【サントVSゾンビ】VD-756

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アクション

作品データ

公開年月 1962/05/31
ジャンル アクション
原作 なし
監督 ベニート・アラスラキ
脚本 ベニート・アラスラキ、アントニオ・オレラナ、ほか
製作 アルベルト・ロペス
製作国 メキシコ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

バールを持った三人の男たちが宝飾店を襲撃し、警備員たちが銃を撃っても死なずにすべてを奪われてしまう事件が発生する。
同じ頃、グロリアはゾンビ研究の教授である父親が行方不明になり捜索を依頼し、調査が行き詰まる中で署長はメキシコの英雄サントに助けを求める。
死なない強盗団と教授の失踪には関係があるとして、サントを含めた刑事たちが真相に迫る中で、今度はグロリアが誘拐されてしまうのだった。

登場人物&出演者

サント(演:サント)

代表作に『サントVS吸血鬼』、『ミル・マスカラスのゴング』シリーズなどがあります。

主人公。ミドル級ナショナルチャンピオン。シルバーのマスクとパンツで、メキシコ国民の英雄的な存在として活躍する。

防衛戦では圧倒的な強さを見せてメキシコ国民を熱狂させ、見事に勝利して防衛を果たした。
署長から宝飾店の強盗についての調査を依頼されると、素直に受け止めて独自に行動する。
刑事たちが襲われると神出鬼没で現れて助けるが、死なない犯罪者相手に苦戦を強いられた。
最後は装着するベルトを破壊して勝利に導き、黒幕だったジェナロを倒して正体を暴いた。

グロリア・サンドバル(演:ロレーナ・ベラスケス)

代表作に『怪物宇宙船』、『サントVS吸血鬼』などがあります。

ゾンビの研究者だった教授の父親が行方不明になっている。探し出す為に警察へ相談して調査をしてもらう。

警察たちの調査が行われる中で、独自に父親が残した研究の資料からヒントを得ようとする。
叔父のジェナロも弟の失踪を心配しており、気を使いながら警察に情報を提供していた。
決定的な証拠を見つけて警察署に持っていこうとして、ゾンビ軍団に襲われて誘拐された。
最後は父親もゾンビになった事実を知り、サントに救出され、黒幕が叔父だと知ってしまう。

サンマルティン刑事(演:アルマンド・シルヴェストレ)

代表作に『アパッチの太鼓』、『恐怖の48時間』などがあります。

グロリアの父親が行方不明になって捜索を頼まれる。ルチャドールの会場にいたロドリゲスを呼びつける為に来る。

ルチャドールが大好きなロドリゲスの楽しみを邪魔して、グロリアについて説明していた。
常にイザベルと一緒に行動して、元強盗である男の店まで行ってゾンビ軍団について聞いた。
孤児院を襲うゾンビ軍団を相手に銃を発砲するも通じず、そのまま倒されてしまっていた。
最後はみんなでグロリアを迎えに行こうとして、黒幕のアジトでサントが解決して見送った。

ロドリゲス刑事(演:ハイメ・フェルナンデス)

代表作に『ロビンソン漂流記』、『群盗荒野を裂く』などがあります。

ルチャドールが大好きでサントの試合を楽しんでいた。行方不明の捜索をする為にサンマルティンがやって来る。

当初は迷惑そうにしていたが、グロリアの事情と美貌を見た事によって協力しようとする。
グロリアが父親の研究からヒントを得ようとする中、一緒に行動して手がかりを探していた。
息抜きにサントの試合をグロリアと一緒に観戦したが、彼女が忙しくなって会えずにいた。
最後はみんなでグロリアを迎えに行こうとして、黒幕のアジトでサントが解決して見送った。

イザベル刑事(演:アーマ・セラーノ)

代表作に『Tiburoneros』、『Las Amantes del Señor de la Noche』などがあります。

グロリアの父親が行方不明になって捜索を頼まれる。同じ女性としてグロリアの気持ちを察して励ましていた。

ルチャドールを観戦していたロドリゲスの元に来ると、グロリアの事情を説明していた。
サンマルティンと元強盗の店に行くと、心当たりについて探っていくも手がかりを得られず。
孤児院を狙うゾンビと戦っていたサントの助っ人に来るが、敵の強さに男たちが倒された。
最後はみんなでグロリアを迎えに行こうとして、黒幕のアジトでサントが解決して見送った。

アルマダ刑事(演:ダゴベルト・ロドリゲス)

代表作に『Dos Gallos de Pelea』、『Rider of the Skulls』などがあります。

グロリアの父親が行方不明になって捜索を依頼された。サンマルティンたちを集めて探すように指示をした。

ルチャドールを楽しんでいたロドリゲスを呼びつけると、落ち込んでいたグロリアを励ます。
捜索に行き詰まってしまうと、大掛かりなラジオを使ってサントに助力を求めていた。
ゾンビ軍団から鉄の棒を持ち帰ったサントから渡され、分析させるもよく分からずにいた。
最後はみんなでグロリアを迎えに行こうとして、黒幕のアジトでサントが解決して見送った。

ジェナロ(演:カルロス・アゴスティ)

代表作に『Sube y baja』、『The Bloody Vampire』などがあります。

グロリアの叔父で失踪した教授の兄。鉱山での崩落事故によって視力を失い、アシスタントが生活をサポートする。

弟が行方不明になった事で娘で姪のグロリアを心配し、サンマルティンたちに事情を話した。
一刻も早く弟が見つかるように願っていて、正体を隠していたサンマルティンに気づかず。
その正体こそ弟を誘拐した張本人で、研究を使って死者をゾンビとして蘇らせて金儲けする。
最後はグロリアまでゾンビに変えようとするが、乗り込んできたサントに潰されて倒された。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はメキシコのルチャドールで伝説的な存在のサントが主演を務めた作品となります。
この作品はサントが様々な敵と戦ってきたシリーズの3作目となっています。
正式にはエル・サントはルチャドールだけじゃなく、当時のメキシコにおいても国民的英雄のような存在でした。
マスクマンのプロレスラーと言えば、ミル・マスカラスがとても有名ですが、エル・サントはその前の時代に生きた人物です。
エル・サントの人気ぶりを象徴する冒頭の10分間の試合を含め、物語の中に何度かルチャドールの試合が挿入されています。
現代のプロレスはスピーディーで多彩な技を駆使しますが、1960年代の試合を見ていると動きが緩慢で今ひとつ迫力がありません。
しかし、当時の人々はエル・サントの試合に熱狂していた事が分かりますし、それだけ国民的なスポーツでもあったと分かります。
普段のエル・サントは試合に出て国民を楽しませるが、実は裏の顔として警察に協力して難事件の解決に力を貸しているという設定です。
しかも、どこにカメラがあるのか分からない通信機を使い、必要な情報が映像と音声ですぐに入ってくるというシステムまで持っています。
刑事の家であってもピンチになったら勝手に入ってくるなど、普通なら犯罪と言えるような事でもエル・サントなら許されるのです。
物語としては1960年代の映画という感じで設定が雑で、如何にも演技をしているようなリアリティがない感じだが、ルチャドールの試合があるだけで雰囲気が違う。
決して物語には必要じゃないルチャドールだけど、それをエル・サントがやっているなら価値があるだろうと思います。
ジョージ・A・ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』より前に公開されたゾンビ映画なので、まだ王道の型ができていない状態でした。
その為、ゾンビの設定がかなり曖昧になっているが、それはそれで前時代のゾンビ映画として楽しめるべきだろうと思います。

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