作品データ
あらすじ
ボーイフレンドとヨットで過ごしていたローラは突然サメに襲われ、そこへブルースという青年が救出した。
一躍、町のヒーローとなったブルースはローラの家族に気に入られ、ボーイフレンドを失った傷心の彼女に真っ向からアプローチしていく。
ためらいながらも心を開いていくローラだったが、少しずつブルースの態度に違和感を覚え始めるのだった。
登場人物&出演者
・ブルース・ケイン(演:メイソン・ダイ)
代表作に『当然の選択』、『The Wrong Son』などがあります。
主人公。州議会議員の一人息子。小児がんセンターでボランティアとして働き、臨時教師の仕事を探している。
サメに襲われそうになったローラを助け出し、テレビや新聞で報道され町のヒーローになる。
ローラに近づいてパーティに出席させると、そのまま酒の勢いを使って一夜を共に過ごした。
実は元恋人だったアリソンから別れ話をされ、ブチ切れて車の事故を起こし彼女だけが死亡。
最後はローラの裏切りでサメに食わせようとしたが、反撃を食らって逆に襲われ消息を絶つ。
・ローラ(演:サクソン・シャービノ)
代表作に『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』、『ポルターガイスト/2015年版』などがあります。
ヒロイン。女子高校生。恋人のニックとイチャイチャするが、なぜか母親から反対されて中断されてしまう。
命の恩人であるブルースに感謝し、彼の両親が開くパーティで恋人として新聞に載せられた。
ブルースにブリーとケンカした事を話し、すぐに彼女が重傷を負って彼を疑い始めていた。
アリソンの姉から事実を聞き出すと、ブルースが危険な人物としてパーカーと隠し撮りする。
最後はブルースに拉致され、サメに襲われそうになって反撃し、彼を倒して解決させた。
・ブリー(演:ジリアン・ローズ)
本作が長編映画デビュー作となります。
ローラの親友で高校生。ローラの誕生日を祝う為、ニックやパーカーたちとクルーズ船を一緒に飾っていた。
海へ出たローラたちを見送っていたが、パーカーから誘いを受けるも不機嫌に断っていた。
ニックがサメに襲われて傷心するローラを励まし、ブルースと仲良くなる姿を見ていた。
学校でブルースと付き合っている落書きをロッカーにされ、うっかり事実だと口を滑らせた。
最後はローラとケンカするが、気を利かせたブルースによってひき逃げされて重傷を負う。
・パーカー(演:キャムラス・ジョンソン)
代表作に『ジョー・パターノ/堕ちた名将』、『サン・イズ・オールソー・ア・スター/引き寄せられる2人』などがあります。
ニックの親友でローラやブリーたちの友人。高校に通いながら飲食店で真面目にバイトをしている。
ローラの誕生日を祝う為にクルーズ船をニックやブリーたちと飾りつけ、二人を見送った。
新聞でブルースの恋人として紹介される記事を見て、親友を裏切ったローラを無視していた。
ブルースに勘づかれて暴力と脅迫で黙るが、ローラとの作戦で隠し撮りをして有利になる。
最後は動画を警察へ送る前にブルースに襲われ、ローラの家に侵入する為に遺体を使われた。
・ニック(演:ルーク・スラッテリー)
代表作に『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』、『レイトナイト/私の素敵なボス』などがあります。
ローラの恋人で高校生。ローラの母親であるサンティから嫌われている。父親に似ているせいだと言われている。
車でイチャイチャしているところでサンティに怒られ、中断してそのまま家に帰っていった。
誕生日だったローラの為、パーカーとブリーたちとクルーズ船の飾り付けをして喜ばせた。
沖に出てローラと海を泳いでいて、サンティからの電話を無視して二人だけの時間を楽しむ。
最後は近くにサメがいてパニックになるローラを安心させるが、結局は襲われて殺された。
・クロエ(演:アレクシス・ラリヴィエール)
代表作に『Wishin’ and Hopin’』などがあります。
ローラの妹。姉と母親の仲が悪いと分かっていて、それ以上は何も言わずに黙っている。
ニックとのイチャイチャを中断されたローラが母親と口論し、その様子を見て部屋に戻る。
翌日にローラが母親に黙って家を出ると、その姿を見ても止める事なく見送っていた。
ベビーシッターを頼まれたブルースが家で面倒を見て、ハグするぐらい仲良くなっていた。
最後は家に侵入したブルースが姉を連れ去るが、母親と現場にやって来て心配していた。
・サンディ(演:シンシア・ギブ)
代表作に『栄光のエンブレム』、『ブルージーン・コップ』などがあります。
ローラの母親。夫の不倫によって別居している状態で、そのせいで娘たちと微妙な関係になっている。
言う事を聞かないローラに手を焼いていて、ニックと付き合っている事実を許せずにいた。
サメに襲われたローラをブルースが助けた事に感謝し、州議会議員の息子という事で認める。
ローラとブルースがいい感じになっていると知るが、娘の疑う言葉に対して信じずにいた。
最後はローラがブルースを倒すと、クロエを連れて現場に来て自分の間違いを認めていた。
・リズ(演:アラベラ・オズ)
代表作に『When The Starlight Ends』、『ジグソウ:ソウ・レガシー』などがあります。
ブルースの元恋人だったアリソンの姉。アリソンが車の事故で亡くなった事実について口にしない。
ショッピングセンターでローラに声をかけたブルースを見かけ、軽く挨拶して立ち去った。
ローラとパーカーが家までやって来ると、ブルースについての相談をしたいと言われた。
最後は妹がすでに亡くなっているとローラたちに話し、二人が急いで立ち去る姿を見送った。
感想
[個人的な評価]
本作は大ヒットしたテレビ映画『サメストーカー』の前日譚となります。
この作品はシリーズの2作目がなぜか先に日本で公開され、本作と続編が公開されました。
前日譚とは書いていますが、実際は単純に一作目という立ち位置で続編が作られた事から邦題として「ビギニング」が付いただけです。
当初は単発のテレビ映画だったと思いますが、視聴率がよほど良かったのか続編を作ったという感じになるだろう。
その証拠としてサメストーカーとも言える主人公が続編で別の俳優になっているので、急遽作ったような印象を受けます。
先に鑑賞した『サメストーカー』と同じような内容であるが、ブルースの正体を説明するシーンが少なくて何者か分からない状態でした。
本作でようやく何者か分かるようになって、2作目となる『サメストーカー』に繋がる意味としてスッキリしました。
ラストでブルースがサメに襲われていますが、続編でケガした跡がある事から、俳優が代わってもストーリーは繋がっていると言えます。
その後も「リターンズ」がある事からブルースはまだ生きていると分かりますが、なぜ2作目から日本で先に公開されたのかよく分かりません。
順当に本作から出せば良かったのですが、配給の関係で単純にできなかっただけかもしれないが、そこら辺は少しややこしいです。
それでも内容はほとんど同じなので、別物というワケじゃないが、あまりにも続編と似すぎて新鮮味があまり感じられなかった。
そんな事より、狙われたヒロインの設定に同情ができず、反抗期で親に逆らい、飲酒して別の男と寝るという暴挙に出ています。
しかも、正論を言われて逆ギレするような人間性なので、ヒロインに対して自業自得にしか思えなかったです。
正論を言った死んだ恋人の親友が悪者にされるシーンなんて、個人的には一番の胸糞であり、本作でマトモだったのに巻き込まれて殺されてしまう。
いい人間が死んで性格の悪い人間が生き残る意味では、本作は色々と裏にメッセージを込めていると思うぐらいスッキリしない終わり方でした。
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