作品データ
あらすじ
人気シリーズ『クリフ・ビースト6』の撮影をする為、出演者やスタッフが安全なバブルがあるイギリスのホテルへ行く。
14日間の隔離生活を経た出演者たちが映画の撮影に望むが、機材トラブルで再び隔離生活を強いられてしまう。
ストレスが溜まってガマンの限界を超えた出演者たちは、映画を製作する配給会社への抗議を始めるのだった。
登場人物&出演者
・キャロル・コブ(演:カレン・ギラン)
近年の出演作に『ガンパウダー・ミルクシェイク』、『野性の呼び声』などがあります。
主人公。女優。アクション映画「クリフ・ビースト6」に出演する。前作は別の映画に出演した為に断っていた。
エージェントから別の映画の評判が悪く、キャリアの立て直しに6作目の出演を説得される。
恋人が別の女性に乗り換え、同じ建物にいたサッカー選手と毎晩イチャイチャをしていた。
隔離生活に嫌気が差し、脱出を他の出演者に提案するも一度は断れるも二度目は実現する。
最後は撮影現場からの脱出を敢行し、最終的にドキュメンタリー映画として成功を収めた。
・クリスタル・クリス(演:アイリス・アパトー)
代表作に『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』、『40歳からの家族ケーカク』などがあります。
新人。TikTokで1億人のフォロワーがいる人気のTikToker。アクション映画「クリフ・ビースト6」に出演する。
母親の指導でTikTokeの人気者になっているせいで、許可がない限り個人的な質問に答えず。
新人という事で慣れない現場において、アクション監督の娘が同世代な事から友人となった。
配給会社からの指示でキャロルのセリフを奪う事になり、内容と関係ないダンスを披露した。
最後はアクション監督の娘の裏切りに制裁を加え、キャロルの提案で撮影現場から脱出した。
・ショーン・ノックス(演:キーガン=マイケル・キー)
代表作に『お!バカんす家族』、『ザ・プレデター』などがあります。
俳優。アクション映画「クリフ・ビースト6」に出演する。宗教に近い独特な考え方を本にして売れているという。
久々に再会したキャロルから新しい宗教と言われるが、単なる独自の考え方だと説明した。
不平不満を漏らす他の役者と違って、あくまで明るく接して現場を盛り上げようとしていた。
隔離と引き伸ばしでストレスが頂点に達して、ディーターのクスリでみんなとハイになった。
最後はキャロルの提案で監督たちに反乱を起こし、練習していたヘリでみんなと脱出をした。
・ダスティン・マルレイ(演:デヴィッド・ドゥカブニー)
近年の出演作に『ザ・クラフト:レガシー』、『ファントム/開戦前夜』などがあります。
俳優。アクション映画「クリフ・ビースト」シリーズの常連。別に脚本を書いて、プロデューサー業にも進出している。
シリーズにおける古株で、今回の脚本に不満を持ってダレン監督に変更を何度も求める。
その度に意見を無視されると、離婚したばかりのローレンとよりを戻すようになっていた。
ローレンが延期と養子のせいで脱出すると、左手の指を吹き飛ばされた事に文句を言う。
最後はキャロルの提案で撮影現場からの脱出に賛同し、ダレン監督たちの気を引く役をした。
・ディーター・ブラボー(演:ペドロ・パスカル)
近年の出演作に『ワンダーウーマン1984』、『ヒーローキッズ』などがあります。
俳優。オスカーの常連。アクション映画「クリフ・ビースト6」に初出演。不安定な精神でクスリを常用している。
隔離生活ではクスリをやっていて、コンシェルジュの若い女性に対して何度も誘っていた。
撮影現場で目立つような事をせず、ちょっと意見を言うとギャビンから逆ギレされていた。
ストレスが頂点に達してキャロルたちを部屋に迎え入れ、クスリをやり過ぎて死にかけた。
最後はキャロルの提案で撮影現場からの脱出に賛同し、コンシェルジュと恋人関係になった。
・ローレン・ヴァン・チャンス(演:レスリー・マン)
代表作に『40歳の童貞男』、『お!バカんす家族』などがあります。
舞台女優。アクション映画「クリフ・ビースト6」に出演。シリーズの常連でダスティンと離婚したばっかり。
17ヶ月前に養子を迎えていたが、ダスティンと離婚した事でシングルマザーとして奮闘する。
