが去って、家を新た場所にしていた。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
インドネシアのホラー映画は過去に何本か鑑賞しているが、イメージとしては微妙です。
しかも、当初は『サブリナ/人形の悪夢』を鑑賞しようとして、実はシリーズと知って一作目から始めました。
シリーズ化されているので、ある程度の評価を受けていると期待して鑑賞しました。
思っていたよりもしっかりと作っていますが、構造としてはアメリカの悪霊を扱うホラー映画に近いモノを感じました。
そもそも、インドネシアという国はちゃんと分かっていないが、日本並みに都会である事に驚かされます。
アメリカだと宗教が絡んできて個人的に萎えてしまうが、本作はそこら辺を敢えて濁しているような印象でした。
インドネシアはイスラム教のイメージがありますが、本作はどうやら違っていました。
イスラム教だとお祓いする儀式がないのか、もしくは使えないから設定を曖昧にしているかもしれない。
これは面白いところであり、インドネシアという国が世界に挑む姿勢に期待させられる。
ストーリーはアメリカのホラー映画を強く意識しているので、経験値が高いと先の予測ができてしまう難点がありました。
それでも、あまりホラー映画を観ない人には強烈なインパクトがあると思いました。
予想していたよりも良かったので、このまま二作目と三作目に期待させられます。
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