【シライサン】VD-557

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作品データ

公開年月 2020/01/10
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 安達寛高(乙一)
脚本 安達寛高(乙一)
製作 大角正
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

親友の突然の死のショックから立ち直れない女子大生の瑞紀は、弟の変死に直面した青年の春男と出会う。
眼球が破裂し、何かに怯えたように死んでいった彼らの死の真相を探るうち、二人は理解を超えた戦慄の真実に突き当たる。
その名を知ってしまった瑞紀と春男は、都市伝説と言われる“シライサン”の呪いに巻き込まれていくのだった。

登場人物&出演者

山村瑞紀(演:飯豊まりえ)

代表作に『きょうのキラ君』、『暗黒女子』などがあります。

主人公。女子大生。レストランで食事していた時、親友の香奈が怯えてから眼球が破裂して死亡した。

同じような状態で発見された弟に不審感を持った春男が接触し、一緒に原因を探っていく。
香奈の友人だった詠子を訪れると、自殺未遂した彼女から「シライサン」の呪いを受けた。
「シライサン」について取材していた間宮と合流し、東京へ帰ろうとするも車が故障する。
最後は間宮のせいで頭を打って、記憶をなくして「シライサン」の呪いから解放された。

鈴木春男(演:稲葉友)

代表作に『行け!男子高校演劇部』、『N.Y.マックスマン』などがあります。

ヒロイン。社会人。弟から突然の電話を受けて、そのまま死亡してしまうも原因を探ろうとする。

同じバイトだった瑞紀と接触すると、弟と共通の友人だった詠子と会う事になった。
詠子が自殺未遂する際に「シライサン」の名前を聞き、瑞紀とともに呪いを受けてしまう。
間宮が妻を助けようとして記事を拡散しようとして、それを止めるも瑞紀が頭をケガする。
最後は瑞紀が記憶をなくし、他人のフリをして病院を去り、シライサンが背後から来た。

間宮幸太(演:忍成修吾)

代表作に『リリイ・シュシュのすべて』、『バトル・ロワイアルⅡ/鎮魂歌』などがあります。

東京の出版会社に勤めている記者。妻の冬美が目を離した隙に娘を亡くし、なんとか立ち直ろうとしている。

冬美とレストランで食事をしていたが、香奈がおかしな死に方をしたと聞いて興味を持つ。
独自に取材を展開していくと、瑞紀と春男たちと合流し、妻にもレポートを送ってしまう。
森川が死んで次のターゲットに妻の可能性を知ると、瑞紀のアイデアを聞いて連絡を取る。
最後はレポートの拡散を狙うも、シライサンがやって来て、娘を利用されて殺された。

間宮冬美(演:谷村美月)

近年の出演作に『心の傷を癒やすということ』、『薔薇とチューリップ』などがあります。

幸太の妻。同じく記者をやっている。目を離した隙に娘が車に轢かれて死亡した事で無気力になっている。

なんとか立ち直ろうとする夫に励まされるが、集中ができずに記事もほとんど進まない。
気晴らしにレストランで食事するが、「シライサン」の噂について話して興味を持たれた。
温泉旅館で取材する夫から「シライサン」についての記事をもらい、それで呪いを受けた。
最後は夫が亡くなってしまうと、誰に何も言わず、住んでいたアパートから消えていた。

冨田詠子(演:仁村紗和)

代表作に『無伴奏』、『地獄少女』などがあります。

香奈と和人と同じバイトで働いていた。二人とは仲が良くて一緒に温泉旅館へ出かけていた。

温泉旅館で香奈の怪談話を聞いていたが、渡辺から「シライサン」の話しを聞いて呪われる。
親友と弟を亡くした瑞紀と春男が訪れると、「シライサン」の概要について説明していた。
「シライサン」に殺される前に自殺しようとして、助けられてつい名前を言ってしまう。
最後は病院で「シライサン」が姿を現し、捕まって両目が破裂して、心不全により殺された。

加藤香奈(演:江野沢愛美)

代表作に『傷だらけの悪魔』、『羊とオオカミの恋と殺人』などがあります。

女子大生。瑞紀の親友。バイト先では和人と詠子たちと一緒に働く。何事にも積極的な性格。

ネットで拾った怪談話を得意気に話していて、知人の話しだとしてアレンジしていた。
実は温泉旅館に詠子や和人と泊まり、渡辺から「シライサン」の話しを聞いて呪われた。
最後はレストランで香奈と一緒に食事するが、そこに「シライサン」が来て眼球破裂で死亡。

森川俊之(演:大江晋平)

代表作に『焼肉ドラゴン』、『砕け散るところを見せてあげる』などがあります。

温泉旅館でスタッフとして働いている。泊まっていた客が次々と死んだ事を聞いて気になっていた。

すぐに名簿を調べると、ちょうど泊まっていた香奈、詠子、和人が関係あると知った。
その時に酒を配達してきた渡辺の怪談話を聞いて、夜道で「シライサン」に遭遇していた。
殺された為の対処法として目を合わせる事で助かって、取材に来た間宮に話していた。
最後は引きこもり状態だったが、「シライサン」がやって来ると、対処法を使わず殺された。

渡辺秀明(演:染谷将太)

近年の出演作に『唐人街探偵/東京MISSION』、『滑走路』などがあります。

温泉旅館に酒を配達している酒屋のバイト。香奈たちに「シライサン」の怪談話をしていた。

香奈が詠子と和人にネットで拾った怪談話を聞いていると、取っておきのヤツを披露した。
「シライサン」について小学生の頃に聞いていたが、すっかりと忘れて日記で思い出した。
宴会で酒が足りなくなって配達したが、ちょうど怪談話を聞いたおかげで話してしまう。
最後はバイトを無断で休んでいて、誰かが様子を見に行った時、死後何日も経過していた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は作家として知られる乙一が本名の安達寛高で初の長編映画の監督と脚本としてデビューした作品となります。
乙一について名前は知っているが、残念ながら彼の小説は一度も読んだ事がありません。
今回はホラー映画の間で話題となっていたので、少しだけ期待して鑑賞してみました。
結果として、過去にあった『リング』や『呪怨』に倣ったジャパニーズ・ホラーをやろうとしていました。
しかし、本作のタイトルでもある「シライサン」については、残念ながら貞子や伽椰子と比べると物足りなかったです。
呪いが伝達する方法が怪談話というオリジナリティのない感じで、能力についてもかなり地味でインパクトが薄い。
今では廃れてしまったジャンルであるジャパニーズ・ホラーは、もう以前のような力はないと確信する作品となります。
あの『呪怨』を作った張本人の清水崇監督はホラー映画を作れる才能がなくなり、普通の映画ですら作れなくなっています。
やはり、ホラー映画というのは難しいジャンルであり、更に狭義のジャパニーズ・ホラーはもうダメだと感じました。
本作は王道をベースにしているが、どの登場人物の行動にリアリティがなく、あくまで映画的で不自然すぎて冷めてしまう。
ホラー映画としての怖さがほぼないのに、一般受けを狙って中途半端なロマンスや謎解きの意味はまったくなかった。
そんな中途半端な要素を取り入れるならば、もっと鑑賞する側に恐怖を与える演出や設定に凝って欲しかったです。
ラストでの展開も予想しながら鑑賞していたが、記憶喪失での解決だけは止めて欲しいと思ったが、それをやってしまったせいで終わりました。
改めて考え方を変えて、現状のこのレベルがジャパニーズ・ホラーであり、今後はヒット作が生まれないだろうと思わせる作品でした。

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