前作に出なかったキャロルが戻ってきた事に不満を持ち、開口一番で彼女に文句を言う。
撮影中に不仲だったダスティンとよりを戻していくが、撮影延期と養子の関係で壊れる。
最後は脱出しようとして警備員に左手の指を銃で吹き飛ばれ、辛うじて親指だけが見つかる。
・ハウイー(演:グズ・カーン)
代表作に『フォー・ウェディング』、『アーミー・オブ・シーブズ』などがあります。
コメディ俳優。アクション映画「クリフ・ビースト6」に出演する。シリーズにおいておちゃらけな役を担っている。
隔離生活に対して不信感を持っていて、14日間の隔離から解放されて自由を満喫していた。
弓矢を使う役の為に練習していて、撮影トラブルから再び隔離される事にウンザリしていた。
瞑想の時間でネガティブな発言を聞くと、ついに堪忍袋の緒が切れてしまい、勝手に降りた。
最後はギャビンに呼び出され、勝手に暴れ回る警備主任に弓を放ってキャリアを取り戻す。
・ダレン・エイガン(演:フレッド・アーミセン)
代表作に『キャッツ&ドッグス/地球最大の肉球大戦争』、『天使たちのビッチ・ナイト』などがあります。
アクション映画「クリフ・ビースト6」の監督。ホームセンターで働きながら、スマホで撮った映画が賞を獲っている。
シリーズの6作目に監督として抜擢されると、役者たちへの挨拶で彼らに敬意を払っていた。
撮影が上手くいかず延期していくと、脚本にケチをつけるダスティンの対応に困惑していた。
ギャビンから助言をもらって強気になっていくと、文句を言うダスティンを丸め込んだ。
最後はキャロルの提案で他役者たちが脱出するが、編集でなんとかなるとギャビンに説明。
・ギャビン(演:ピーター・セラフィノウィッツ)
近年の出演作に『ジョン・ウィック:チャプター2』、『ジーサンズ/はじめての強盗』などがあります。
アクション映画「クリフ・ビースト6」のプロデューサー。3ヶ月の間に映画を仕上げるようにスケジュールを組む。
出演する俳優たちの相手をするスタッフに扱い方を説明し、スケジュールを守ろうとする。
隔離生活に対して文句が出てくると、それを必死に抑えようとするも状況が悪化してしまう。
配給会社から完成させるべきだと言われるが、現実的にムリだと主張するも押し切れていた。
最後は撮影からヘリで脱出するキャロルたちを見て、編集でなんとかなると監督に確認した。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『40歳の童貞男』や『40歳からの家族ケーカク』で知られるジャド・アパトーが監督と脚本を務めています。
コロナ禍における映画撮影の大変を面白おかしく表現した作品として、ジャド・アパトー監督の独特な世界観と人脈が光っています。
まず、本作における最大の魅力は豪華なキャストであり、どこかの映画で見た顔がズラリと並んでいるだけじゃなく、ちょい役でも主演級の役者も登場しています。
そのせいで主人公らしい主人公というのがおらず、その役目を担っているカレン・ギランもそこまで中心というワケじゃなかったです。
あくまで群像劇に近いような構造になっていて、登場人物それぞれに短いエピソードや設定などを使って、ムダに時間をかけているような印象がありました。
確かに豪華なキャストは魅力の一つになるかもしれないが、個人的には内容の悪さをただごまかしているだけのようにしか感じられなかったです。
では、無名の役者が演じると、どうなるのかというと、内輪ネタだけで楽しんでいるだけで、観ている側としては面白さが伝わってこないです。
勝手にやっているようにしか感じられず、テンポも悪いので途中で飽きてしまい、なんだか監督の人脈自慢しか印象に残らないような感想を持ってしまう。
豪華なキャストだけで満足する薄っぺらな人はいいと思いますが、個人的には内容も楽しみたいので、残念ながら本作は監督の自己満足で終わっているような気がしました。
そもそも、前例となる作品はコメディなのに笑えないレベルなので、本作も豪華なキャストの見た目だけでごまかされているだけのような印象でした。
その中で一番気になったのは、監督の娘を出演させているところで、こういう権力を使った感じのキャスティングは個人的に好きじゃないです。
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