【スノーピアサー】VD-723

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2013/08/01
ジャンル SF/アクション
原作 ジャック・ロブ、バンジャマン・ルグラン、ジャン=マルク・ロシェット 『Le Transperceneige』
監督 ボン・ジュノ
脚本 ボン・ジュノ、ケリー・マスターソン
製作 パク・チャヌク、イ・テホン、ほか
製作国 アメリカ、フランス、韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

2014年、人類は急速に進行する温暖化を食い止める為、人工冷却物質の散布を実施するも地球が氷河期へ突入してします。
人類を含めたほとんどの生物が死に絶え、17年後の2031年に“スノーピアサー”と呼ばれる列車の中で人々が生き延びていた。
列車の前方車両には富裕層が優雅に暮らし、後方車両に押し込められた貧困層の中から、カーティスが革命を起こそうと立ち上がるのだった。

登場人物&出演者

カーティス(演:クリス・エヴァンス)

近年の出演作に『ドント・ルック・アップ』、『フリー・ガイ』などがあります。

主人公。列車「スノーピアサー」の最後尾に属する男性。ウィルフォードに対して18年間に渡る恨みを持っている。

革命を起こすリーダーにされるが、当初は先導するだけで彼らのトップに立つ気はなかった。
仲間を失いながらウィルフォードがいる部屋の前まで来ると、ナムグンに過去の真実を話す。
実は最後尾で空腹のせいで人を食べた過去を持ち、エドガーの母親を殺したと罪を告白した。
最後はウィルフォードの後継者を拒否し、扉の爆風からヨナたちを守ってナムグンと死んだ。

ナムグン・ミンス(演:ソン・ガンホ)

近年の出演作に『非常宣言』、『王の願い/ハングルの始まり』などがあります。

列車のセキュリティをプログラムしたエンジニア。クロノール中毒になって娘とともに監禁されていた。

韓国語しかしゃべれず、翻訳機を使いながら娘の解放とクロノールを条件に協力をしていく。
カーティスとは利害の一致という関係だけで、実は他に目的があって協力していたという。
ウィルフォードの部屋に通じる扉じゃなく、外へ通じる扉を爆破しようとするも止められた。
最後は秘書に撃たれ、復活した暗殺者と戦うが、扉の爆風を体で娘たちを守って死亡した。

ヨナ(演:コ・アソン)

代表作に『グエルム/漢江の怪物』、『優しい嘘』などがあります。

ナムグンの娘。父親の隣に監禁されていた。扉を開ける条件として父親に監禁を解かれて一緒に行動する。

韓国語しか話せない父親と違って英語もしゃべれて、扉を開ける度にクロノールをせがんだ。
透視能力を持っていて、扉を開ける前の状況を理解するが、暗殺集団を視るも警告が遅れる。
父親から外の世界は暮らせる状況だと言われ、クロノールで外へ通じる扉の爆破を聞いた。
最後は爆風を父親とカーティスが壁になって守られ、子供と一緒に外の世界へ踏み出した。

エドガー(演:ジェイミー・ベル)

近年の出演作に『ウィズアウト・リモース』、『ロケットマン』などがあります。

列車「スノーピアサー」の最後尾に属する若い男性。最後尾での生活に対して不満を持ち、カーティスを信奉する。

革命を起こして富裕層を倒そうとするカーティスに賛同し、いつでも蜂起すると意気込む。
ついに革命が起きて暴れ回るが、扉を開けるナムグンに不信感を持って言葉が荒くなる。
ウィルフォードが寄越した暗殺集団と戦うが、人質に取られるもカーティスに見捨てられた。
最後は暗殺集団が倒され、実はカーティスが彼の母親を殺害した事を知らずに死亡した。

ターニャ(演:オクタヴィア・スペンサー)

近年の出演作に『静かなる侵蝕』、『サンダーフォース/正義のスーパーヒロインズ』などがあります。

列車「スノーピアサー」の最後尾に属する女性の乗客。息子のティミーがいて何より大事に思っている。

ティミーがウィルフォードの秘書により連れ出されると、革命を起こすカーティスに追従。
前方車両に乗り込む際に先陣を切って敵対者たちを倒していき、教育車両で息子を探した。
油断したところでウィルフォードが仕込んだ暗殺者の銃撃を食らい、重傷を負ってしまう。
最後はカーティスが駆けつけて様子を見るが、助からないと分かって息子を頼んで死亡した。

ギリアム(演:ジョン・ハート)

晩年の出演作に『スパイ・ミッション/シリアの陰謀』、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』などがあります。

