【SEOBOK/ソボク】RE-3755

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作品データ

公開年月 2021/04/15
ジャンル SF/サスペンス
原作 なし
監督 イ・ヨンジュ
脚本 イ・ヨンジュ、ヨム・ギュフン、ほか
製作 ソ・ヨンヒ、ソン・スンミン
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

不治の病で余命宣告を受けた元情報局エージェントのギホンは、国家の極秘プロジェクトで誕生した人類初のクローン人間ソボクの護衛という任務に就く。
ソボクの細胞には人類に不死をもたらす力があり、その為に彼は世界中から狙われ、研究所からの移動中に何者かの襲撃を受けて逃避行を余儀なくする。
闇の組織に追われ続ける中、ずっと実験室だけで生きていたソボクは戸惑いながらも、ギボンと少しずつ心を通わせていくのだった。

登場人物&出演者

ミン・ギホン(演:コン・ユ)

近年の出演作に『82年生まれ、キム・ジヨン』、『密偵』などがあります。

主人公。情報局エージェント。脳腫瘍があって激しい頭痛を起こして意識喪失する。いつ死んでもおかしくない。

生きたい気持ちが強く、かつて裏切った元上司のアン部長から取引でソボクの護衛をする。
傭兵部隊の襲撃でソボクと逃亡していくと、徐々に彼の持つ感情に触れて親交を深める。
過去に仲間を裏切った後悔をソボクに話してスッキリし、傭兵部隊に捕まり研究所へ連行。
最後はソボクを助けようと裏切り、彼から止める為に始末を頼まれて仕方なく実行した。

ソボク(演:パク・ボゴム)

代表作に『ブラインド』、『コインロッカーの女』などがあります。

人類初のクローン人間。死なない体を持っていて人間と違う遺伝子がある。実験体として過酷な検査をされる。

常人の2倍の速さで細胞分裂する為、一日に一回の注射を投与して成長を抑制されている。
別の研究所へ移送される際に傭兵部隊の襲撃を受け、ギホンとともに逃亡する事になった。
ギホンと親交を深め、とある教会まで行くと、イムの死んだ子供の写真を見て満足した。
最後は研究室に戻って母親の死を知って、暴走状態になってギホンに頼んで殺しもらった。

アン部長(演:チョ・ウジン)

代表作に『王宮の夜鬼』、『国家が破産する日』などがあります。

情報局エージェントでギボンの元上司。国家プロジェクトと称したソボクの移送にギホンを選んだ。

過去に不祥事を隠蔽する為にギホンが仲間を売ると、後始末して殺して裏切ってしまう。
ギホンが脳腫瘍に冒されている事を知っていて、それを治療できる代わりとして依頼した。
上層部からソボクの始末を指示されると、ギホンを騙すも会長のせいで邪魔されてしまう。
最後は会長の研究所まで迫るが、暴走するソボクを始末しようとして超能力で殺された。

イム・セウン博士(演:チャン・ヨンナム)

代表作に『小さな恋のステップ』、『メタモルフォーゼ/変身』などがあります。

ソイン研究所の研究責任者。ソボクの母親として世話を担当する。過去に夫と息子を事故で亡くしている。

ギホンがやって来ると、シン博士に紹介されてソボクがどうやって作られたか説明した。
ソボクが唯一心を許せる存在として接して、彼から投げかける疑問に対して答えていた。
ギホンとソボクが逃亡している間、会長の危険な考え方に賛同できず一人で悩んでいた。
最後は会長を殺害しようと銃を向けるが、傭兵たちに殺されて遺体を保管されていた。

シン・ハクソン博士(演:パク・ビョンウン)

代表作に『サイボーグでも大丈夫』、『泣く男』などがあります。

「ソイングループ」の代表理事。ソイン研究所の研究員。イム博士とともにソボクの管理をしている。

ソボクは人間と違う遺伝子を持っている事から別の生き物と考え、実験体として考える。
ギホンが死にかけの脳腫瘍を患っていると知り、自分たちなら助けられるとして引き込む。
逃亡するギホンから連絡を受けると、会長に報告して出迎える準備を命令されて従った。
最後はギホンが裏切って人質にされると、ソボクが目を覚まして超能力で殺されてしまう。

キム・チョノ会長(演:キム・ジェゴン)

代表作に『悪魔を見た』、『ハイヒールの男』などがあります。

「ソイングループ」の会長。車椅子に乗る老人で大金持ち。ソボクのプロジェクトでは金を惜しまない。

命が残り少ないと実感していて、ソボクを使って自分の健康を取り戻そうと必死な状況。
ソボクを作った科学者の裏切りで始末し、ソボクを別の施設へ移す為にギホンを使う。
アン部長がソボクを始末しようとしてアメリカ人の傭兵を雇い、自分の力で確保をした。
最後は母親が殺されたと知ったソボクが暴走し、車椅子ごと押し潰されて殺されてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は秦の始皇帝時代に不老の霊薬を求めて渡海した「徐福」の伝説をモチーフにしています。
この作品は新型コロナウィルスの影響を受けて、公開を延期され、オンラインによる動画配信サービスと同時放映をしています。
物語のキーパーソンとなるソボクは「徐福」という名前であり、諸説があって日本に渡っているという記録があるようです。
不老不死の薬を探す為にやって来たという伝説があるけど、本作はそれに肖ってという感じで付けられているらしい。
色々と小難しい説明でソボクが誕生しているが、見た目は普通の少年で遺伝子が人間とは違うように見えないです。
ただ、ずっと研究所で育っているから人との接し方が分からないし、なんでも疑問を持つ点では少し違っている感じです。
主人公のギホンと逃亡するソボクがお互いに牽制しながらやっていくが、徐々に心を通わせていくパターンとしてロードムービーに近い印象でした。
最初はギスギスした関係で韓国映画らしく怒りの感情をストレートにぶつけていくが、その先に正直となって心の距離が縮んでいく展開となる。
ソボクは自分がなんの為に生まれたのか分かるし、死ぬ事はない存在を受け入れているようで、実際は何かなりたかった思いが伝わってきます。
一方で主人公は脳腫瘍で命が残り少ないと分かっていて、それでも生きたいという気持ちから過去に裏切られた元上司に従ってしまう。
本作ではみんなが自分の正義の為に動いているから、誰が絶対的な悪とはならず、それぞれの思いが交錯しているからドラマが生まれているという感じでした。
特に主人公とソボクの関係性が利害の一致から、兄弟のような関係になっていく展開のドラマはそれなりだと言えるだろう。
ラストの超能力を使った圧倒的なソボクの戦闘は派手だが、この作品では逆に浮いているような印象を持ちました。
全体的にとても面白いという感じよりも、やりたい事は分かるけど、何かが足りない感じがした惜しい作品でした。

コメント

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