【サンティネル】VD-516

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アクション

作品データ

公開年月 2021/03/05
ジャンル アクション
原作 なし
監督 ジュリアン・ルクレルク
脚本 ジュリアン・ルクレルク、マシュー・セルボー
製作 ジュリアン・マドン
製作国 フランス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

クララはフランス陸軍の通訳としてシリアに従軍するが、そこで戦争の悲惨さを目の当たりにしてPTSDとなってしまう。
その後、サンティネル作戦の一環としてニースへ帰還するが、母親と妹のターニャの協力を得てクララは自身の精神を立て直そうとする。
そんなある晩、ナイトクラブへ出かけたターニャが何者かにレイプされ、クララは妹の復讐をしようと独自に調査を始めるのだった。

登場人物&出演者

クララ(演:オルガ・キュリレンコ)

近年に出演作に『9人の翻訳家/囚われたベストセラー』、『ア・クーリエ』などがあります。

主人公。フランス陸軍の女性兵士で曹長。士官学校を首席で卒業して5ヶ国語も話せるエリート。

戦場にて眼の前で子供が自爆を目撃してしまい、PTSDを患って故郷で歩哨として任務をこなす。
ナイトクラブの翌日で妹が暴行されて昏睡状態になり、動けない警察に苛立って勝手に捜査する。
イヴァンを犯人だと考えて家に侵入すると、実は父親のレオニドが犯人としてブチ切れてしまう。
最後は軍の武器を奪ってレオニドを追い詰め、ドバイまで来て殺害し、逃亡者として妹を見守る。

ターニャ(演:マリリン・リマ)

代表作に『青い衝動』、『マーメイド・イン・パリ』などがあります。

クララの妹。戦場から帰ってきた姉を出迎える。心の傷を負っていると知って寄り添っていた。

PTSDのせいで元気のない姉を気遣って明るく振る舞い、徐々に本来の性格を取り戻させる。
気晴らしに姉を行きつけのナイトクラブへ誘い、親しいイヴァンと会って先に店を出て行った。
翌日には浜辺で暴行された状態で発見され、手術のできない重傷で昏睡状態いなっていた。
最後はレオニドの手下に殺されそうになるが、回復して逃亡者となった姉に見守られていた。

ミラー警部(演:キャロル・ウェイヤーズ)

代表作に『ウィッシュ・ルーム』、『土と血』があります。

ターニャが暴行された事件を担当する女性刑事。病院にやって来たクララに事情を説明していた。

犯人がイヴァンだと話すクララの主張を聞いていたが、相手と強姦事件の難しさを話していた。
勝手に動き回ってナイトクラブまで暴れたクララを止めようとして、家を訪れても会わずに退散。
最後はレオニドの手下を捕まえて裁判にかけるとクララを説得するが、結局は失敗してしまう。

イヴァン・カドニコフ(演:アンドレイ・ゴレンコ)

本作が長編映画デビュー作となります。

レオニドの一人息子。父親がITの長者で特権を持っていて、やりたい放題をしているような状態。

ナイトクラブでターニャと話し、そのまま先に出ると翌日に彼女が暴行された状態で発見された。
父親の特権を使って警察からの事情聴取を拒否し、そのまま有耶無耶にしようと考えていた。
実はゲイで当日はターニャを家に連れて来たが、当然のように何もせず父親が手を出していた。
最後は強姦の容疑をかけられるが、父親の計らいでジョージア大使館に保護してもらっていた。

レオニド・カドニコフ(演:ミシェル・ナボコフ)

代表作に『理想の出産』、『ガーディアン24』があります。

ロシア人でIT企業の社長で億万長者。外交官と同じような特権で警察も手を出せない大物。

息子がターニャを強姦した容疑をかけられるが、特権を使って警察からの尋問を拒否させる。
家に侵入してきたクララを部下が捕まえると、息子を脅した人物として正直に悪事をバラした。
危険を予知して息子をジョージア大使館へ保護させ、自身はロシアに逃亡しようとしていた。
最後は一度クララに追い詰めれるも回復し、ドバイでメイドに変装した彼女に殺された。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
フランスが舞台でNetflixのオリジナルという少し珍しい作品でした。
主演はオルガ・キュリレンコであるけど、『007/慰めの報酬』でボンドガールとして注目されて知名度が上がりました。
しかし、それ以降の出演作は正直言ってどれも微妙であまり記憶に残っていません。
今回はNetflixで出たばっかりの作品なので、多少の期待をしましたが、残念ながらまた同じような印象を持ちました。
妹がレイプされて法で裁けないならば、自分が手を下すという復讐劇になるけど、すべていおいて弱いと感じました。
まず、主人公が妹の復讐をする大義が弱くて、そもそも自業自得と言われても仕方ありません。
主人公が妹の無念を晴らす為に立ち上がる事になるけど、冒頭で患っていたPTSDがいつの間にか完治していました。
本来ならPTSDの設定を最後まで使って、主人公の弱点にするべきなのに、監督はそれを忘れて地味なアクションに振り切ってしまった。
多くの作品で帰還兵がPTSDを患っている描写がされるけど、これをちゃんと最後まで引っ張る事ができるのはいい作品だと思う。
ただ、残念ながら本作は中盤以降が妹の復讐に立ち上がる主人公になってしまい、PTSDは邪魔になって消えてしまっている。
何より主人公が勝手な動きをしてナイトクラブで暴れまわっても警察に捕まらない時点で、ちょっとおかしいと思うしかないです。
悪役となったIT長者がなんとなくスティーブ・ジョブスに似ているのは意図的なのか、何かの皮肉を訴えているのか、メッセージが今ひとつ伝わってこない。
同じく女性の復讐劇ならば、『ライリー・ノース/復讐の女神』の方がすべて上回っていて、そっちの方を鑑賞するべきだと感じました。

コメント

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