作品データ
あらすじ
フランクフルト行きの旅客機が飛行中に突然外部からの襲撃に遭い、乗員乗客が命を落とすという事件が発生する。
同じ頃、北極で失われたはずのナチス第三帝国の巨大な戦艦が発見され、そこから遺伝子を改変された超能力を持つゾンビ戦士が操縦するサメ戦闘機が暴走する。
世界中で新兵器による破壊が行われる中、70年前に兵器開発に関わったリヒター博士と二人の娘が止めるべく立ち向かうのだった。
登場人物&出演者
・クラウス・リヒター博士(演:トーマス・モリス)
代表作に『シンドラーのリスト』、『クレイジー・シックス』などがあります。
リヒター科学技術社の経営者で科学者。元ナチス・ドイツの科学者でアメリカに亡命している。
年齢が113歳で過去にナチスで研究したK7Bのおかげで延命し、社会の為に貢献してきた。
北極で復活した第三帝国でヨーロッパが戦火となり、鎮圧するべく娘たちと分析して戦うを
過去に自分がナチスだと告白し、巨大なサメの戦艦を開発してサメ兵器を攻撃していく。
最後は見事にサメ兵器を撃滅させ、前線で戦っていた娘たちを助けて食事の約束をした。
・ディアブラ・リヒター(演:エヴァ・ハーバーマン)
代表作に『マーラとバイキングの神々』、『Trolls World』などがあります。
リヒター博士の娘の一人。北極に現れた第三帝国の戦艦を調査するべく父親に派遣された。
戦艦の中でゾンビ化したナチスの兵士を発見し、女兵士にK7Bを注入されて自力で脱出した。
救助隊に助けられて無事に帰還するが、K7Bの影響でゾンビ化の症状に悩まされていた。
第三帝国のサメ兵器を破壊するべくアンジェリークと戦っていたが、ゾンビ化してしまう。
最後はアンジェリークに注射されて元に戻り、父親と食事の約束をして勝利を堪能した。
・アンジェリーク・リヒター(演:バルバラ・ネデルヤコーヴァ)
代表作に『ホステル』シリーズ、『ザ・チャイルド/悪魔の起源』などがあります。
リヒター博士の娘の一人。北極で第三帝国の戦艦が発見され、派遣されたディアブラを心配する。
救助隊に見つかって戻ってきたディアブラを出迎えると、父親から元ナチスと聞かされる。
父親への信頼を失う中で第三帝国の襲撃が激しくなり、対策の為に知識者たちに連絡する。
K7Bの影響でゾンビ化したディアブラに襲われるが、すぐに治療薬を注入して助けた。
最後は前線で第三帝国のサメ兵器を父親が撃滅し、ディアブラとともに食事の約束をした。
・勝部博士(演:亜紗美)
近年に出演作に『ツングースカ・バタフライ/サキとマリの物語』、『スモーキング・エイリアンズ』などがあります。
日本の女性サメ研究者。第三帝国の出現で、リヒター博士の国家安全保障会議に参加した。
ナチスの航空兵器である「スカイ・シャーク」を分析し、ステルス機能があると説明した。
最後は遺伝子改造されたサメたちのリンパ腺が弱点とリヒター博士にヒントを与えていた。
・フロスト少将(演:トニー・トッド)
近年に出演作に『デッド・ウィッシュ』、『2バッドガイズ』などがあります。
アメリカ軍の少将。第三帝国の出現で、リヒター博士の国家安全保障会議に参加した。
リヒター博士とは友人で家族ぐるみの付き合いをするが、サメ兵器により頭を悩まされる。
ナチス・ドイツが復活した事に強い憤りを感じていて、圧倒的な兵器に戸惑っていた。
最後はリヒター博士が旅客機を囮に使った事を批判するが、ナチスを倒して納得した。
・ハンス・カムラー博士(演:デトレフ・ボーテ)
代表作に『007/スペクター』、『フォー・ハンズ』などがあります。
ナチス・ドイツの科学者。遺伝子工学を使って兵士を強化し、超兵士を作ろうとしていた。
ナチス親衛隊の長官ヒムラーの下で反重力装置の開発に成功し、高い信頼を得ていた。
空軍司令官にK7Bの可能性を示し、遺伝子改造したサメによる航空兵器の提案もしていた。
解説する映像で空軍司令官は絶賛し、開発の許可を与え、ナチスの勝利を確信させた。
最後はナチスの敗戦が明らかとなり、アルゼンチンへ逃亡する際に止めたリヒターを撃った。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2021』にて上映された作品となります。
どうやら製作発表から6年越しの完成となった待望の作品となりました。
B級映画で一つのジャンルとして確立されている「サメ」、「ゾンビ」、「ナチス」の要素を惜しみないエログロで味付けしています。
それを聞くだけで期待値が大きく上がりますし、多少微妙な内容であっても許せると思って鑑賞しました。
しかし、実際に鑑賞すると圧倒的なテンポの悪さ、エンターテイメント性より芸術性への意識など、期待していたモノと大きく違った。
本来なら低予算で作るべき映画だが、かなりの予算があったようで有名どころの役者やCGなどに力が入っていました。
でも、こういう作品に豪華さを求めているのではなく、あくまでバカをどこまでぶっ飛ばしていくのか期待している。
確かに素材や設定は凝っていて、超大作とは違った趣向だが、あまりにも製作側やファンを意識しすぎている内容でした。
特に普段なら軽くセリフだけで描写する回想シーンもしっかり長尺で撮影したおかげで、こだわりは伝わるけど面白さに直結していない。
多分、こういう設定の作品が好きな人は高い評価を与えるだろうが、冷静になって考えると映画として娯楽作として未完成である。
ここからムダなシーンやエピソードを削ぎ落として、本当に必要なモノだけを残すべきだが、全部詰め込んだせいで視点があっちこっちに飛んでしまっている。
元々は分かりやすい正義のアメリカと悪のナチスという構図だが、余計なエピソードやシーンを入れているせいで分かりづらい。
それに監督のマーク・フェーセは本作が初の本格的な長編映画なので、残念ながらゼイタクな材料をムダ使いしていたと思う。
盛り上がるのはいい事だと思うが、こういうまとまりのない作品は増えて欲しくないです。
リンク
コメント