作品データ
公開年月 | 2019/06/28 |
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ジャンル | ファンタジー/アクション |
原作 | なし |
監督 | チャン・チョン |
脚本 | チャン・チョン |
製作 | ボー・リウ |
製作国 | 中国 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
売れない脚本家のサン・ユーは、毎日のように悪夢にうなされて不眠症になっていた。
脚本が書けず食べ物を買う金がない中、自殺をしようとした時に悪夢から抜け出す方法を知って克服していく。
同時に夢の中で登場する財宝を目覚めると現実世界へ持ち込めると判明し、次々と持ち出すもそこに隠された真実を知るのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
近年では経済的に潤っている中国映画が盛り上がっていて、ハリウッドを追い越すほどの勢いがあります。
当然ながら金がふんだんにあるけど、実際に中国映画のノウハウはほぼ香港映画から流用されていると思います。
本作には関してNetflixが独占配信されていますが、実際は中国が製作しています。
設定としては売れない脚本家の主人公が生活に困窮し、日々見ている悪夢から不眠症になって自殺を考えてしまう。
しかし、気にかけてくれた屋台のオッチャンからのアドバイスから、夢の中からお宝を持ち出して大金持ちにあるという展開です。
これは宝くじを自由自在に当てるような能力とも言える主人公だけの力で、多少の痛みを感じてもほぼリスクなしでお宝を持ち帰って金になる。
こんな誰でも欲しい設定は面白いし、主人公が訪れる夢の世界が謎だらけという点でも興味が惹かれるだろう。
ただ、簡単に主人公がどん底から大金持ちになって、何をやっても上手くいくような都合の良すぎる展開は少し鼻につきました。
すべてがファンタジーだと言ってしまえば納得する流れだが、現実に結びつけようとするのでしっぺ返しに説得力がなかった。
Netflixのオリジナル映画や独占配信する映画の共通となっているが、どの作品も曖昧なラストで終わらせるパターンの一つになっていました。
実際に主人公は金に溺れた人生から脱して、元の地道に生活する自分を取り戻すが、それもまた夢の世界というハッキリした結末に至っていません。
その前に主人公にはもっとゼイタクした分だけのしっぺ返しがなく、ハッピーエンドを迎えそうになる展開も好きではない。
そもそも、物語自体が終わっておらず、また繰り返しているだけで何も解決していないからラストにスッキリするような感じはなかった。
アイデア一つで物語を作った印象が強く、夢の世界なのか、別次元の世界なのか、肝心なところを曖昧にしたのは作っている側も分かっていないからだろう。
やはり、個人的に努力なしで成功を得ている主人公のサクセスストーリーには納得できず、ラストでの終わり方もまた納得できない作品でした。
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