列車「スノーピアサー」の最後尾に属する老齢の男性。左腕と右足がなく、普段は車椅子で移動している。

過去に何度か起きた革命に参加するが、すべて失敗して次のリーダーをカーティスと認める。
カーティスがいよいよ革命を起こす時にアドバイスを与え、一緒に前方車両へ移動していく。
ウィルフォードの手前までたどり着いたカーティスだが、捕まって暗殺者により処刑された。
最後はウィルフォードとは盟友の関係だと言われ、革命もバランスの為に計画だと発覚した。

フランコ・エルダー(演:ヴラド・イヴァノフ)

代表作に『4ヶ月、3週間と2日』、『ホイッスラーズ/誓いの口笛』などがあります。

ウィルフォードが送り込んだ暗殺者。カーティスたちがメイソンを人質に前方車両へ来るのを待っていた。

子供たちに教育する車両に立ち止まったカーティスたちに銃撃し、その多くを葬っていた。
逃げ出したカーティスと戦って圧倒して殺害しようとするも、邪魔が入って失敗してしまう。
ナムグンとヨナの連携プレイで劣勢に立ち、気絶から目覚めたカーティスに脇腹を刺される。
最後は復活したナムグンとタイマン勝負するが、外へ通じる扉の爆破に巻き込まれ死亡した。

メイソン(演:ティルダ・スウィントン)

近年の出演作に『MEMORIAL/メモリア』、『フレンチ・ディスパッチ/ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などがあります。

列車「スノーピアサー」で貧困層を統率している総統。ウィルフォードを信奉し、最後尾に対して嫌悪感を持っている。

ウィルフォードの秘書が子供を連れ出す際、邪魔した人間を晒し上げて罰を与えていた。
最後尾の人間に対して立場の違いを教える演説を繰り広げ、彼らとの明確な差を示していた。
カーティスの反乱に対応するも予想外の反撃で捕まり、前方車両へ案内する役を買って出る。
最後は教育車両で暗殺者による虐殺を経て、ブチ切れたカーティスによって処刑された。

ウィルフォード(演:エド・ハリス)

近年の出演作に『ロスト・ドーター』、『沈黙のレジスタンス/ユダヤ孤児を救った芸術家』などがあります。

列車「スノーピアサー」を作った張本人でトップの存在。人前にほとんど出ず、代わりに秘書にやらせている。

最後尾が惨状を知りながらも手を打つ事をせず、富裕層の間で神格化されているような状態。
革命を起こす為に前方車両を目指すカーティスの存在を知っていて、彼を快く出迎えた。
実は最後尾のギリアムと繋がっていて、列車内のバランスを保つ為に革命も計画していた。
最後はカーティスを後継者に指名するが、外へ通じる扉を爆破した事で巻き込まれ死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はジャック・ロブ、バンジャマン・ルグラン、ジャン=マルク・ロシェットによるグラフィックノベルが原作となります。
この作品はボン・ジュノ監督にとって、初めてとなるほとんど英語を使う映画になります。
ディストピアという管理された社会を列車の中だけで実現させて、前方車両と後方車両の格差について描いているのは面白いと思います。
前方車両では贅沢な暮らしをして、肉や野菜は食べられるし、酒や音楽、それにドラッグまで楽しめる現代と変わらない。
しかし、後方車両は人をまるでゴミのように扱い、支給されるプロテインブロックの原料が虫となっていて、確かにタンパク質は豊富だと思いました。
そもそも、18年間も列車の劣悪な環境で生きている割に、主人公を含めた乗客たちがピンピンとしている違和感がありました。
マトモな医療を受けていないだろうし、衛生面でも最悪だろうし、伝染病があってもおかしくないぐらいの環境でもみんな元気に生きている。
優雅な生活を送る前方車両の乗客たちについても、役割があると言われても、物語から彼らの存在する意味も伝わってこなかった。
2時間という長尺の中で必要な説明がなく、どうでもいい場面に時間を使っていた点でも、そこら辺のバランスが悪いと思いました。
富裕層に対して革命を起こす貧困層の構図は歴史上では何度も行われたが、その結末や真実については面白いと思わせる設定でした。
限られた空間の中で人間が生きるには、徹底した管理体制じゃないと維持できないのは分かるけど、その中身がガバガバというのは説得力に欠けていた。
いらないシーンが多数あったので、そこを削って必要なところに時間を回して、もう少しテンポアップすれば傑作になっただけに残念としか思えなかったです。
それとラストのオチについても、あまりにも投げっ放しジャーマンすぎて、どう考えても子供だけで生き残れるような優しい環境じゃないと感じました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました