作品データ
| 公開年月 | 2017/06/03 |
|---|---|
| ジャンル | ホラー |
| 原作 | 室井まさね 『屍囚獄』 |
| 監督 | 城定秀夫 |
| 脚本 | 城定秀夫、貝原クリス亮 |
| 製作 | 原啓二郎、後藤明信、ほか |
| 製作国 | 日本 |
| 鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
50年に渡り女が生まれない人口43人の八坂村では、ゼミ合宿の為に訪れた比良坂大学の美琴たちは、村長の目的は息子の嫁探し。
残った女たちは足を切断され、飢えていた村の男たちの慰み者にしようと考えていた。
迫り来る村人の男たちから逃げ惑う美琴たちだったが、完全に村に閉じ込められるのだった。
登場人物＆出演者
代表作に『めがみさま』、『万引き家族』などがあります。
主人公。比良坂大学の学生。4人の学生の中で一番スタイルが良く、ほとんど存在感なし。
伊助の案内で村を抜けようとしたが、さよりが突然の幻覚でどこかへ行き、香坂と残った。
村の男たちに見つかって村長の家に連れて来られ、貴彦の嫁として初夜の準備をさせられた。
貴彦に助けられ、神社の宮司に保護されるが、生贄にされようとして猿田彦が介入される。
最後は猿田彦だった貴彦を説得して事故で彼が死んで山を歩くが、熊と出会って襲われた。
アイドルグループ「仮面女子」のメンバーで、映画の代表作に『リアル鬼ごっこ4』などがあります。
比良坂大学の学生。メガネっ子。比奈とは親友以上の気持ちを持つ。誰よりも心配している。
伊助の山小屋で一晩泊まったが、焼かれた魚を渡されるもの比奈がいない事を心配していた。
山を歩いている途中で比奈の幻覚を見て、勝手に抜け出していくと彼女の死体を見つけた。
村の男に見つかるが、おかしくなって簡単に殺して、またも比奈の幻覚を見てしまう。
最後は比奈の幻覚が猿田彦と分かった瞬間、刀の一振りを食らって首を飛ばされて死亡した。
本作が長編映画デビュー作となります。
比良坂大学の学生。ボーイッシュで比奈とライバル関係。伊助に助けてもらい心を通わせる。
なぜかやたらと伊助に心を開いて、危機的な状況にも関わらずバカみたいに楽しんでいた。
さよりが勝手に抜け出して追いかけると、村の男に見つかってボウガンの矢を食らっていた。
最後は伊助に介護されるが、なぜか居場所を突き止めた猿田彦の一撃であっさりと死んだ。
本作が長編映画デビュー作となります。
比良坂大学の学生。さよりの親友を自称するが、実際は都合良く利用しているだけの関係。
コンビニに行こうと沙霧と村の男たちと車で行ったが、レイプされかけて森に逃げていた。
猿田彦となった貴彦により、刀で胸を突かれて、何も分からないままひっそりと死亡した。
最後は何度かさよりの前に幻覚として現れて告白を受けると消えて、猿田彦に変わっていた。
代表作に『悦楽交差点』、『二人の巨乳妻/美和と茜』などがあります。
比良坂大学の助手。教授の不倫相手で、妻と別れなくてもそのままの関係を望んでいた。
教授が身を挺して村長を止める間、比奈以外の学生たちを連れて村の外へ逃げようとした。
さよりが勝手に抜け出してしまうと、美琴とその場に残っていると村の男たちに見つかった。
貴彦の嫁に美琴が選ばれると、村長に散々汚れた女と吉岡言われ、村の男たちの獲物になる。
最後はレイプされて伊助が男たちを殺すと、置いてあった教授の遺体の傍で首吊り自殺した。
代表作に『デコトラ★ギャル奈美』、『L/エル』があります。
比良坂大学の教授。女子学生を連れて来るという条件で八坂村への合宿を許されていた。
香坂たちを逃した後、村長に縛られていて、絶体絶命の状況であっても挑発をしていた。
最後は村が呪われていると言ってブチ切れた村長に射殺され、死体として再登場した。
代表作に『妖怪大戦争』、『パパはわるものチャンピオン』があります。
八坂村で村長の家に暮らす知的障害を持つ男。足切りされた女性のお世話をしていた。
沙霧を助けて香坂たちた合流して、出口はダメだと連呼して自分の山小屋まで連れて行く。
一緒に行動していた沙霧が冗談で気があると言われてその気になり、彼女を助けようとする。
ボウガンの矢でケガした沙霧の為に色々やるが、猿田彦に彼女が殺されると暴走を始める。
最後は村の男たちを全員殺し、母親に終わったと言うと、食らった銃弾で静かに死んだ。
代表作に『LADY NINJA/青い影』、『LOVE STAGE!!』などがあります。
八坂村の村長の息子。三葉に猿田彦のお面を渡されると、別人格が現れ女たちを殺していた。
普段は引っ込み思案な性格のまま過ごしているが、猿田彦として女を殺した記憶を共有する。
猿田彦のままで三葉と森で遊んでいたが、あくまで彼女が嫁で他の女は殺すしかないという。
父親を気絶させると、正気のうちに捕まった美琴を逃すが、三葉の言葉で猿田彦に変身する。
最後は宮司を殺すと、美琴の言葉で混乱して転んだ拍子にに刀が胸に刺さって死亡した。
代表作に『みんな～やってるか!』、『鉄人28号』などがあります。
八坂村の村長。ガマンの限界を迎えようとしていた村の男たちを必死になんとか止めていた。
美琴と香坂を捕まえて連れて来ると、貴彦と村には乙女が必要としてすでに嫁を決めていた。
香坂を村の男たちに渡すと、美琴の身体をじっくりと観察し合格として初夜の準備をさせる。
帰ってきた貴彦と飯を食って酒を飲んでいると、急に村の因習に従わない息子に殴られた。
最後は村の男たちが伊助に殺される状況を見て発砲するも止められず、呆気なく殺された。
感想
［個人的な評価］
本作は室井まさねの同名漫画を実写映画した二部作の二作目となります。
一作目はハッキリ言って、単なる序章で作品としての完成度がかなり低かったです。
そもそも、一作目を一本の映画として認めるのはちょっとムリがありました。
その分、本作はようやく物語の中核を進めていくので、段違いの濃さがありました。
ただ、これはあくまで前作と比べての事であり、ちゃんとした作品よりも劣っています。
元々は一本の作品を二部に分けているので、当然のように出演者の演技レベルが上がるワケじゃないです。
前作からヒドイ演技はそのままなので、本作は違う部分で楽しむしかありません。
AV女優は脱ぐ為だけに出ているので、それ以外には期待できる要素はありません。
一応、主人公的な立場の片山萌美は前作と同じように下着姿となるが、それ以上は脱ぐ事がないから物足りません。
お色気もほどほどで前作と変わらず、これも作品を楽しむレベルには至っていない。
しかしながら、思っていたよりもストーリーや村の因習の整合性をちゃんと取っています。
大抵の場合、こういう整合性がファンタジーの領域に入って有耶無耶にされてしまうが、本作はそこをちゃんとやっていました。
特に脇役だった知的障害を持つ男が暴走する感じは悪くなかったと思います。
深く考えると村の呪いを終わらせたのが村長の息子たちであり、ようやくその連鎖を断ち切った意味で伏線を回収していました。
それにほとんど何もしていない主人公が無傷で生還せず、一番残酷だと思われる熊に殺されるオチはスッキリしました。
これは二部構成にする意味がなく、一作目のムダなシーンを削り、二作目に付け加えるだけで良かったと思いました。
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